平成31年 2月定例会 - 3月1日

◆二嶋宣人議員
   皆様おはようございます。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。
 任期最後の議会ということで,個人質問がきょうから始まりますけれどもトップバッターを務めさせていただきます。初めてトップがとれたのかなと喜んでおりましたが,事務局の方に確認したら,平成28年11月議会でトップをとったということでありますので,少しインパクトが弱くなりましたけれども,いい流れで32人の方にバトンタッチできたらなと思っておりますので,大森市長を初めとする執行部の皆さん,どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは,1,新庁舎の基本構想と求められる機能について。
 11月議会に続き,本庁舎の建てかえについて質問させていただきます。
 平成31年度予算に本庁舎等整備事業費2,700万円が計上され,市長の提案理由説明では,防災拠点機能の強化を図り,災害時の業務継続性を確保すること,市民の利便性向上,憩いや交流の場の創出など,本庁舎周辺にふさわしい魅力的なまちづくりにも配慮すると述べておられます。財政面では,庁舎整備基金を含めた基金残高は,前年同期に対し17億円増の328億円とされています。
 去る2月21日の広報では,基本構想に対するパブリックコメントの募集を3月20日まで行うことがリリースされ,基本計画の策定に向けた動きが本格化したところです。
 我々議会としましても,本庁舎の建てかえは岡山市民にとって百年の計と呼ぶべき大きな事業であることから,市民の代表としてさまざまな視点から意見集約を行い,基本計画に反映しなければならないと思うところであります。
 特に,昨年7月の豪雨災害からの教訓を含め,異常気象等による大規模災害への対応,人口減少による財政への影響,公共施設マネジメントを前提とした施設の集約,まちづくりやにぎわい創出など,多面的で深みのある議論を行わなければなりません。また,市民感覚では,必要以上に華美であってはならない,身の丈に合ったものにしなければならないとも思うわけであります。
 このような着眼点から,パブリックコメントに示された内容を中心に質問いたします。
 (1)新庁舎の機能・性能の中に,交流・協働機能,まちづくり・周辺施設が明示されていますが,少しわかりにくく感じます。現時点で想定しているものがあればお示しください。
 (2)現本庁舎の延べ床面積が2万7,595平米であるのに対し,先日示された新庁舎素案では5万8,500平米,地上19階地下2階が予定されています。わかる範囲で内訳をお示しください。
 (3)これまで改修案と建てかえA案,素案のB案の概算工事費とライフサイクルコストが示されています。大まかな傾向を知る上で差し支えがないと思いますが,業界のさまざまな市場動向をお聞きすると,この金額では大変厳しいとする反応があります。この点に関して御所見をお聞かせください。
 (4)素案のB案では,保健福祉会館の災害対策本部に加え,分庁舎の本庁機能及び北区役所機能を集約する構想となっています。公共施設等総合管理計画の個別施設計画の状況等も踏まえ,この際他の施設についてもゼロベースから新庁舎との集約の是非を検討すべきと思いますが,今後検討の余地があると考える施設はあるのかを含め,御所見をお聞かせください。
 2,総務省の2018年人口移動報告について。
 総務省の人口移動報告,いわゆる住民基本台帳人口移動報告がこの1月に公表されました。
 地元新聞は,2月中旬,この報告の概要と分析を報道し,「衝撃の現実 戦略再考を」との見出しにより伝えています。
 総務省の報告や新聞記事を読み解くと幾つかのことが見えてきます。今回の集計から外国人を含む集計に変わっていますが,県内27市町村のうち19市町村が転出超過となっており,従来方式の日本人に限った集計では22市町村に転出超過が拡大することになります。
 岡山市に限って言えば,2018年,日本人が182名,外国人が1,356名の合計1,538名の転出超過となり,政令指定都市20市中,神戸,北九州,浜松に次ぐ規模となっています。
 この数字の深刻さはどこにあるのかといいますと,岡山市,倉敷市などの都市部での人口流出が顕在化していることであります。国が進める地方創生では,政策的にも予算的にも最も多くの投資を行ってきた地域であり,その効果を正当化する向きもある一方で,大変厳しい現実を突きつけられたことになります。また,連携中枢都市圏をリードする中核であるだけに,圏域全体の活力への影響も大きいと考えられます。
 ことし4月から外国人労働者の受け入れを拡大する制度が始まりますが,市内で養成した外国人が好待遇の大都市圏に転出する傾向が高まることが懸念されます。そして何より,気候温暖,子育て環境,雇用機会の提供等を移住・定住の強みとしてきた本市にとって,戦略の見直しを急がなければならないと考えます。
 そこで今後の対策等について幾つか質問いたします。
 (1)この報告を受け,市長の率直な感想をお聞かせください。
 (2)住民基本台帳人口移動報告は,毎月集計されていると思いますが,市長には何らか報告される仕組みをとっているのでしょうか。
 (3)転出超過1,538名(日本人182名,外国人1,356名)をさらに掘り下げて分析する必要がありますが,どのような状況でしょうか。
 (4)移住・定住の促進,外国人労働者の受け入れ,連携中枢都市圏を推進する上で,後手に回ることがあってはなりません。今後どのような対策を講じていくのか,現時点で市長のお考えがあればお聞かせください。
 3,JR桃太郎線のLRT化について。
 (1)現在基本計画の策定に向けて地域での説明会が実施され,あらゆる意見を伺いながら丁寧に議論を進めていこうとする本市の姿勢は評価しております。そこでまず,地元説明会での地域の方々の反応はどうだったのか,お聞かせください。
 (2)基本計画の内容について整理する意味で質問します。
 現時点で検討しているもの,これから検討するもの,最終的に基本計画で示す具体的な項目についてお示しください。また,改めて基本計画策定までのスケジュールをお示しください。
 (3)新駅設置については,1,沿線の人口集積地をカバーする,2,周辺の人口集積地をカバーする,3,最大でも既存の駅間に1つまでとするという3つの考え方が示されました。これらを勘案すると,ある程度新駅の設置場所は限定されてくると思われます。
 早期事業化が期待される中で,新駅の設置場所は慎重な検討の中にもスピード感が求められているわけですが,どのタイミングで示す予定でしょうか。
 また,今後は行き違い施設などといった技術的な検討も必要と考えますが,どのような検討がなされるのでしょうか。
 (4)LRTという言葉を聞いても,どのようなものなのかイメージしにくいという声をいまだよく地域の方々から伺います。親しみやすい,かつイメージしやすい愛称を公募などで考えてはいかがでしょうか。
 (5)平成31年度予算にPR動画作成費が計上されています。ただ単にLRTを説明する動画ではなく,国内外に移住・定住,観光誘致など,LRTを軸に岡山市の魅力を発信すべきと考えます。高い成果を生み出すための多角的なアプローチによる動画を期待するわけですが,どのようなイメージの動画を作成しようとお考えでしょうか。
 (6)駅には,最適な居住都市機能を誘導し,地域の活性化を図る方針を本市は示しています。人口減少,少子・高齢社会を見据えると,とりわけ高齢者の方が必要とされているスーパーや病院などの拠点となるトランジット機能を持ち合わせた新駅を提案いたします。地域住民の生活機能向上のための駅機能についての御所見をお聞かせください。
 4,高速道路料金割引社会実験と吉備スマートインターチェンジについて。
 (1)昨年,岡山連携中枢都市圏内の連携事業として,山陽自動車道山陽インターチェンジと米子自動車道蒜山インターチェンジ間の高速道路を生かした交流促進,既存道路の渋滞緩和の効果を検証する社会実験が実施されました。
 まず,今回の社会実験を通して,国道180号線・53号線の渋滞状況,吉備スマートインターチェンジの利用状況,本市と他市の経済波及効果について,当局の評価を交えてお示しください。
 (2)今回の社会実験で検証された国道180号線・53号線では,慢性的な渋滞が起こっている箇所が幾つかあります。特に,180号線と西バイパスとが交わる楢津東交差点は慢性的な渋滞が発生しており,また180号線の板倉交差点や53号線の岡大入り口及び津島の交差点では,改良工事がなされたにもかかわらず渋滞解消につながっていないように感じられます。この4カ所の今後の渋滞解消対策,短期・中期・長期計画をどのようにお考えでしょうか。
 (3)渋滞緩和のためにも吉備スマートインターチェンジまでの延伸,インターチェンジ周辺の整備が大きく前進することを期待していますが,今後の吉備スマートインターチェンジの整備計画についてお示しください。
 また,進捗率約45%の総社・一宮バイパスの今後の新たな整備があればお示しください。
 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   
○宮武博議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎大森雅夫市長
   皆さんおはようございます。これからの個人質問,よろしくお願いいたします。
 では,二嶋議員の質問にお答えしますが,私は2番目の総務省の2018年人口移動報告について,この報告を受けて市長は率直にどのように感じたか。
 私,最初にこれを見たのは,実は山陽新聞ではなくて,その前の中国新聞に掲載されていたんですよ。これを見た途端,何とこれは人に誤解を与える統計なんだろうと思いました。このように大きなマイナスが出ていますよね。私は,昨年10月の時点で1年間に大勢の外国人が岡山に来られて,実際上増加が相当数あるということを承知していました。じゃ,何が人に誤解を与えているのかチェックするように指示いたしました。そうしてみると,国外からの転入者,また国外への転出者は,この中にカウントされていない。ちょっと首を横に振られる方がいましたから,もう少し詳しく言いますとね,海外から直接岡山へ来る,そういった人がここにはカウントされていない。ちなみに,平成29年10月から平成30年9月末,この1年間で国外から直接岡山市に来ている人がアバウトで言うと3,700人います。岡山市から直接海外に行っている人が700人います。となると,それだけで3,000人のプラスなんです。それがカウントされていない。それをカウントすると,当然プラスになるんです。ちなみに昨年10月時点での社会動態だけ見ますと,平成29年10月から平成30年9月末までで外国人増が871人ということになっているわけであります。日本人の社会増減を見ていくと,もちろん海外赴任から帰ってくる人もいるでしょうが,通常の場合,海外との往復というのはそんなに数字にはあらわれないんですけど,外国人の場合は例えば留学とか,またあと技能実習のために岡山にまず来るという人が多いわけです。そういう数字が一切入っていなくて,こういう統計というのは私は本当に誤解を招く統計だろうと思います。だから,私としては当然そういう疑問を持たれるんじゃないかなと。そういう面で,政策局から総務省にお話しして,今後は誤解を招かないような対応をしてほしいという旨を伝えさせているところであります。そういう面で,もっと全体を見て評価していただきたいと思います。
 以上です。
   
◎河野広幸総務局長
   1番の新庁舎の基本構想と求められる機能についての項,順次お答えいたします。
 まず,交流・協働機能,まちづくり・周辺施設について,現時点での想定についてお答えいたします。
 新庁舎の交流・協働機能につきましては,市民の皆様が日ごろから憩い,交流できるスペースを設け,市民の協働,参画のイベントなどの企画に対応できる空間づくりを目指したいと考えております。
 また,広報ビジョンや情報コーナーの設置による市政情報,観光情報の発信だけでなく,岡山市の歴史,文化などを身近に感じてもらえるような情報発信機能を充実させたいと考えております。
 まちづくり・周辺施設につきましては,例えば庁舎前広場と都市公園が一体化した都市アメニティーの形成や,市民が気軽に立ち寄れるカフェ等の利便施設の併設整備などにより,中心市街地のさらなる発展の一助としていきたいと考えております。
 次に,新庁舎素案の延べ床面積5万8,500平米の想定の内訳,それから他の施設についての集約化の検討の余地についてお答えいたします。
 基本構想素案では,新庁舎の延べ床面積は本庁舎,分庁舎,保健福祉会館及び民間ビルに分散している機能を集約することで,職員数が2,159名となることを想定しており,総務省の基準の換算率をベースにして,事務室約1万7,500平米に倉庫,会議室,議会関係諸室等の約4万1,000平米を加えて算出したものとなっております。
 基本構想では,本庁・北区役所機能の集約のあり方について検討しましたが,他に合築することが適切であると考えられる施設があれば,容積率の制限や配置計画などを踏まえた上で,必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
 次に,改修案,建てかえ案の概算工事費等についてお答えいたします。
 工事費につきましては,改修案と建てかえ案を比較するための概算をお示ししておりますが,東京オリンピック需要などの影響で労務費上昇や資材不足により建設物価の上昇傾向が続いていることから,今後の動向に注視する必要がございます。
 あわせて新庁舎の機能や性能の具体化による建設費の精査や,鹿田町駐車場,大供公園,庁舎前広場,周辺道路の整備など関連経費の試算など,今後基本計画の中で事業費の精査を行ってまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎山口博史政策局長
   総務省の2018年人口移動報告についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。
 住民基本台帳人口移動報告の市長への報告及び転出超過の分析についてでございますが,人口減少問題はこれからの岡山市の発展の実現のためにも最も重要な課題でございまして,人口の状況については適宜市長に報告しております。
 住民基本台帳人口移動報告は,国外との移動を含んでいないため,全ての移動が把握できる岡山県毎月流動人口調査結果を用いて,過去5年間の日本人と外国人の社会動態を分析してみますと,まず日本人につきましては,県内他市町村から岡山市へは転入超過となっている一方で,東京圏や大阪圏へは転出超過となっております。特に,東京都への転出超過数は年々増加しておりまして,平成30年の集計で初めて日本人の社会動態が転出超過となりました。
 外国人について見ますと,年々転入超過数が増加しており,在留資格別に見ますと,転入者の約半数が技能実習であり,約3割が留学となっております。転出でも同様の傾向があり,技能実習が一番多く,次に留学の順となっております。また,転出先で多いのは,県内他市町村を初め兵庫県,広島県,大阪府などとなっております。毎月流動人口調査結果では,日本人と外国人を合わせた過去5年間の社会動態は,どの年も転入超過となっておりますが,日本人の転入超過数の減少により,年々その転入超過幅は縮小しております。
 次に,移住・定住の促進,外国人労働者の受け入れ,連携中枢都市圏を推進する上での今後の対策についてでございますが,圏域内への移住・定住の促進施策として,平成29年10月におかやまぐらし移住の窓口を連携市町と共同で東京大手町に開設いたしまして,東京圏の移住希望者に対面による情報提供と魅力の発信に努めております。
 平成31年度の新たな取り組みといたしまして,東京のみで実施しておりました移住相談会を大阪でも開催する予定としております。
 また,来年度から国の地方創生推進交付金を活用いたしまして,東京23区在住者等が中小企業に就業し移住した場合などに移住支援金を支給する事業を開始する予定としております。その実施に当たりましては,さきのおかやまぐらし移住の窓口を活用いたしまして周知を図るとともに,市独自の支援制度である採用面接時の交通費の一部補助やお試し住宅提供事業もあわせてPRすることで,岡山市への移住をより一層推進してまいりたいと考えております。
 外国人労働者の受け入れにつきましては,現在連携中枢都市圏としての取り組みはございませんけれども,去る2月8日に開催された岡山都市圏連携協議会において,連携市町からも外国人労働者の受け入れについて圏域としても人材確保に結びつけながら人口が増加していく仕組みづくりを共同で考える時期になってきているのではないかとの御意見がございました。
 また,昨年末に岡山市は,経済活動の集積,生活基盤の確保,東京圏への人口流出の抑制などの面で近隣市町村を含む圏域全体を牽引する中枢中核都市の一つとして選定されたところでございまして,今後も圏域の中心都市としてリーダーシップを発揮し,圏域全体の発展,そして地域住民の福祉の向上に邁進してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長
   3番目,JR桃太郎線のLRT化についての御質問に順次お答えいたします。
 まず初めに,地元説明会での地域の方々の反応についてでございます。
 地元との意見交換会で地域の方々から出た質問や要望につきましては,おかやま創政会を代表しての楠木議員に御答弁したとおりですが,全体としては非常に好意的に受けとめられており,おおむね御理解をいただいていると感じているところでございます。
 続きまして,基本計画の具体的な内容を策定するまでのスケジュール及び新駅設置場所を示すタイミングや技術的な検討についての御質問に一括してお答えいたします。
 現在,基本計画の策定に向け総社市及びJR西日本とともに新駅の設置,ダイヤの設定,併用軌道区間,行き違い施設,駅前広場などについて,技術的な内容も含めて検討しているところであり,あわせて運行計画や将来需要などを検討し,できる限り早い時期に基本計画を取りまとめていきたいと考えております。
 続きまして,愛称を考えてはどうかとの御質問にお答えいたします。
 LRT化された桃太郎線に愛称をつけることは,市民の認知度を高めたり愛着を持って利用していただけるなどの効果が期待できるため,地元の方々を初め総社市,JR西日本などとの議論の中で必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
 続きまして,PR動画についての御質問でございます。
 PR動画の作成については,自民党を代表しての浦上議員に御答弁したとおりでございます。
 この項最後になります。拠点機能を備えた駅についての御質問でございます。
 LRT化後の新駅周辺などについては,人口や市街化の動向などを勘案した上で,地域の活性化を図るため必要に応じ都市機能を集積する必要があると考えており,LRT化と並行して検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎林恭生都市整備局長
   4番,高速道路料金割引社会実験と吉備スマートインターチェンジについての項に順次お答えいたします。
 まず,今回の社会実験で国道180号・53号の渋滞状況がどうだったのか,吉備スマートインターチェンジの利用状況,それから効果はどうだったのかという御質問です。
 今回実施した高速道路料金割引社会実験のうち,吉備スマートインターチェンジ利用者を対象とした料金割引社会実験では,実験期間中の利用台数は延べで7万7,000台,平日1日当たり1,471台であり,前年との比較で208台の増加となりました。また,吉備スマートインターチェンジと県内インターチェンジ間の交通量は,前年同時期と比較して2割程度増加し,そのうち半分程度は実験終了後も利用を続けていることから,吉備スマートインターチェンジの利便性の高さが認識され,一定の効果が見られたと考えております。
 しかしながら,周辺道路におきましては,交通量の明確な変化は見られませんでした。
 吉備スマートインターチェンジや国道180号で配布したアンケート調査では,岡山インターチェンジから吉備スマートインターチェンジへの転換利用者及び高速道路の新規利用者の多くが所要時間の短縮を実感したと答え,その半数の方は実験終了後も吉備スマートインターチェンジを継続利用したいとの意向でございました。その一方で,社会実験を知らなかったといった意見もございました。
 次に,岡山・米子線沿線交流促進社会実験では,利用台数は4,771件と,相当程度の利用がありました。
 アンケート調査では,多くの方が社会実験でなくても再度訪れたいとの意向でございました。また,連携市町における観光施設やイベントなどの来客数は,前年よりも増加しており,社会実験の効果が見られたと考えております。
 いずれの社会実験についても,どのような効果があったのか現在分析を進めているところでございます。
 次に,楢津東交差点,板倉交差点,岡大入り口交差点,津島交差点の今後の対策についてでございます。
 道路管理者の国からは,楢津東交差点については交通状況等を勘案して対応する,対策工事を行ったばかりの板倉,岡大入り口,津島の3つの交差点については改良後間もないことから今後効果を検証する予定と聞いております。
 最後に,今後の吉備スマートインターチェンジの整備計画,それから総社・一宮バイパスの今後の整備についてでございます。
 吉備スマートインターチェンジの接続部については,岡山国道事務所やNEXCO西日本等と協議を重ね,事業計画案をおおむね整理しております。事業主体の岡山市としては,間もなく地元説明を行い,来年度には事業に着手したいと考えております。
 また,国道180号総社・一宮バイパスは,国直轄事業であり,国からは平成29年度から測量に着手し,現在の土地利用状況に合わせた図面を作成したところであり,これから事業の進め方について地元に意見を伺っていく予定と聞いております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   御答弁ありがとうございました。
 市長ありがとうございます。市長がお答えいただいたのは2番目なんで,そのときにまた市長とお話ができたらと思いますので,よろしくお願いいたします。
 まず,新庁舎の機能,性能について総務局長のほうから御答弁をいただきました。
 新庁舎,いろいろな夢が膨らんできていることは事実だと思います。当然,市民サービスの向上が図られるといったことが大前提だとは思うんですけれども,なぜこういった質問をしたかといいますと,まちづくりといった観点から私,きょうは再質問させていただけたらと思います。
 この新庁舎には,これから岡山市を連想させたり,また場合によったら東京都庁のように海外に発信して観光名所となる,また東口駅前広場もこれからリノベーションされるわけでありますので,その駅から新庁舎までの空間づくりもしっかりと考えていかなきゃならないなと思います。
 それで,こういった新庁舎には,やっぱり私もサービス向上以外にまちづくり,観光といった観点も組み込んでいただきたいということで,どういったテーマがいいのかなと自分なりに考えてみました。岡山と連想する桃太郎があれば私は備前焼というふうな感じで,備前焼の庭園といった,こういったインパクトのあるテーマを掲げて,他都市にない,人を呼び込む,わくわくする空間づくりもこの新庁舎の中に組み込んでいっていただきたいということを期待しているわけであります。
 先ほど,まちづくりという観点で新庁舎,大供周辺のまちづくりについて高めていくといった感じでの御答弁を少しいただいたわけでありますけども,大供周辺のまちづくりというのはどういうものなのか,ふさわしい魅力というのはどんなものなのか,まだちょっとすとんと落ちるものがないので,そこのあたりについて総務局長,御所見をお聞かせください。
   
◎河野広幸総務局長
   大供周辺のまちづくりについてですが,今後基本計画をつくっていく中で具体な形が出てくると思っておりますが,今現在考えているのは,庁舎前広場と公園,それらが連続的にアメニティーを形成するということになります。例えば,イベント時には庁舎前広場と庁舎の低層階のホールも含め一体的な形で何かできないかと。にぎわいを創出するような空間を目指していきたいと考えておりますが,いずれにいたしましても今後基本計画の中で具体案を考えていきたいと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   新庁舎の延べ床面積にしても高さにしても,いわゆる今の倍になるわけですので,人口減少等々見据えて考えると,華美にならない程度に,そこは市民の意見をしっかりと聞いて,また岡山市の財政状況もしっかりと考えた上で進めていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 そして,その局長の答弁の中で集約化の答弁もいただきました。前回の11月議会で,私はこの岡山駅周辺の将来展望について,駅西口,西口と言ったら市長が運動公園口と言ってほしいということでしたので,運動公園口ゾーンの役割であったり機能であったり,そのあたりの集約,整備というものをすべきではないかという提案もさせていただきました。
 西口には,市有施設として岡山コンベンションセンターがあったりシティミュージアムがあったりします。これまでの議会をたどっていきますと,大森市長の発言の中で,この岡山シティミュージアムの立地条件はコンベンションの利用に適していると,また他の施設との一体的な管理の可能性についても研究していくといった答弁がありました。これまでの流れを考えますと,この岡山駅西口の立地を生かすにはコンベンション機能の充実が必要なんだろうなと私自身も感じています。シティミュージアムにある常設展,私も拝見しに二,三回行ったわけでありますけれども,残念ながら私しかいませんでした。岡山の歴史であったり文化であったり,そういったものを発信するいい資料がそろっているにもかかわらず,宝の持ち腐れになっているといった部分を強く私は感じました。そういった意味では,新庁舎にこれからどういった集約化を図っていくかという検討をする上で,この本庁舎の一部にこういった歴史の展示であったり,そういったものの一部をやっぱり市民の憩いであったり学習の場として提供できたらさらに有益になっていくんじゃないのかなと感じたわけでありますので,これまでの市長の答弁も含めた上で,この件に関しては市長の御所見をお聞かせください。
   
◎大森雅夫市長
   この問題ね,二嶋議員からも御質問があり,たしか則武議員からも御質問をいただきました。今,二嶋議員がシティミュージアムの常設展に行って1人だけだったという話をされていますが,数字を見ると大体1年間,常設展1万人は行っていない,この数年間は間違いなく行っていない。それを単純に300で割ると,やはり30人とか,そういう1日平均になってくる。あと収支がどうなっているかということを見たら,しかしながら全体で見るとやはり1億円弱の赤字が出ている。これ人件費を除いてですね。となると,やはり,もちろん特別展とか,それからきのう羽場議員が言われたような平和の問題,空襲の展示とかいろいろとやっぱりいい機能もあることはあるんですけれども,このシティミュージアムそのものはもう少しちょっと考えたほうがいいんじゃないかなとも思っております。これから庁舎について考えるわけですけれども,私はそういう歴史だとか平和機能とかというのをこの新庁舎の中に入れるのがいいのかどうかよくわかりませんが,一体的にちょっと考えていくというのが一つの案じゃないのかなとも思っているところであります。まだこれについていろいろな議論がなされると思います。議会からもどんどん意見をいただいて整理していきたいなと思っているところであります。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   シティミュージアムの常設展の歴史であったり文化であったり,すばらしいものですので,たくさんの方々に見ていただきたいという思いで提案させていただきましたので,ぜひ御検討よろしくお願いいたします。
 そして,2018年の人口移動報告で,市長からも御答弁をいただきました。ありがとうございます。誤解もあったということで説明を受けました。
 それで,その中で本市の対策はということでお尋ねさせていただき,政策局長のほうから御答弁をいただきました。本市では,調べさせていただきましたら,単市で東京圏からの就職であったり転職活動の支援事業,これは交通費でしたかね,それと民間賃貸物件を活用したお試し住宅提供事業ということで,これは県外から来られた方が対象だとされています。そういったことをやりながら,移住・定住の促進を図っているとありましたけれども,この数字を見させていただきましたら,なかなか余り,鳴かず飛ばずの成果であったと私は意識しているわけでありますが,政策局長の御所見をお聞かせください。
   
◎山口博史政策局長
   移住・定住施策の成果についてのお話でございます。
 確かに議員御指摘のような面も,特に最近は東日本大震災から8年を経ようとし,少し都市間競争とかが激しくなっているという中で,成果としてなかなか出てきていない面はあるかもしれませんけれども,それは私どもとしてもやはり先ほど申しましたように,人口減少問題は非常に大切な重要な課題だと思っておりますので,今後とも関係部局と連携しながらしっかりとその要因等を分析しながら着実に進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   局長ね,人口減少はもう既に始まっているんですよ。それで,この平成27年から約3年間,結果が出ていない。しかしながら,今回も新たに東京だけをフォーカスしてどんどんどんどん政策を進めていっている。それで本当にいいのかどうかと私は感じています。そういった実態把握に努めた上で支援内容もこの3年間やって,やっぱりある程度見直ししなければいけないときにはしなきゃならないと思います。東京だけではなくて,政令指定都市で元気なところである福岡市であったり大阪市があるわけでありますので,そういったところもターゲットにした支援事業の内容の見直し,そういったものが必要だと思うわけでありますが,再度御所見をお聞かせください。
   
◎山口博史政策局長
   支援内容の見直しということであります。
 先ほど私も少し答弁いたしましたけれども,例えば移住相談会につきましては,これまで東京だけだったものを来年度からは大阪での開催も予定しておると。これはまさに出ていっている人が東京圏も多いんですけれども,大阪圏への転出も出ているということも踏まえて,支援内容の見直し,これは拡充ということでありますが,そういうこともやっておりますので,今後とも関係部局と連携しながら,どういった施策が有効なのかということの分析をしっかり進めながら対応してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   これ以上言ったら堂々めぐりになるんですけれども,2020年から岡山市は人口減少に転じていくと推計されているんですよ。検証,検証じゃなくて,やっぱりこういったところは事業の選択と集中でスピード感を持ってやっていただきたいと思います。
 時間も限られておりますので,次に行かせていただきます。
 LRTについてお尋ねさせていただきました。担当局長ありがとうございます。
 地元説明会,新駅の設置であったりダイヤの設定,併用軌道区間等々について説明させていただいたと。答弁の中で好意的に受けとめられていると,市民の方々から。私は,そういった意見を余り聞いていません。というのが,説明の中で基本的なこういった方針,基本計画ですのでそこのあたりを示していくのは当然だと思いますけれども,これからの話,いわゆる3者があっての話ですから,要はその説明会といったら,どうやってこの沿線地域のまちづくり,まちが変わっていくんだろう,そういったやっぱり夢の部分を聞きに行っていた市民の方々もたくさんいらっしゃったと思います。やっぱりそういった夢の部分も組み込んだ説明会をしっかりとできるようにこれからしていっていただきたいと思うわけでありますけれども,局長,御所見をお聞かせください。
   
◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長
   まず,現実的なところとして,新駅をどういうふうに設置していくのかでありますとか,アクセス道路なり駅前広場なりそういったものをどうしていくのか,こういったところからいろいろ議論を深めていきたいと思っています。あわせて,やはりその周辺のまちづくりですね,もちろんLRT化をして,それだけで終わりということがLRT化の目的ではございませんので,どういうふうに居住なり都市機能というのを張りつけていくのか,こういったこともこれからいろんな地域の方々や,また関係者の方々といろいろ議論を進めていく必要があると思っております。こういった点について,こちらのほうから大上段に夢みたいなことというのもなかなか言いづらいところがあるんですけれども,そういうのはPR動画をこれから作成していくことになりますので,まちがどう変わってくるのかとか生活がどう変わってくるのかということもお示ししながら,いろいろ議論を今後とも深めていきたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 局長ね,今までもこういったまちづくりであったり交通施策を進める上で,住民の方々,地域の方々にアンケート調査ってたくさんしてきているんですよ。とりわけ平成27年7月に中山間地域等の実態把握調査,これ政策局が調査したわけでありますけれども,中山間の方々は特に足となる公共交通であったりスーパーや病院,こういったものが本当になくて困っているんですよと,そういった課題がもう浮き彫りになっているんですよね。そういったものに対してどういったことをやっていくのかといったことをやっぱり皆さん聞きに来ているわけでありますので,そういった意味で今回の新駅,いわゆる生活機能向上のためのものを組み込んでしっかりと基本計画の段階で示していけれるように検討していっていただきたいと思いますので,そこのあたりよろしくお願いいたします。
 高速道路の料金割引とスマートインターチェンジについてお尋ねいたしました。
 局長ありがとうございました。成功したんか成功していないんかちょっとよくわからないようなあれですので,もう一度確認させてください。局長,肌感覚でこの実験は成功だったんでしょうか。
   
◎林恭生都市整備局長
   2つの実験をやっております。1つは吉備スマートインターチェンジを使った実験,特に53号であったり180号の渋滞緩和につながるんではないかという期待を込めて実験をやりました。先ほども少し言いましたけれども,利用は若干ふえたところはあるけれども,期待していた一般道路のところで顕著に減ったというふうにはまだ出てきていなかったということで言えば,少し残念な結果と言えるんじゃないかと思います。
 それから,もう一つの岡山・米子線での交流実験,これは連携している市町でのイベント等で来客数がふえるというようなことが見られたので,それなりに効果があったと考えていいんじゃないかと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   交流促進のほうではある程度効果が見えたという答弁だったと思います。渋滞緩和のほうでは具体的に楢津東であったり板倉であったり津島や岡大の入り口については,余り変わりがなかったということであります。こういった対策をしっかりと国交省も含めて話をしていかなきゃいけないというわけでありますけれども,今後再度この社会実験を実施する意向があるのかどうか。これ局長が決めるわけにはいかんのんで,多分決定機関のトップである大森市長が決めると思うんですけれども,市長,この社会実験を通して結果が見えなかったとりわけ交通渋滞に関して,この社会実験をもう一度再度やる,そういった御意向があるのかどうか確認させていただけたらと思います。
   
◎大森雅夫市長
   交通渋滞対策で一番簡単なのは,バイパスをつくればいい。ただ,稠密なまちに新たなバイパスをつくるというのは時間もお金もかかるし,それはそう簡単にできる話ではない。特に,180号などは交差点改良を徐々にはやっていっていますけれども,それにしたってやはり右折レーン1つつくるにも用地買収からいろいろとやっぱり地元の御理解もいただかなきゃならないし,大きなお金がかかってくるということがあり,やっぱり既存のインフラを利用できるというのが私は一番いいんじゃないかなと思って今回高速道路の利用をより安価な形でやっていただくようにお願いしてきたというところであります。ただ,今,林局長から話があったように,まだまだ周知不足のところもあります。1回目をやる場合は,やむを得ないところもあるんですね。なかなかやっぱり熟知していただけない。それから,車での通勤というのは,私も初めて聞いて驚いたんですけど,例えば家からある事業所に行くルートが決められていれば,それと違った形で行ってもし事故があったりいろいろすると労災がおりないんじゃないかというような話もあったり,やっぱり結構いろいろな問題点があるということに気がつきました。そこはそれで私は一つの成果だろうと思っていますが,基本的にはやはり既存のインフラを使いながら,より利便性の高い道路にしていくというのは,私は非常に重要だろうと思います。
 ただ,ここでやるという宣言ができないというのは寂しいところがあって,今回の社会実験をやるにも相当時間がかかったんです,これ。林さんなんかは相当努力していただきました。その結果,できたんですけどね。次もできるように私はやりたいと思っております。これから折衝を行っていきたいと思います。
 よろしくお願いします。
   
◆二嶋宣人議員
   市長ありがとうございました。
 局長ね,本当に西バイパスからおりてきた楢津東,本当に私も通りたくないんですよ,渋滞がひど過ぎて。ですから,やっぱりそういったことを一つ一つ,新しいバイパスができたにもかかわらずできなかった。そういったことはやっぱりこれから市がしっかりと方向性を出して,国を牽引していく,そういったこともしていっていただきたいなと思うわけでありますので,局長,しっかりと進めていきますよといった決意を聞かせていただいて私の任期最後の質問とさせていただきます。
 よろしくお願いします。
   
◎林恭生都市整備局長
   今議員おっしゃられた楢津東の交差点を初め180号沿線にも幾つも主要の渋滞ポイントがあります。国にやっていただかなきゃいけないものもたくさんあります。そういうところは市のほうからちゃんと国のほうにやってくださいということで積極的に提言なりお願いしていきたいと思いますので,できれば議員も一緒になってやっていただきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。