令和7年 11月定例会 - 12月8日

◆二嶋宣人議員
   皆様こんにちは。自由民主党岡山市議会の二嶋宣人です。
 傍聴席の皆様,本日はありがとうございます。
 時間も限られておりますので,早速質問に入らせていただきます。
 1,通学路の安全対策と地域の見守り力強化について。
 近年,新しい住宅地の開発や交通量の増加により,かつて安全だった通学路が危険箇所に変わる事例が見られます。地元からも細い通学路を車が多く通り危険,歩道に高低差があり歩きづらいといった声が寄せられています。
 市も個別に対応を進めていますが,どこが危険と認識され,改善がどこまで進んでいるのかが分かりにくいという指摘があります。
 令和3年6月の八街市の事故を受け,本市でも全小学校区で緊急合同点検が実施されました。その後は5年に1回程度を目安に点検が行われていますが,危険箇所は随時明らかになる一方,点検結果や改善状況が十分に共有されておらず,保護者が現状を把握できる仕組みも整っていません。
 そこでお尋ねします。
 (1)通学路の危険箇所について現在市はどの程度データを把握,分類し,どのような基準で改善の優先順位をつけ,どのように公表していますか。また,現行の公表方法や内容についてどのような課題を認識し,今後どのように改善していくお考えか,お示しください。
 (2)危険箇所の位置情報や改善状況を学校,地域,保護者と共有する仕組みをどのように改善していくお考えですか。オンラインツールの活用を含め,現時点の検討状況をお示しください。
 2,地域交通と医療・福祉の連携について。
 本年9月定例市議会で高齢者の免許返納後の通院困難と交通,医療・福祉の連携の弱さを指摘しました。令和6年度からおでかけ応援隊事業により外出支援が開始されていますが,医療目的の移動支援は依然として十分とは言えず,交通,医療・福祉が連携して支える体制の強化が求められています。
 そこでお尋ねします。
 (1)医療目的の移動を補う仕組みとして@市の福祉部局が中心となり地域包括支援センターとも連携しながら個別ケースの移動支援を調整する方式,A交通事業者と医療機関が連携して診療時間に合わせて運行する方式,B市が交通,医療・福祉分野を統括する庁内調整組織を設ける方式が考えられます。市として現時点で最も有効と考える方式はどれか,3方式それぞれの長所と課題をどのように整理しているのか,お示しください。
 (2)医療目的の移動支援には交通部局,福祉部局,地域包括支援センターの3者協働が不可欠です。市は現状の連携状況と課題,そして目指すべき連携の姿をどのように整理されていますか。
 3,桃太郎線LRT化と地域交通ネットワーク再編について。
 (1)桃太郎線のLRT化は交通の利便性向上,観光振興,まちづくり,医療アクセス改善の4分野で効果が見込まれます。このうち本市が最も効果が大きいと評価する分野はどれか,その根拠とデータをお示しください。
 (2)協議再開が進まない背景についてJR西日本の経営状況,地方鉄道の厳しい収支,沿線利用の低迷など,市は現状をどのように把握されていますか。また,協議再開に備えて市が単独で進められる基礎作業──需要予測の更新,費用対効果の仮試算,沿線活性化策,接続交通の整備等──について,どの項目をどの順序でいつまでに進めるお考えか,お示しください。
 (3)国の補助制度,3者の負担割合,線路改良や駅整備の採算性など,事業化に向けたボトルネックをどのように整理し,どの課題を最重要と見ているのか,またこれらの課題についてJR西日本,総社市とどのような方針で協議を進めていくべきとお考えか,お示しください。
 (4)LRT化の実現を待つのではなく,デマンド型乗合タクシー,地域バス,サイクルポートなどを接続した沿線の地域交通ネットワークを先行的に構築する計画はありますか。現時点での検討状況をお示しください。
 4,吉備の中山の保全と活用について。
 吉備の中山は古代吉備の歴史文化を象徴する地で,日本遺産にも認定されています。地元の吉備の中山を守る会は,登山道の整備,案内板の改善提案,文化財周辺の環境保全など,地域の価値を守る活動を長年続けてこられました。一方で,市道の管理,案内板や地図の更新,修正など,行政との連携が必要な課題も生じています。吉備の中山の保全と活用を進めるには文化,観光,防災を横断した協働の枠組みづくりが重要と考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)守る会が取り組む登山道の整備など多様な活動のうち,市として現時点で最も重視する分野はどれか。また方針が未定の場合,今後の支援方針や活動評価の指標をどのように整理していくお考えでしょうか。
 (2)守る会と連携し,文化,観光,防災を統合した整備ビジョンを市として策定するお考えはありますか。また,策定するかどうかを判断する際に重視する条件や検討基準は何でしょうか。
 5,下水道整備について。
 私の地元,中山学区の西辛川では下水道整備が十分に進んでおらず,地域住民から生活環境や土地利用への影響を懸念する声が寄せられています。本市の下水道普及率は令和6年度末で69.3%と政令市の中で低い水準にあり,計画的な整備と情報公開の充実が求められています。
 そこでお尋ねします。
 (1)下水道整備の進捗に課題がある要因をどのように分析していますか。地形条件,費用対効果,人口密度など,客観的なデータに基づく分析でしょうか。
 (2)地域からいつ整備されるのか知りたいとの声があります。整備計画や検討状況,資料の公開状況はどのようになっていますか。また,市民が常時オンラインで確認できる情報公開システムの導入についても検討されていますか。
 (3)完成時期の前倒しや整備速度の加速を図るため,財源確保,国補助の追加活用,事業採算性向上などの観点も含め,市として検討可能な方策はどのようなものがありますか。
 6,緑の維持管理と市民協働について。
 (1)近年の異常気象により草木の成長が例年に比べ早まっており,自転車道や歩道の草刈りや街路樹の剪定が追いつかない状況が続いております。特に,この夏市民から維持管理に関する相談が多く寄せられました。こうした状況について市は現状をどのように認識していますか。また,季節や地域の状況に応じて柔軟に作業を調整できる体制の必要性をどのように考えていますか。
 (2)発注体制について市は人員,予算,発注方式,市と委託業者間の情報共有のうちどこに最も課題があると認識していますか。
 (3)市民からの通報を現場の維持管理に生かすため,受付,評価,発注,検査のうちどの段階のデジタル化が最も遅れていると分析していますか。
 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
   
○田口裕士議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎答弁 三宅泰司教育長
   1,通学路の安全対策と地域の見守り力強化についての項,危険箇所の把握,改善の優先順位,公表について,そして学校,地域,保護者と共有する仕組みについてのお尋ねです。
 岡山市では学校から報告された情報を基に警察,道路管理者,教育委員会が協議し,交通安全や防犯の視点から優先順位をつけることなく全ての危険箇所についての対応を検討しています。また,必要に応じて関係機関が合同で点検を実施し,児童・生徒の登下校時の安全確保を図っています。危険箇所の位置情報や改善状況は防犯上の観点から一般公開していないため,各学校区の保護者や地域へのきめ細かな情報提供については課題があると認識しております。今後,保護者連絡ツールを活用した情報提供や学校運営協議会での報告等,情報発信の仕組みづくりについて検討してまいりたいと思います。
 以上です。
   
◎答弁 西謙一保健福祉局長
   大きい2番,地域交通と医療・福祉の連携の項,まず(1)医療目的の移動を補う仕組みの長所と課題についてです。
 議員お示しの@についてですが,高齢者一人一人の移動の必要性等を収集し,最適な移動手段を調整することは各人の状況やお住まいの地域の状況によっては取り得る手段が限られる場合もあること,また調整に要する手間や費用の面において課題があると考えます。
 次に,Aについてですが,交通事業者と医療機関の連携による運行方式については通院の利便性の向上が図られる反面,特に周辺部において人材確保が困難な医療機関側の対応などが課題となることが想定されます。
 Bについてですが,庁内調整組織は設けておりませんが,現在も交通部局と福祉部局で連携して事業に取り組んでいるところです。したがいまして,それぞれの方式において利用者にとって有効な場合もあると思いますけれども,具体的に実施していく上でそれぞれ解決すべき課題があると考えております。
 次に,交通部局,福祉部局,地域包括支援センターの連携状況と課題,目指すべき姿についてです。
 高齢者等への医療目的を含む市民の移動手段を確保するため,交通部局が公共交通の充実や生活交通の導入を進めているほか,福祉部局がおでかけ応援隊事業等を実施しており,地域包括支援センターは地域の高齢者へこうした事業についての情報提供を行っております。
 しかしながら,公共交通が不便な地域にお住まいの方が一定程度いることや,おでかけ応援隊事業については開始して間もないこともあり,活動実施団体が少ないといった課題があると認識しております。今後,地域の方に事業の必要性を御理解いただきながら拡充できるよう努めてまいります。
 以上です。
   
◎答弁 平澤重之理事
   3の桃太郎線LRT化と地域交通ネットワーク再編についての項,まず桃太郎線LRT化の効果のうち最も評価する分野についてです。
 桃太郎線は,岡山市と総社市を結ぶ重要な公共交通軸であり,LRT化の効果は輸送機能の強化やバリアフリー化などによる交通の利便性の向上,路線バスや生活交通などと組み合わせた交通ネットワークの構築,観光資源などへのアクセス性向上による観光振興,駅周辺への都市機能の誘導による地域活性化などであり,いずれも重要であると考えております。
 次に,桃太郎線LRT化の現状と課題,今後の協議方針についてです。
 桃太郎線LRT化は,新型コロナウイルス感染症の影響により令和3年2月から基本計画の策定を中断しておりますが,毎年予算編成時期に岡山市,総社市,JR西日本の3者で再開について協議を行っております。昨年度においてはJR西日本から在来線の利用は戻っておらず,地方鉄道は厳しい状況が続いていると聞いており,LRT化の協議を再開する状況には至っておりません。
 桃太郎線のLRT化は効果の高い重要な施策であり,また沿線地域の方々にとって非常に関心度は高く期待も大きいことから,協議を再開した際には現状や課題の整理も含め事業化に向けて3者でしっかりと取り組んでまいります。
 次に,桃太郎線沿線における地域交通ネットワーク構築の検討状況についてです。
 桃太郎線沿線では一宮方面において地域公共交通利便増進実施計画に基づくバス路線再編に取り組むこととしており,既存の重複するバス路線を集約し,生み出された余力を活用して支線を備前一宮駅へ延伸する計画です。現在,令和9年度の支線バスの運行開始に向けて市と事業者でルートやバス停の位置,運行本数,ダイヤなどについて検討を行っており,あわせて備前一宮駅において駅前広場の整備を進めているところです。
 以上です。
   
◎答弁 福田広志市民協働局長
   大きい4番,吉備の中山の保全と活用についての項,(1)吉備の中山を守る会の活動のうち最も重視する分野,今後の方針や指標をどう整理するのか,(2)整備ビジョンの策定や策定する際の基準について一括してお答えいたします。
 吉備の中山を守る会の皆様には吉備の中山周辺の環境保全に長きにわたり熱心に取り組んでいただき,心より感謝申し上げます。
 ボランティア団体が行う環境保全活動は地域によって状況が異なるため,一概に重視する取組を申し上げるのは難しいところです。しかし,こうした活動への支援として市と市民団体が協働し,評価指標を設定した上で社会課題の解決と活動の自立,継続を目指す市民協働推進事業を実施しています。
 また,整備ビジョンはありませんが,市民協働推進事業の枠組みの中で関係課と市民団体が協働して議論し,合意形成を図る過程がビジョン策定と同じ効果を持つものと考えています。
 以上です。
   
◎答弁 内海誠一郎下水道河川局長
   5番の下水道整備について順次お答えします。
 まず,下水道整備の進捗の課題,要因と分析についてです。
 下水道の整備に当たっては,下水処理場の近隣地区より整備を進め,その上で人口密度の高い地区など整備効率の高い地区を優先的,重点的に整備を行ってきました。地理的な条件が不利な西辛川地区など,これから整備を進める必要がある地区においては道路が狭隘なところも多くあります。そのため,施工スペースの確保が難しく,大型の機械での施工が制限されることに加え,日常生活を維持しながら工事を実施する必要があることから,整備のスピードを上げることが困難な状況と考えています。
 次に,整備計画や検討状況,資料の公開状況,情報公開システムの導入についてです。
 下水道整備の予定は岡山市下水道等情報マップとして市のホームページにより公開しており,毎年更新を行っています。その中で詳細設計を完了し,工事に着手が可能となった箇所を2年以内に整備予定としてお示しするほか,その他3つの区分に分けてお示ししております。
 次に,完成時期の前倒しや整備速度の加速を図るため検討可能な方策についてです。
 本市では,曲管や小型マンホール等の採用など設計上の工夫を行うなど,工事期間やコストの縮減による整備の加速化を図っています。
 一方で,下水道施設の老朽化対策に加え浸水対策などを進めていく必要もありますが,西辛川地区も含めた未普及対策については国の補助金など財源の確保に努めながら引き続き取り組んでまいります。
 以上でございます。
   
◎答弁 今井洋孫都市整備局長
   大きい6番,緑の維持管理と市民協働について順次お答えします。
 自転車道,歩道の草刈りや街路樹の剪定の現状認識,そして体制について,また発注体制についての課題についてお答えします。
 市が管理する道路の草刈りについては,幹線道路においては年2回を基本に実施しており,その他の道路においては日常のパトロールや市民の方からの通報等により通行上支障となる箇所が確認された場合にはその都度実施しています。
 草刈り後,想定より早く草が伸びたことで作業実施を望まれる連絡が入ることもあり,通行に支障があると判断した場合には再度草刈りを実施することもあります。また,街路樹においても樹種や生育状況等に応じて年1回から2回剪定を実施しています。
 発注体制について,特に課題があるとは認識しておりませんが,作業実施を確実に行うため業務受注者との協議の中で現場の状況等を共有するよう努めているところです。今後も良好な都市景観形成や通行時の安全性,視認性を確保するため,適切な維持管理に努めてまいります。
 次に,市民からの通報を現場に生かすため,受付,評価,発注,検査のうちどの段階のデジタル化等が遅れているかということについてです。
 現在,市民からの通報方法の一つとして岡山市の公式LINEからの通報システムがあり,道路や公園の損傷等をはじめ草や樹木が伸びて危険な状態になっている場合などについてシステムを通じて市民からの通報を受けております。
 従来は基本的に市民の方からの電話通報等により対応してきましたが,令和5年8月からはLINEでの通報システムが運用開始され,24時間受付可能であり,より迅速に対応しているところです。維持管理業務を行う上でさらなるデジタル化につきましてはどのような技術が有効なのか,研究してまいりたいと考えています。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   御答弁ありがとうございました。
 それでは,一問一答での再質問でありますので,まず教育長のほうからいきたいと思いますんで,よろしくお願いします。
 優先順位はつけていないといった答弁だったと思いますけれども,もう少し詳しく聞きたいんですけれども,では交通量であったり,通学児童数であったり,事故件数などの指標があるとは思うんですけれども,実務ではどのようにそういったものを点数化して,どのような重みづけで危険度として算定しているのか,そこのあたりを少し詳しく分かればお聞かせください。
   
◎答弁 三宅泰司教育長
   まず,合同点検の際には学校から報告された情報が一番になってきます。その中に今議員が御指摘された情報が入っていると思います。そして,3者合同で実際目で見る情報があります。その中でそれぞれ判断して,警察,道路管理者,教育の立場からどの改善ができるかなというところを話し合って,それぞれの立場で修繕あるいは新規設置を行っていくという流れになっております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。現行の対策の公表においては関係機関から学校への提示をもって公表と私は理解しているんですけれども,学校ごとに公表方法に差があって保護者が情報を得にくい状況があるといった声があるから今回の質問になっているわけであります。
 先ほど,情報発信はしていきますよといったことでありますけれども,こういった危険箇所であったり,改善状況を市として統一した情報発信ルール,仕組みを設けるべきだと私は考えますが,そこのあたりについての教育長の御所見をお聞かせください。
   
◎答弁 三宅泰司教育長
   もう議員御指摘のとおり,通学路安全推進会議というのがありますので,そこで公開の方法も含めて早急に検討してまいりたいと思います。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   よろしくお願いします。
 オンラインの公開,共有についてもお尋ねしました。答弁の中で危険箇所の一般公開は防犯上の課題があるといったことで,そこらあたりは理解はしますけれども,学校によってはこういったオンライン,LINE等々を使って情報共有されているといった学校も既にあるとは伺っています。だからこそ,学校を通じてこういった認証された保護者のみが閲覧できるオンライン公開を先ほどの質問ではありませんけども,市全体として導入していくべきではないかと考えますが,改めてその点について御所見をお聞かせください。
   
◎答弁 三宅泰司教育長
   御指摘のとおりで,保護者連絡ツールは全学校で使用しておりますので,統一的に発信できる情報は発信していこうと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   通学路は改善に時間を要する箇所もあることはもう重々理解はしております。だからこそ,こういった危険箇所の状況であったり,改善の進捗,そういったものを分かりやすくタイムリーに地域や保護者の方々と共有することは重要だと思いますので,そこのあたり地域の見守り力と行政の改善力がしっかりと連携できるような仕組みを早急につくっていっていただきたいと思いますので,これは要望とさせていただきますので,よろしくお願いいたします。
 地域交通と医療・福祉の連携についてもお尋ねさせていただきました。ありがとうございます。
 その中で,3つの方式の長所や課題,方式の評価についてお尋ねさせていただきました。
 ではまず,市としてこうした方式,方向性を決めていくに当たって現時点でどのような手順,プロセスで検討を進めるべきとお考えなのか,現時点での状況をお聞かせください。
   
◎答弁 西謙一保健福祉局長
   検討の方針,方向性なんですけれども,先ほど議員がおっしゃられましたとおり医療のアクセスのための交通という限定した話になってきますと,なかなか特に周辺部に限っては医療側の体制も非常に厳しい状況もございますので,通院に困っている方というのは当然買物その他の生活も困っているということで現状医療目的を含めた生活の足の確保という観点で公共交通をはじめデマンドタクシーやおでかけ応援隊などの拡充を進めているわけでございまして,我々としては全域において少しずつ足が確保できていない地域を減らしていくという観点でまずはやらせていただきたいと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   先ほどそういった課題もありますよといった中で,じゃあさらに比較していく中で評価基準であったり,優先順位がありますよね。そういった最終判断のタイミングをどのように考えているのか,その判断を今後の調査であったり,先ほど言われた関係機関,協議の進捗とどう連動させていくのか,そこのあたりについてのお考えを再度お聞かせください。
   
◎答弁 西謙一保健福祉局長
   この話については急に始まったことではなくて,もう以前から徐々に進んでいったことだと思います。特に,医療機関の先生方からは御自分が診られている患者さんの高齢化と,御自身の高齢化もありますけれども,徐々に往診に行くということが難しくなっているという部分はあると思います。
 我々としましては,そういった個別の方の足を確保するという以前に医療側の体制整備,そちらのほうをこれまでもずっとやってまいっております。特に,在宅の先生方が減ってきている,高齢化していることに対しては,医師会と協力して在宅の参入医師を増やしていく取組,それからあとは地域の中核病院のバックアップ体制を確保していくと,あとは先生方同士の連携もできるように,そういったことを地区ごとに体制整備の会議体を持って進めているところでございまして,そういった取組を進めていくことが大事かなと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   そこの体制整備を整えていくのがなかなか難しいわけでありますので,しっかりと現場の声を聞きながら前に進めていっていただきたいと思います。
 3者協働についてお尋ねさせていただきました。現在の連携で十分対応できているといったような答弁だったと思います。個別のこういった調整では高齢化が加速する中で今後対応が立ち行かなくなっていくんだろうなと私は考えています。ですから,あえていま一度伺いますけれども,それでもなお3者協働をより強固にするためにはどの段階でどのような条件が整えば庁内の横断的な体制を検討していくのか,なかなかそういった設置には慎重な答弁だったと思いますけども,そこのあたりについてお聞かせください。
   
◎答弁 西謙一保健福祉局長
   庁内組織というのも確かに密に連携していく上で重要だと思うんですけれども,組織をつくるというよりも現行の状況とそれぞれが持っている役割の部分,公共交通であったり,我々であれば医療体制を整備していく,そういうところをしっかりやっていくということと,こういった動きを地域の高齢者を含めしっかり情報発信していく,情報をつかんでいただくということ,そう意味で地域包括支援センターの役割というのは非常に大きいんじゃないかと思っております。そういう意識を持って我々は3者協働と言われましたけれども,そういった連携にはしっかり対応していきたいですし,医療アクセスの充実には今後とも努めていきたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   よろしくお願いいたします。
 LRTについてお尋ねさせていただきました。理事ありがとうございます。
 もう協議再開が大前提といった,大きくまとめればそういった答弁だったと思うわけでありますけれども,協議再開に当たって沿線人口であったり,利用者数の低迷も大きな課題であります。協議再開の有無に限らず岡山市として沿線の利用促進であったり,沿線の価値を高めていく施策をどのように講ずるべきと現時点で考えているのか,そこのあたりについての御見解をお聞かせください。
   
◎答弁 平澤重之理事
   桃太郎線は先ほども話しましたけども,岡山と総社を結ぶ非常に重要な交通軸ですので,そこはしっかり利用していただきたいと,持続可能なものにするためには利用していただきたいと思っています。
 利用していただくことが非常に重要なんですけど,そのためには一方でバスの再編とかをやっていますので,その中で先ほども話しましたけど,備前一宮駅へバス路線を延伸して,駅までの移動手段をしっかり確保するといったような,一つずつ我々のほうもできることをやっていきたいと思っています。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   事業化に向けたボトルネックの整備についてもお尋ねさせていただきました。
 協議再開というハードル,これはどうしても避けては通れないわけでありますけども,この事業化の可否に最も影響するのは今の段階で考えると近年の物価高であったり,従来の事業試算が現状を反映していない点だと私は思います。協議再開に備えて概算事業費の再試算であったり,国の補助制度の適用可能性の再検証はこの段階だからこそ考える必要があると思いますけれども,改めて御所見をお聞かせください。
   
◎答弁 平澤重之理事
   3者で毎年協議再開ができるかどうかという話合いを予算編成時にやっているんですけども,一番大きなところというのは桃太郎線そのものを運営しているのはJR西日本さんですので,JR西日本さんが新たな投資ができる状況になるということが非常に重要だと思っていますので,そこのところをしっかり毎年状況を聞きながら,協議再開ができるようになればしっかりとやっていきたいと思います。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   そしたら,市長にお尋ねしたいんですけれども,今日お話ししていないんで。
 LRTは市長はもう当然岡山市の将来の交通ネットワークの骨格を決める極めて重要な施策であるということは認識されていますし,市長になったからこそ,大森市長が生まれたからこそ,このLRTの議論が前に進んだということは我々地元でもかなり期待しているわけであります。
 そこで,これから多分1月になって協議再開するかどうかといった話合いがあると思いますけれども,この協議再開が可能になる,当然JRあっての話だと先ほど理事の答弁がありましたけれども,岡山市としてどのように整えていくべきなのか,LRT化に向けた市長の思いと決意,令和7年度の決意をお聞かせいただけたらと思います。
   
◎答弁 大森雅夫市長
   LRTに関していくと,今の桃太郎線の周辺エリアも整備されていくと相当変わっていきますし,フィーダー交通もできてくる。いい意味での変化は大きくあるんだろうと思ってこの話をそもそも動かしてきたわけであります。
 大きく変わったのはコロナのときでありますが,それだけじゃなくて今JR西日本の在来線というか,これ全体が相当厳しい状況になっている。私としては今平澤理事からも話がありましたように,先ほど言ったように大きな意味があるということは理解し,そして行動してきたわけでありますが,JR西日本の動き,特に今芸備線とかああいったところもなかなか前に進んでいない,そういう状況も聞きます。こういう中で,JR西日本が桃太郎線のLRT化に今までのスタンスを翻意していただけるかどうか,我々としても頑張ってはいきたいと思うんですが,今確実にこれができると,ないしはできそうだということを言える段階では少しないということを御理解いただきたいと思います。
   
◆二嶋宣人議員
   理解いたしました。
 吉備の中山についてお尋ねしました。ここでは市民協働局長から御答弁をいただいたわけでありますけれども,午前中産業観光局長からも吉備の中山について少しあって,あの辺りを回ったということでありますけども,中の案内が充実していないということだけは理解していただきたいなと思いますので,これはあえて質問はしませんけれども,次回は吉備津彦神社のほうから上がっていただくと今こういう状況なんだなということが確実に分かりますので,そこを歩いていただきたいと思います。
 現在,先ほども言ったように遺跡や史跡の看板整備や登山の管理など,市が本来担うべきところを吉備の中山を守る会の皆さんが長年しっかりとやってきていただいたわけであります。私も先日土木農林分室の方々と2時間近く歩かせていただきましたけれども,本当によくやっていただいているなと思いました。
 だからこそ,これらの地域の努力に市が主体的に寄り添って,文化であったり,観光であったり,防災であったり,そういった横断した総合的なビジョンを検討して協働の枠組みをつくっていただきたいということでありますので,しっかりとそこのあたりも踏まえて産業観光のほうからも支援していっていただきたいと思いますので,これはあえて次回に取っておいて要望とさせていただきますので,よろしくお願いいたします。
 最後,緑の維持管理についてお尋ねさせていただきました。道路公園の損傷等の緊急対応でのLINEの対応は今岡山市ではやっていますけれども,だからこそ歩道であったり,剪定であったり,そういったことについてこの仕組みに対しても同様の仕組みを落とし込んでいくことが重要ではないかと考えますが,そこのあたりについての御所見をお聞かせいただいて,私の最後の質問とさせていただきます。
   
◎答弁 今井洋孫都市整備局長
   歩道の剪定,街路樹の剪定だとか草刈りに対する通報システムについての御質問だったと思います。
 実は,LINE通報システムの中に例示として草刈りのような項目もあります。ですので,直接お電話いただいても構いませんし,当然LINE通報システムで写真を撮っていただいて,その項目を選んでいただければ職員のほうが確認して適切な対応をしていくようになっております。
 以上です。