平成27年 11月定例会 - 12月4日

◆二嶋宣人議員
   皆様こんにちは。自民党の二嶋です。
 傍聴席の皆様,本当にありがとうございます。
 時間も限られておりますので,早速ではございますけれども,質問に入らせていただきます。
 大きい項目1,持続可能な社会の実現に向けたコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりについて。
 岡山市独自の将来人口推計から見ても,本市の人口減少,少子・高齢化は避けては通れない状況と言えます。そういった中で,岡山市都心部に目を向けますと,昨年12月のイオンモール岡山の開業を機に岡山駅周辺の人や車の流れは大きく変わるなど,持続可能な社会の実現には都市のコンパクト化と公共交通網の再編を初めとする都心部,周辺地域等の交通ネットワークの形成が重要となってきます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)イオンモール岡山が開業して1年がたちましたが,市内の交通状況,自動車交通量,歩行者通行量などについてどのように把握されていますか。
 (2)中心市街地回遊性向上のため10月に実施された2回目の社会実験では,1回目より人通りが多かったが,新たに実験区間として加わった表町商店街付近での効果は残念ながら余り見られなかったと伺っています。この原因をどのように分析されていますか。また,11月28日,29日の実験ではどうだったのでしょうか。
 (3)次回の社会実験は検討中とのことですが,最終的にどのタイミングでどういった施策に反映させようとしているのでしょうか。
 さて,これまで路面電車の駅前広場乗り入れ等についていろいろな議論がなされ,このたび既存の電停から岡山駅東口広場内まで軌道を延ばす平面乗り入れ案が選択されました。利便性,回遊性の向上が路面電車の利用者だけに限定されるのではなく,駅利用者全体へ,さらには中心市街地活性化,市全体への波及効果につながることを期待するところです。
 そこでお尋ねいたします。
 (4)平面乗り入れ案に対して挙げられた技術的課題,1,路面電車の運行本数,2,交通,駅前交差点への影響,3,地下街店舗への影響,4,広場内の歩行者動線の確保,5,駅前交差点利用者の安全確保への対応をお示しください。
 (5)路面電車乗り入れにより,岡山駅東口広場の景観は大きく変わると思われます。既存のバス,タクシー,そして歩行者の利便性,回遊性向上のためにも,広場一帯の配置を含めた再整備を同時に進める必要があると感じます。今後の東口広場一帯,さらには本市全体の交通のあるべき姿を大森市長は具体的にどのように思い描かれていますか。
 コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりに当たり,自転車政策の充実も欠かせません。まず,路上駐輪対策などについてお尋ねいたします。
 本市の放置自転車台数は,岡山駅周辺の自転車等放置禁止区域における撤去活動や駐輪場の短時間無料化などにより減少傾向が見られるものの,幸町図書館北東付近,シンフォニーホール南西付近,ロフト西側付近,クレドビル南側付近など,依然として自転車等放置禁止区域内外での路上駐輪が多く発生し,また駅西口の慢性的な駐輪場不足も課題として残されています。
 そこでお尋ねいたします。
 (6)本市は11月下旬から駐車・駐輪場の実態調査を開始しましたが,今後自転車等放置禁止区域内外における具体的な駐輪場整備の計画はありますか。
 (7)駐輪対策は,歩行者の安全性確保の意味でも重要です。特に,視覚障害者の歩行の道しるべともなる点字ブロック上への駐輪対策が,点字ブロック発祥の地でもある岡山でしっかりと取り組まれていないのは残念です。御所見をお聞かせください。
 続きまして,今や市民の交通手段の一つとして定着しつつあるコミュニティサイクルももちゃりの今後の事業展開などについてお尋ねいたします。
 (8)ことし9月より,JR岡山駅より西エリアに初めて広げる事業として整備された駅西口広場や岡山大学津島キャンパスへのポートは,どのような経緯で設置されたのでしょうか。
 (9)新設置されてまだ3カ月ですし,効果,成果を判断するにはまだ早いと思われますが,現段階での本市の評価についてお聞かせください。
 (10)平成27年度中に新たなポートを設置予定とのことですが,平成28年度以降もサイクルポートの自転車台数,ラック台数をふやす計画はありますか。具体案があればお示しください。また,最終的にどこまでのエリアの拡充を考えているのでしょうか。
 (11)運営本部は,新たに電動アシストつき自転車を5台導入しましたが,今後利用者層を広げるためにも,例えばももちゃりとしての電動アシストつき自転車や2人乗りタンデム自転車,チャイルドシートつき自転車の設置も考えてみてはいかがでしょうか。
 大きい項目2,三丁目劇場跡について。
 表町にあった三丁目劇場が平成25年3月末をもって閉館し,今年度で3年もの月日が流れようとしています。平成12年4月,三丁目劇場は本市が約4億4,000万円で民間から土地・建物を購入し,吉本興業の定期公演の拠点などとしてオープンしました。しかし,平成17年3月末の吉本興業の定期公演撤退などにより,最終的には閉館年度2月末までの運営収支約8,500万円の赤字を残し,13年間で幕を閉じました。その後,地元商店街,周辺住民の方々などで議論がなされてきたと思われますが,いまだ本市としての具体的活用策は白紙状態です。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)三丁目劇場閉館に当たって,本市の総括やあらゆる場での議論がなされてきましたが,現段階での地元商店街,周辺住民の方々の思いについて当局はどのように認識されていますか。
 (2)今後の三丁目劇場跡について,どのようにお考えでしょうか。閉館して既に約3年,本市がある程度のリーダーシップを持って方向性を示すべきではありませんか。
 続きまして,大きい項目3,県費負担教職員制度の見直しに伴う財政措置等について。
 平成29年度より県費負担教職員の給与などの負担,学級編制基準の設定,教職員定数の決定等,県費負担教職員に関する権限が政令指定都市に移譲されます。先日,本市は教職員給与税の権限移譲に伴う市の負担額を試算し,新たに309億円の給与負担,28億円の財源不足を示しました。教育行政水準のさらなる向上のためにも,本市は権限移譲により独自に運用できる利点を最大限に生かしていかなければなりません。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)試算結果による財源不足28億円の原因についてお示しください。
 (2)権限移譲に伴い,本市の財政運営に支障を来しては意味がありません。地方交付税等を含め財源はきちんと担保されるのでしょうか。
 (3)給与制度等の勤務条件ですが,岡山県と市の制度を比較し,違いのある部分についてお示しください。違いがあるのであれば,どのような対応方法を検討していますか。
 (4)臨時職員の割合が年々増加していますが,柔軟な学級編制,教職員配置基準の見直しについてはどのようにお考えでしょうか。
 さて,現在岡山市立の小・中学校には市採用と県採用の学校栄養職員が配置されています。平成21年には,国より県を初めとする市町村費負担の学校栄養職員の栄養教諭への任用がえを積極的に努めてほしいという旨の依頼がありました。県採用の学校栄養職員については,岡山県栄養教諭任用計画により任用試験が実施され,平成27年度には岡山市立小・中学校勤務の県費教諭は40名となり,このほとんどが学校栄養職員からの任用がえです。県費栄養教諭は順次ふえてきたものの,市採用の任用がえは実施されていないのが現状です。
 そこでお尋ねいたします。
 (5)これまで市採用の任用がえが行われなかったのはなぜですか。
 (6)児童・生徒の食生活の乱れが深刻化する中で,児童・生徒の栄養に関する指導及び管理をつかさどる栄養教諭の役割は大と考えます。これまで県が積極的に実施してきた栄養教諭への任用がえは,学校全体の食育推進を担う上でも重要と考えます。平成29年度の権限移譲を控え,市採用の任用がえも積極的に行うべきと考えますが,今後の方針についてお聞かせください。
 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   
○小林寿雄副議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎大森雅夫市長
   それでは,二嶋議員の質問にお答えいたします。
 私は,まず最初の項の中,社会実験について最終的にどのタイミングでどういう施策にしようとしているのかということについてお話を申し上げたいと思います。
 県庁通り,そして西川緑道公園筋の回遊性向上社会実験につきましては,地域の皆様,また県警その他の関係者の御理解と御協力によりまして,その都度改善や工夫を加えながら当初の計画のとおり3回の実験を実施することができました。県庁通りでは,車道を1車線規制して歩行空間の拡大,また自転車レーンの設置を行い,西川緑道公園筋では車両を通行どめとして歩行者天国とし,沿道店舗と連携したオープンカフェを行った,これは二嶋議員御承知のとおりでございます。私も3回とも現地の状況を見てまいりました。多くの方々に訪れていただき,にぎわいの創出や回遊性の向上など幾つかの成果が得られ,将来に向けてのイメージも少し見えてきたんではないかなと思います。
 ただ一方で,歩行者や自転車の誘導,表町商店街との連携,また交通規制のあり方など課題も見つかっているところであります。これらの対応策を検討し,さらにはイベントについて,今市主催で対応している部分が多いわけですけども,それを市民主体の取り組みへの仕組みづくりの変更といいますか,そういったことも念頭に置きながら,来年度も社会実験を実施していきたいと考えております。その際,西川緑道公園筋では将来の定期開催も視野に入れるとともに,県庁通りでは歩いて楽しいまちづくりを実現するための道路空間の将来イメージをつくり上げていきたいと考えております。
 次に,今後の東口広場一帯,さらには本市全体の交通のあるべき姿をどのように思い描いているかということでございますが,岡山駅東口広場の改善に,つきましては,調査検討会における意見をもとに,西口広場と同様にタクシーの乗降場を例えば2階にしてバスターミナルを拡張する案も検討いたしました。しかしながら,この案だと,タクシーの乗降場は近づくんですが,乗降場から出ていく距離が今以上に長くなり,利用者に不便をかけること,また既存の地下街の出入り口や換気塔がありますから,それを動かさないとなるとバスの乗降場がふえていかない,増加しないということになって,やはり余り十分な効果が見えないと思われます。もちろんそれ以上,抜本的なレイアウト変更をしていけば別でありますけども,そうなると地下街の改造を伴い,合意形成や整備に多大な時間と費用を要します。喫緊の課題である中心市街地の活性化や公共交通の充実に対応するためには,路面電車の乗り入れを初めとしてできることから着実に進めていく必要があると考えております。
 また,路面電車の乗り入れを契機として,にぎわい,憩い空間の確保や景観の向上,さらには駅前商店街等の駅周辺のにぎわいを増すための歩行者動線の確保などの観点から,今後の駅前広場のあり方を検討していかなければならないと考えております。
 岡山市全体の交通については,今後の高齢化社会の到来を見据えると,公共交通の充実は重要な課題であり,都心と地域拠点との公共交通による連携軸の強化,都市内回遊性向上のための路面電車やバス,自転車の利用環境の向上,郊外部の生活交通の充実などによって公共交通が充実した交通体系を形成することが重要だと考えております。
 私からは以上です。
   
◎山崎康司都市整備局長
   1の持続可能な社会の実現に向けたコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりについて,市長答弁以外について順次お答えいたします。
 まず,イオンモール岡山が開業して1年がたち,市内の交通状況についてどのように把握しているのかとの御質問にお答えいたします。
 イオンモール岡山開業による交通状況の変化を把握するため,開業前とともに開業後の平成26年12月,平成27年1月と5月に交通量調査を実施し,また5年に1度実施している交通量調査を本年11月11日に実施しました。
 自動車交通量は,イオンモール岡山への主な来退店ルートである市役所筋のイオンモール前を見ると,開業前と比べて,開業直後の平成26年12月は平日で1.3倍,休日で1.0倍,平成27年5月は平日で1.2倍,休日で1.0倍,さらに平成27年11月は平日で1.2倍となっております。また,交通渋滞は,市役所筋の北向き左端の第1車線のみで発生しており,開業直後の平成26年12月は400メートル,平成27年5月は280メートルとなっております。イオンモール岡山開業から約1年が経過した現在,自動車交通量は落ちついた状況と考えておりますが,これから年末に向け交通量の増加が予想されることから,今後も交通状況の変化を注視してまいりたいと考えております。
 一方,歩行者通行量については,イオンモール前で市役所筋を横断する休日の歩行者を見ると,開業前と比べて,開業直後の平成26年12月は19倍,平成27年5月は10倍と大きく増加しており,今後とも中心市街地におけるさまざまな取り組みにより,にぎわいの創出及び回遊性の向上に努めてまいりたいと考えております。
 次に,10月の社会実験では表町商店街付近での効果は余り見られなかったと開いているが,原因をどう分析しているのか,また11月の実験ではどうだったのかとの御質問にお答えいたします。
 10月の第2回社会実験では,スタンプラリーポイントを表町商店街にも設置して実施しました。社会実験2日目の10月11日の日曜日は,9月のふだんの日曜日の通行量と比較すると,NTTクレド前では約1.9倍で約2,500人増加しており,表町商店街入り口の天満屋岡山店前では約1.3倍で約1,600人の増加となりましたので,一定の効果はあったものと考えております。
 しかしながら,議員御指摘のとおり天満屋岡山店前の歩行者通行量は,他の調査地点の伸びと比べるとやや低いものと考えております。その要因としては,表町商店街において社会実験と連動した取り組みが行われていなかったことなどがあるのではないかと考えており,今後の課題として認識しております。
 11月の実験の通行量については,現在取りまとめ中であり,現時点でお答えすることはできません。
 次に,路面電車の岡山駅前広場乗り入れ検討について,平面乗り入れ案に対して挙げられた5つの技術的課題への対応についてお答えいたします。
 まず,路面電車の運行本数については,駅前広場内の電停を3カ所にすることで,ほぼ現状の運行本数を維持することが可能と考えております。
 駅前交差点の交通への影響については,公明党の則武議員にお答えしたとおりであり,できるだけ混雑しないよう今後警察と協議してまいりたいと考えております。
 地下街店舗への路面電車の荷重の影響については,店舗に支障する独立した支柱を設けるのではなく,既存の柱や,はりを補強することによって店舗への影響が少なくなるよう対応することとしました。
 駅前広場内の歩行者動線の確保,駅前交差点利用者の安全性については,電停の延長や軌道の角度の見直しを行い,歩行者動線の幅員をなるべく広くするとともに,自転車,二輪車のスリップ事故の発生を防ぐため,軌道と道路の交差角度が大きくなるよう努めており,引き続き必要な対策について検討してまいりたいと考えております。
 次に,駐輪対策について順次お答えいたします。
 まず,今後の具体の駐輪場整備計画についてお答えいたします。
 現在,中心市街地には岡山駅周辺を中心に11カ所の市営駐輪場があり,平成26年度からは桃太郎大通り等の歩道上へ民設民営の路上駐輪場の整備も進めてきているところです。また,岡山駅西口の市営駐輪場の容量不足を解消するため,今年度から2カ年計画で岡山駅西口の市営駅元町北駐車場用地を活用した駐輪場の整備を行うこととしております。引き続き,今年度実施している中心市街地の駐車場実態調査も参考にしながら,岡山市自転車駐車場附置義務条例の見直しや駐輪場整備の検討を進めていきたいと考えております。
 次に,点字ブロックへの駐輪対策についてお答えいたします。
 路上への放置自転車対策として,駐輪需要の多い中心市街地を重点的に,路上駐輪場の整備とともに啓発指導員による自転車利用者に対しての駐輪場への誘導や路上へ放置された自転車の整理を行い,放置自転車の削減や歩行者の通行を妨げないよう努めているところでありますが,議員御指摘の点字ブロック上への路上駐輪がなくなっている状況ではございません。引き続き啓発指導員による誘導を行うとともに,放置自転車が多いエリアへの駐輪場整備の検討や自転車利用のルール,マナー啓発も進め,路上への放置自転車減少に努めていきたいと考えております。
 次に,ももちゃりについて順次お答えいたします。
 まず,ももちゃりの駅西口広場や岡山大学津島キャンパスへのポート設置の経緯についてお答えいたします。
 コミュニティサイクルももちゃりは,中心市街地内の回遊性を高め,活性化を図ることを目的に平成25年7月に導入し,岡山駅東口エリアでの展開を行ってきました。今年度は,岡山駅東口エリアと西口エリアの移動促進を図り,中心市街地全体の回遊性向上を進めるため,岡山大学を初め学生の多い岡山駅西口エリアへの展開を進めているところです。
 西口エリアへのポートの設置箇所については,比較的中心部に近く多くの方が利用されることが想定される場所を基本に,また平成26年度に行った利用者アンケートでの設置希望箇所も参考に設置場所の検討を行い,施設管理者との協議を経て決定したものです。
 次に,新設されたポートの現段階での評価についてお答えいたします。
 本年9月,西口エリアへ増設した6ポートの利用状況は,9月から11月までの3カ月間の1日当たりの平均利用台数は20台から30台程度で,日を追うごとに各ポートとも1日当たりの利用は増加してきております。今後,西口エリアへは総合グラウンドを含めた3ポートの増設を行うことから,より多くの方に利用していただき,中心市街地全体の回遊性向上につながっていくものと考えております。
 次に,この項最後でございますが,ももちゃりの平成28年度以降の整備計画,最終的なエリアの拡充について,また電動アシストつき,タンデム自転車,チャイルドシートつき自転車の導入の考えについてお答えいたします。
 コミュニティサイクルももちゃりは,中心市街地内の回遊性を高め,活性化を図ることを目的としており,中心市街地から大きく外れるエリアへの展開は考えておりません。新たなポートの設置については,当面計画しておりませんが,引き続き利用状況や運営状況等を確認しながら検討してまいりたいと考えております。
 また,議員御提案の電動アシストつき,タンデム,チャイルドシートつきの自転車の導入につきましては,利用者アンケートや導入及び運営経費など,さらにタンデム自転車につきましては法的な取り扱いも考慮した検討が必要と考えております。
 以上でございます。
   
◎山本修司経済局長
   2番目の項,三丁目劇場跡について,地元商店街,周辺住民の思いについての認識,また市がリーダーシップを持って方向性を示すべきではとの御質問に一括してお答えします。
 劇場跡地については,新西大寺町商店街の入り口に位置し,地元商店街を初め周辺住民からも跡地活用について期待が寄せられていると認識しております。現在,市は再開発を視野に入れたまちづくり研究会に一地権者として参加しているところですが,より集客効果の高い機能はどのようなものか,また川崎病院の移転や周辺の再開発などの動向も注視しながら,隣接地等を含めた再開発の可能性を模索しているところであり,引き続き積極的に協議に加わっていきたいと考えております。
 以上です。
   
◎佐々木正士郎財政局長
   県費負担教職員の財源に関するお尋ねにつきましてお答えいたします。
 県費負担教職員の包括的な権限移譲に伴い新たに必要となる給与負担は,平成25年度の岡山県の決算状況から単純に試算した場合には309億円となり,その財源は国庫負担金,それから個人住民税所得割,地方交付税により措置されることとなりますが,試算では28億円程度の財源不足となると推計しております。この要因といたしましては,教職員給与に係る地方財政計画の単価と交付税算定上の単価に乖離があるということなどと認識しております。
 なお,移譲に当たっては,指定都市,道府県の双方にとって財政運営への影響を最小限とする財政中立を基本として国が地方財政措置を検討し,適切に講じることを前提に合意したものであり,これまでも適切な財政措置がなされるよう本市の政策提言・要望,さらには指定都市の市長会及び議長会共同で国等に要望しているところでございますが,引き続き今後ともしっかりと要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎山脇健教育長
   3の同じ項で,まず岡山県と岡山市の制度の違いということについてのお尋ねでございますが,県と市では給料表や諸手当,特別休暇などの制度に違いがございます。これらにつきましては,市に既にある制度は市の制度,市にない制度につきましては県の制度をそれぞれベースに検討しているところでございます。
 次に,学級編制,また教職員配置基準についてのお尋ねでございますが,税源移譲後の学級編制や配置基準につきましては,これまでの基準というものを参考にして,これについても現在研究はしているところでございます。
 次に,市採用の栄養士の任用がえをこれまで行わなかった理由についてのお尋ねでございます。
 学校配置の市費の栄養士につきましては,学校専任の栄養士としての採用ではなく,医療職として他部局への異動もあるものとして採用されております。また,市内の学校には相当数の県費負担の栄養教諭の配置を行っているため,現在のところ栄養教諭への任用がえは行っておりません。
 次に,平成29年度以降の任用がえについてはどうかとのお尋ねでございます。
 平成29年度の税源移譲に伴いまして,栄養教諭の配置につきましても,これまでの市費,県費の考え方を見直しまして,どのような配置ができるかということは検討しているところでございます。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   御答弁ありがとうございました。
 それでは,一問一答で再質問に入らせていただきます。
 まず,大きい項目1のコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりについてであります。
 市長,御答弁ありがとうございました。
 その中で,路面電車の乗り入れ,午前中のほうでも議論されましたけれども,今回いろいろな一連の流れで私自身も感じたことを少し踏まえながら質問させていただけたらと思います。
 岡山市自身は,まず高齢化が市全体で今24.8%ぐらいだと私は認識しており,中心市街地の空洞化,さらには御津であれば周辺市街地でいけば30%台,建部でいけば40%までいかないにしても同じぐらいの高齢化がどんどんどんどん進んでいっているという状況であります。そういった中で,この岡山市の将来を見据える中で公共交通の整備が必要だということでの市長の今回の決断だったと思います。
 今回,平面乗り入れに対する技術的な課題に一定の整理ができたからこの選択に踏み切ったと思うわけでありますけれども,私が感じたことは,やはり肝になる部分は対人,いわゆる地元の地域の方々であったり,いわゆる商店街の方々が平面乗り入れ全体を否定するわけじゃないけれども少し待ってくれよと,我々の課題にもしっかりと目を向けてくれよといった陳情も今回出ているということは,市長も御承知だと思います。私自身は,そういった課題も含めてある程度の一定の整理ができて,この路面電車乗り入れをしっかりと進めていく,そういうふうな発表であってほしかったわけであります。その流れについて,市長,いま一度そのあたりの課題についてもしっかりと議論した上で,一定の整理ができた上で出すといった流れにできなかったのかというふうな感覚で私自身がいるわけでありますけれども,そこのあたりについて御所見を聞かせてください。
   
◎大森雅夫市長
   今回の発表は何なのかといいますと,記者会見でも申し上げましたが,調査検討委員会に市の案として出す,この平面案を我々の案として議論していただきたいと申し上げたところであります。幾つかの経緯は午前中,則武議員の質問にお答えしたとおりでありますけども,そういう経過を経てその委員会への我々の案として提案させていただいた。もちろん,その過程で地元の方,商店街の方,さまざまな方からいろいろなお話を伺いました。それらについては承知していますし,これからそういった方々と丁寧に話をしていかなければならないと思っている次第であります。したがって,市として,まずこの案ができたと,今度はそれらさまざまな方の不安を払拭するということが必要なんだろうと思っているところであります。また,今回の市議会の議論を踏まえて,来年度どういうふうな対応をとっていくのかということをまとめた上で,2月議会に予算案としてお示ししたいと思っているところであります。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   市の案として検討委員会に出すために,まずは資料としてそれを出したと。しかし,出す前に,だからこそそういった地域の方々の声がやっぱり重要なんじゃないんですかと,案を出す前,検討委員会に出す前にでもそれらも加味して出すべきじゃないんですかと,大体皆さんそういうふうに思われていると思うんですよね。そこのあたりの前後がやっぱりちぐはぐになっているからこういった問題じゃないですけども,少し大きな問題というか課題といいますか,そういった大きいニュースになってきているというか,そういうふうな形になっているんじゃないのかなと私自身思っているわけですけども,そこはちょっと意見の相違があるのかもしれません。
 しかしながらですね,市長,検討委員会に出す資料のために発表したんだじゃなくて,やっぱり市長が発信するというのは大きな影響力があるわけですよ。そこのあたりはもう少し慎重にじゃないですけれども,市民の方々の思いも加味した上で検討委員会に出すべきだったなと。もう発表してしまった以上はそれを戻せといっても戻せるわけじゃありませんので,しっかりと市民の方々の意見に耳を傾けていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 ちょっと市長,何か意見がありそうなんで,言ってください。
   
◎大森雅夫市長
   若干繰り返しになるかもしれませんけども,この議会でも何度か議論がありました。我々としては,岡山の市民,訪問客が岡山の駅で路面電車に乗りやすくなる,そのアクセスをよくするためには平面乗り入れが一番いいんではないかと。ただ,やっぱり技術的な課題があるんで幾つかの案を整理させていただいたということで,今回その技術的な案が整理されたんで案として出させていただいた。案が出てこないと,市民の方々というか関係者ときちっと協議するということもやはりできないわけでありますから,そういう面では技術的な課題等々が整い,これから関係者の方と十分議論ができるような土壌は整ったのかなと思っているところであります。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   結局,そこまでの話で,いろいろと言っても堂々めぐりになりますので,ちょっと次に進ませてはいただきますけれども,結局発表して平面ありき,別に平面乗り入れがいけないというわけじゃないんです。利用者にとっても利便性がある程度向上するという意味では,私自身もあると思います。
 しかし,やっぱり市長,いわゆるひな壇の中で政治家は唯一,市長が一人ですし,市長だからこそ夢を描いてこの平面乗り入れの後にデッキがあり,延伸化があり,環状化があり,これをやる,次はこれをやる,その次はこれをやる,そういった夢を語っていただきたいわけであります。その夢を語ることを実現することができるのは,やっぱり市長しかいないんですよ。僕らがいっつも言っても,最終的には市長が決めるんですよ。そこのあたり,市長,もう少し夢を語っていただけたらなと思いますので,よろしくお願いいたします。
   
◎大森雅夫市長
   例えば,公共交通のことに関しても,きょうの朝の則武議員の御質問にお答えしたように,将来の延伸についても言及しているつもりであります。それ以外のさまざまな公共交通のネットワークの問題,生活交通の問題,そういったことにも私として言及はしているつもりであります。私としては,今回の乗り入れも将来の像を見据えた上での第一歩だったと思います。ただ,行政を預かる以上,当然財源もあります。そういう中で,現実的にどうするかということにきちっと対応していかなければならない。これは,市長という職にある者として私は当然に考えなければならないものだと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。 もちろん,現実的なことを語るのは,市長,それは私も理解しています。でも,夢を語って,その夢を実現していくためにぐいぐいぐいぐい押していくことができるのは,唯一市長しかいないんですよ,最終的に判断するのはですね。だからこそ,次にデッキですよ,延伸化ですよ,必ずやる,そして周辺地域の方々にこういった形で経済効果,そして市全体への波及をこういうふうに私は思い描いとんだと,そういうことをやっぱり伝えていただかなきゃ,なかなか人って会話しなきゃ伝わらないんで,そこのあたりを少し述べていただけたらと思うんですけども。
   
◎大森雅夫市長
   どうでしょうか。
 私が市長に就任する前に,路面電車の乗り入れはここまでの議論になったでしょうか。そして,LRTの議論はここまでになったでしょうか。
 私としては,将来の像を示しながら,一つ一つ夢に向かって,現実的な課題があります。それを克服しながら前に向かっていくという姿勢でいるつもりであります。何度も申し上げますけれども,大きな借金を孫子の代に残しちゃいけないんです。そういうことを加味しながら,一つ一つの夢を実現していかなければならないということを私は忘れてはならないと思っているところであります。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   市長の思い,そして私の思い,いろいろあると思います。そのあたりを含めてまた個人的にお話をさせていただけたらと思いますので,よろしくお願いいたします。
 少し細かい部分になるわけでありますけれども,駅全体の,いわゆる東口広場全体の構想についてでありますけれども,午前中の則武議員の質問の中で,現状のままでの最小限の配置での整備と認識したわけでありますけれども,それでよろしいですかね,都市整備局長。
   
◎山崎康司都市整備局長
   午前中の則武議員にお答えしたとおり,全体的なというんですか,駅前広場のあり方につきまして,当然これから整備構想を策定していく中でどういったコンセプトになるのかとか,そういったあたりを整理していきたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   配置はそのままでいくと考えていいんですかということなんですが,よろしいんですよね。
   
◎山崎康司都市整備局長
   当然,抜本的なレイアウト変更になりますと地下街の改造等も伴いますので,基本的な配置についてはそのままで,その中で何ができるのか考えていきたいと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   都市整備局長,そこはやっぱり見直さなきゃいけないと思いますよ。例えば,歩行者の動線を一度見直すというふうな形で課題に挙げているわけでありますけども,今見ても結局東口広場というのは,いびつな形になっているんですよね。例えば,昔のOPAのところの横断歩道がありますよね。そこからグランヴィア側と,それからターミナルスクエアビルの右側を通っていくような形になると思うんですけども,右側通っていくと実はタクシーのいわゆる周回路の中を通っていかなきゃいけないとか,そういったいびつな形になっている。
 そこもやっぱり平面乗り入れと同時にそこらあたりの整理はしていかなきゃいけないなと思うわけでありますけども,それと現段階ではどうしても駅利用者の方々が2階から地上におりて,地下に潜るのは別として,地上におりたときに駅前の商店街方面に行く横断歩道しかない。そういったことも踏まえて不便さを感じているという声も聞いています。そこのあたりについてもしっかりとした課題を認識されているのかどうか。また,そこのあたりについても対策をとっていくのか,お聞かせください。
   
◎山崎康司都市整備局長
   当然,今の岡山駅前広場の現状,十分認識しております。逆三角形で,その中で地下街があるということで出入り口の階段とか換気塔があるという中で,今の広場のレイアウト,形ですね,それについてはいろんな議論があって,平成11年度に完成したという状況があります。当然,広場が改変されてからもいろんな声を聞いております。そういう中で,今回の駅前乗り入れを契機として,サインの充実といいますか,案内,例えば駅前商店街への動線とか,それから南への動線,また地下への動線,そこらあたりも含めて,サインの関係も含めて検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   さっき答弁の中で駅前商店街へのサイン等々という話も出ました。その課題に対してこれからも地元の方々とも話をされていくということでありますけれども,今後の課題として,例えばサインの誘導策であったり,シミュレーションによってにぎわい効果がこういうふうなものでありますよといった課題も含めて,地元の方々と商店街の方々と話をして課題を詰めていくと考えてよろしいんですよね。
   
◎山崎康司都市整備局長
   当然,一番地元のことというんですか周辺のことをよく御存じの駅前商店街の方々,また地元の方々とも話をしながら,どういった形がいいのか,その辺を話し合いながら整理していきたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   しっかりそこのあたりよろしくお願いいたします。
 時間も限られておりますので,次に駐輪対策についてでありますけれども,これからの検討課題かもしれませんけれども,路面電車の乗り入れによっていわゆる東口の駐輪場,地下の駐輪場がありますけども,ここのあたりについてのキャパはこのままの現状のままで賄えるというか,さばけると捉えてよろしいんでしょうか。
   
◎山崎康司都市整備局長
   東口広場への駐輪場のキャパ,ちょっと資料がございませんが,二千何百台の収容台数があるかと思っております。東口だけではなく,やはり東口,西口を一体的に考えて,駐輪対策を一体的に考えて駐輪場を整備する必要があると考えております。そういう中で,今現在その西口の容量不足ということで西口の駅元町北駐車場用地を活用して,そこに駐輪場を整備しようとしているところでございます。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   私,平面乗り入れに際してそういった影響があるかどうかということを聞いたんですけども,まあいいです。
 それで,私自身,西口,東口の駐輪場を見させていただいて,またいろいろな意見を聞くんですけども,特に東口の駐輪場でありますけども,2段のラックになっていますよね。それで,よく女性の大学生とか高齢者の方々から,やっぱりあの2段重ねは使いにくい,一度出しておろしてという形になりますので,そこのあたりの対策はできないのかといったことも聞いております。これから新たに車依存の社会から脱却していく,自転車,公共交通をしっかりと使っていくということを目指しているのであれば,そこのあたりの見直しも少し必要なのじゃないのかなと。西口に関しては,ラックはちょっと少なくて縦列的なところの駐輪場になっていますけども,そこのあたりについての方向性,何か見解があればお聞かせください。
   
◎山崎康司都市整備局長
   東口の地下の駐輪場については,やっぱりキャパというんですかスペースの問題で,できるだけ限られたスペースの中で駐輪容量をふやしていくということで今の形になっているところでございます。
 先ほどの路面電車の乗り入れについての東口の駐輪場のキャパということでございますが,今現在若干の余裕はあるという中で,2段ラックにつきましても利用者の意見等も踏まえまして,必要に応じて検討していきたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   11月下旬から駐車・駐輪場の実態調査を今始めているわけでありますけれども,じゃあこの見直しによって,もちろん区域外のところに関して言えば,いろいろと駐輪整備もしていかなきゃいけない,それがあっていろいろと検討していかなきゃいけない部分も出てくるわけでありますけども,仮にこの調査によってこの禁止区域の見直し等々もあり得ると考えていいんでしょうか。
   
◎山崎康司都市整備局長
   今現在,中心市街地の駐車場,駐輪場の実態調査を行っているという中で,例えば表町周辺ですね,今現在放置禁止区域に指定されておりません。それは,やはりそこに置かれている自転車の台数に対応する駐輪場が足りない,確保されていないという状況でございます。今現在行っている駐車場の実態調査を参考にして,例えば,できるかどうかわかりませんけど,今使われている駐車場の駐輪場への転換とか民間の施設の活用とか,そういったことで駐輪場を整備すれば放置禁止区域の拡充というのも考えられると考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   本当はもう少し聞きたいんですけども,三丁目劇場跡地を聞かせていただきます。
 局長,答弁をいただきました。新西大寺町,よく市長がいわゆる中心市街地,岡山市を活性化していくためにはやっぱり経済を活性化していかなきゃいけないという状況でよく言われております。そういった意味で三丁目劇場を閉館しますよと当局が決めてからは4年たつわけであります。その中で先ほどの答弁,再開発があって協議会の一員でありますので,しっかりとそこのあたり一員として頑張って参加いたします。それは何か余りにも他人事過ぎると思うわけであります。そういった意味でも,市長が遊休地であったり遊んでいる建物があれば積極的に活用を考えていく,またはひょっとしたら売却も考えていく,そういったことも積極的に努めていくと言われている以上,やっぱりそこの活用策はしっかりと,もう4年もたっているわけでありますので,そこのあたりしっかりと示すべきではないのかなと思うわけでありますけども,そこについてもう一度御所見をお聞かせください。
   
◎山本修司経済局長
   三丁目劇場跡の活用につきまして再びの質問をいただいております。
 まちづくり研究会のほうには,岡山市は地権者として参加してございますが,現在15回,この研究会を開催しております。直近ではおととい,12月2日に開催されまして,私ども経済局の職員も地権者という立場で参加しております。それぞれの研究会におきまして,やはり新しい議論も生まれたり,皆さん本当に知恵を出し合って協議しているという状況でございますので,やはり岡山市も一地権者としてその協議に積極的に加わっていきたい,今はそういう時期かなと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   じゃあ,その協議会で市は何か提案したんですか。
   
◎山本修司経済局長
   岡山市としましては,やはり地域の活性化,商店街の活性化という観点で常にその研究会には参加していると。その時々の個々の発言については,ここでは把握はできませんが,基本的にはそういう姿勢で臨んでいるということでございます。
 以上です。(「答弁になっていない」と呼ぶ者あり)
   
○小林寿雄副議長
   具体的な提案をしたのかという。(発言する者あり)具体的な提案は何かしましたかという具体的な質問ですので,具体的にお答えいただきたい。
 当局の答弁を求めます。
   
◎山本修司経済局長
   失礼しました。
 岡山市として何かを提案するというふうな形では研究会のその議論は進んでおりませんで,研究会全体の総意として計画をまとめていくということで,今まで一定の計画なりも出てきた時期がございまして,以後そういったものについて協議を重ねていっているという状況でございます。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   最後,教育長ありがとうございます。
 本当はそこについてもうちょっといきたいんですけども,時間が45秒しかありませんので。
 栄養士の件についてであります。
 先ほども答弁がありました。平成29年度に向けてしっかりと取り組んでいかなきゃいけない,県費の栄養教諭の担保がしっかりとできるのか。また,市費の学校栄養職員の方々,同じ仕事をされているわけですよね。そこに格差ができちゃいけないと思うんですよね。だから,平成29年度以降はしっかりとそこのあたりが担保できるというふうに考えていいかどうか,イエスかノーか。そこのあたりについて教育長,お聞かせいただいて最後の質問とさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。
   
◎山脇健教育長
   栄養教諭自体につきましての任用がえというのは,私は必要であろうと思っておるところであります。ただ,先ほど申し上げた県費,市費の違いというものは,雇用形態の違いというのがありましたので,平成29年度につきましては,これを見直すいいきっかけではないかなとも考えているところでございます。しっかりとそこのあたりも,議員の思いも含めまして検討していきたいと思っております。
 以上でございます。