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皆様こんにちは。自民党の二嶋です。
傍聴席の皆様,本当にありがとうございます。
時間も限られておりますので,早速ではございますけれども,質問に入らせていただきます。
大きい項目1,持続可能な社会の実現に向けたコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりについて。
岡山市独自の将来人口推計から見ても,本市の人口減少,少子・高齢化は避けては通れない状況と言えます。そういった中で,岡山市都心部に目を向けますと,昨年12月のイオンモール岡山の開業を機に岡山駅周辺の人や車の流れは大きく変わるなど,持続可能な社会の実現には都市のコンパクト化と公共交通網の再編を初めとする都心部,周辺地域等の交通ネットワークの形成が重要となってきます。
そこでお尋ねいたします。
(1)イオンモール岡山が開業して1年がたちましたが,市内の交通状況,自動車交通量,歩行者通行量などについてどのように把握されていますか。
(2)中心市街地回遊性向上のため10月に実施された2回目の社会実験では,1回目より人通りが多かったが,新たに実験区間として加わった表町商店街付近での効果は残念ながら余り見られなかったと伺っています。この原因をどのように分析されていますか。また,11月28日,29日の実験ではどうだったのでしょうか。
(3)次回の社会実験は検討中とのことですが,最終的にどのタイミングでどういった施策に反映させようとしているのでしょうか。
さて,これまで路面電車の駅前広場乗り入れ等についていろいろな議論がなされ,このたび既存の電停から岡山駅東口広場内まで軌道を延ばす平面乗り入れ案が選択されました。利便性,回遊性の向上が路面電車の利用者だけに限定されるのではなく,駅利用者全体へ,さらには中心市街地活性化,市全体への波及効果につながることを期待するところです。
そこでお尋ねいたします。
(4)平面乗り入れ案に対して挙げられた技術的課題,1,路面電車の運行本数,2,交通,駅前交差点への影響,3,地下街店舗への影響,4,広場内の歩行者動線の確保,5,駅前交差点利用者の安全確保への対応をお示しください。
(5)路面電車乗り入れにより,岡山駅東口広場の景観は大きく変わると思われます。既存のバス,タクシー,そして歩行者の利便性,回遊性向上のためにも,広場一帯の配置を含めた再整備を同時に進める必要があると感じます。今後の東口広場一帯,さらには本市全体の交通のあるべき姿を大森市長は具体的にどのように思い描かれていますか。
コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりに当たり,自転車政策の充実も欠かせません。まず,路上駐輪対策などについてお尋ねいたします。
本市の放置自転車台数は,岡山駅周辺の自転車等放置禁止区域における撤去活動や駐輪場の短時間無料化などにより減少傾向が見られるものの,幸町図書館北東付近,シンフォニーホール南西付近,ロフト西側付近,クレドビル南側付近など,依然として自転車等放置禁止区域内外での路上駐輪が多く発生し,また駅西口の慢性的な駐輪場不足も課題として残されています。
そこでお尋ねいたします。
(6)本市は11月下旬から駐車・駐輪場の実態調査を開始しましたが,今後自転車等放置禁止区域内外における具体的な駐輪場整備の計画はありますか。
(7)駐輪対策は,歩行者の安全性確保の意味でも重要です。特に,視覚障害者の歩行の道しるべともなる点字ブロック上への駐輪対策が,点字ブロック発祥の地でもある岡山でしっかりと取り組まれていないのは残念です。御所見をお聞かせください。
続きまして,今や市民の交通手段の一つとして定着しつつあるコミュニティサイクルももちゃりの今後の事業展開などについてお尋ねいたします。
(8)ことし9月より,JR岡山駅より西エリアに初めて広げる事業として整備された駅西口広場や岡山大学津島キャンパスへのポートは,どのような経緯で設置されたのでしょうか。
(9)新設置されてまだ3カ月ですし,効果,成果を判断するにはまだ早いと思われますが,現段階での本市の評価についてお聞かせください。
(10)平成27年度中に新たなポートを設置予定とのことですが,平成28年度以降もサイクルポートの自転車台数,ラック台数をふやす計画はありますか。具体案があればお示しください。また,最終的にどこまでのエリアの拡充を考えているのでしょうか。
(11)運営本部は,新たに電動アシストつき自転車を5台導入しましたが,今後利用者層を広げるためにも,例えばももちゃりとしての電動アシストつき自転車や2人乗りタンデム自転車,チャイルドシートつき自転車の設置も考えてみてはいかがでしょうか。
大きい項目2,三丁目劇場跡について。
表町にあった三丁目劇場が平成25年3月末をもって閉館し,今年度で3年もの月日が流れようとしています。平成12年4月,三丁目劇場は本市が約4億4,000万円で民間から土地・建物を購入し,吉本興業の定期公演の拠点などとしてオープンしました。しかし,平成17年3月末の吉本興業の定期公演撤退などにより,最終的には閉館年度2月末までの運営収支約8,500万円の赤字を残し,13年間で幕を閉じました。その後,地元商店街,周辺住民の方々などで議論がなされてきたと思われますが,いまだ本市としての具体的活用策は白紙状態です。
そこでお尋ねいたします。
(1)三丁目劇場閉館に当たって,本市の総括やあらゆる場での議論がなされてきましたが,現段階での地元商店街,周辺住民の方々の思いについて当局はどのように認識されていますか。
(2)今後の三丁目劇場跡について,どのようにお考えでしょうか。閉館して既に約3年,本市がある程度のリーダーシップを持って方向性を示すべきではありませんか。
続きまして,大きい項目3,県費負担教職員制度の見直しに伴う財政措置等について。
平成29年度より県費負担教職員の給与などの負担,学級編制基準の設定,教職員定数の決定等,県費負担教職員に関する権限が政令指定都市に移譲されます。先日,本市は教職員給与税の権限移譲に伴う市の負担額を試算し,新たに309億円の給与負担,28億円の財源不足を示しました。教育行政水準のさらなる向上のためにも,本市は権限移譲により独自に運用できる利点を最大限に生かしていかなければなりません。
そこでお尋ねいたします。
(1)試算結果による財源不足28億円の原因についてお示しください。
(2)権限移譲に伴い,本市の財政運営に支障を来しては意味がありません。地方交付税等を含め財源はきちんと担保されるのでしょうか。
(3)給与制度等の勤務条件ですが,岡山県と市の制度を比較し,違いのある部分についてお示しください。違いがあるのであれば,どのような対応方法を検討していますか。
(4)臨時職員の割合が年々増加していますが,柔軟な学級編制,教職員配置基準の見直しについてはどのようにお考えでしょうか。
さて,現在岡山市立の小・中学校には市採用と県採用の学校栄養職員が配置されています。平成21年には,国より県を初めとする市町村費負担の学校栄養職員の栄養教諭への任用がえを積極的に努めてほしいという旨の依頼がありました。県採用の学校栄養職員については,岡山県栄養教諭任用計画により任用試験が実施され,平成27年度には岡山市立小・中学校勤務の県費教諭は40名となり,このほとんどが学校栄養職員からの任用がえです。県費栄養教諭は順次ふえてきたものの,市採用の任用がえは実施されていないのが現状です。
そこでお尋ねいたします。
(5)これまで市採用の任用がえが行われなかったのはなぜですか。
(6)児童・生徒の食生活の乱れが深刻化する中で,児童・生徒の栄養に関する指導及び管理をつかさどる栄養教諭の役割は大と考えます。これまで県が積極的に実施してきた栄養教諭への任用がえは,学校全体の食育推進を担う上でも重要と考えます。平成29年度の権限移譲を控え,市採用の任用がえも積極的に行うべきと考えますが,今後の方針についてお聞かせください。
以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) |