令和3年 8月定例会 - 9月7日

◆二嶋宣人議員
    おはようございます。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。
 前議会では,本当に皆さんに御心配をおかけしましたけれども,後遺症もなく元気いっぱい今議会頑張っていきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
 頑張って質問原稿を読みたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 1,新型コロナウイルス感染症対策の強化について。
 7月以降,岡山市では20歳代以下の若年層の新型コロナウイルス感染割合が高くなるなど,第5波で感染が急速に拡大しています。岡山では再々の緊急事態宣言が発令され,収束の兆し,社会経済活動の正常化が見通せず,飲食店等の経営者の悲痛な声をはじめ市民の不安の声は絶えません。
 そこで幾つか質問させていただきます。
 (1)8月10日よりワクチン接種の予約が再開されました。再開後の予約,接種の状況と全希望者の接種完了までの計画をお示しください。
 また,モデルナ社製ワクチンに異物が混入していた問題で,集団接種や接種控え等,本市への影響はありませんか。
 (2)ワクチンを接種した人が接種していない人よりも新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないと言われています。特に今,感染拡大する若い世代へのワクチン接種の推進を図る方策をどのようにお考えですか。ワクチン接種した若い世代等にインセンティブを用意する自治体もありますが,御所見をお聞かせください。
 (3)罹患された人にとって病院や宿泊療養施設に入れず自宅療養することは非常に不安かつ恐怖です。本市では,医療機関と協力体制を構築し,健康観察を主とした身近なクリニックの医師による往診や外来等の自宅療養支援が実施されています。この事業は,自宅療養者にとって心強い支援だと思います。現状と課題があればお示しください。
 さらなる協力医療機関の確保など,支援強化を期待するところですが,御所見をお聞かせください。
 (4)軽症者等の宿泊療養施設では,医療ケア体制として看護師やオンコール医師等が配置されていますが,すぐに医療処置ができる場ではありません。また,狭い部屋での療養となるため,入所者のストレスや不安は計り知れません。主体は県ですが,本市は宿泊療養施設における課題をどのように把握されていますか。市が今後必要と考えられている協力があればお示しください。
 (5)公共交通機関による移動手段しか持たない新型コロナウイルス感染症が疑われる高齢の濃厚接触者の人から,検査機関までの往復の移動手段がないことへの対策を求めるお話を伺いました。自治体によっては専用タクシーを用意する取組がありますが,本市の現状を踏まえ,御所見をお聞かせください。
 また,足の確保がままならない濃厚接触者のPCR検査の在り方の工夫も必要と考えますが,御所見をお聞かせください。
 (6)新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国的に鬱病や鬱状態の人の割合が増えていると言われています。本市の現状と対策をお示しください。
 (7)ワクチンパスポートの申請受付が実施されていますが,本市では郵送のみの申請です。郵送のほか窓口の設置やウェブでの受付が実施されている自治体もありますが,急を要する人を含め柔軟な対応が必要と思われますが,御所見をお聞かせください。
 (8)コロナ禍の長期化で特に現時点でどのような業種が大打撃を受けていると把握されていますか。
 (9)今議会で第3弾のスマホ決済ポイント還元事業の予算が計上されています。全ての業種に均等な経済効果を図ることは難しいと思われますが,売上げが落ち込んでいる業種への消費喚起を促す工夫は必要と考えます。何か対策はお考えですか。
 また,デジタル弱者への対策として紙のクーポン券の併用策を取る自治体もありますが,御所見をお聞かせください。
 (10)地域資源の一つとも言える飲食店と酒屋などの飲食店の周辺業種は厳しい経営を余儀なくされています。おかやま飲食店イートイン安全安心宣言など,飲食店での消費喚起のためのソフト対策への評価,分析から新たな対策の必要性を感じています。例えば売上げが落ち込んでいる飲食店が頑張って集客目的で発信するSNSを本市が取りまとめ発信することは支援策として有効と考えます。御所見をお聞かせください。
 (11)不要不急の外出,営業時間短縮,休業要請など,新型コロナウイルス感染対策の長期化によってより冷え込んだ消費を喚起するため,今回のスマホ決済ポイント還元事業以降の市独自策を今後どのように展開していきたいとお考えですか。
 (12)市場への影響も長期化しています。再度施設使用料等の独自支援の必要性を感じています。取引状況とあわせ御所見をお聞かせください。
 (13)交通事業者支援として1,000円分のプレミアム付きタクシー券が販売されています。大打撃を受けている交通事業者を支援するこの取組は評価するところであります。
 まず,販売状況をお示しください。
 また,感染拡大する中で,今後の利用促進をどのようにお考えでしょうか。
 (14)自主休校している小・中学校の児童・生徒が多い中,東京などでは部活動によるクラスターや子どもから親に感染が広がる事例が増えています。2学期が開始されてからの自主休校者の現状をお示しください。
 また,本市では自主休校者に対しプリント配付などの学習支援がなされていますが,さらなる感染拡大で自主休校の長期化による児童・生徒の学力低下を懸念するところです。方策をどのようにお考えでしょうか。
 2,岡山市の魅力とにぎわい,環境に優しいまちづくりについて。
 (1)岡山芸術創造劇場「ハレノワ」について。
 ア,令和5年9月1日の開館の際には国内外で活躍される岡山市出身のアーティストによるこけら落とし公演を期待する声を伺っています。こけら落としの構想をどのようにイメージされていますか。
 イ,令和4年12月末の建物竣工予定ですが,9か月の工期遅延による財源等への影響が懸念されます。増額する事業費の概算をお示しください。
 (2)自転車先進都市おかやま実行戦略について。
 岡山芸術創造劇場周辺エリアは,自転車先進都市おかやま実行戦略の自転車走行空間整備の重点エリア内に位置します。未整備の城下筋の早期整備の実現は,回遊性と劇場周辺エリアの魅力向上につながると考えます。今後の整備計画とあわせ御所見をお聞かせください。
 (3)岡山市自転車の安全で適正な利用を促進するための条例「自転車条例」について。
 ア,全国各地で自転車運転者が高額賠償を求められるケースが相次いだことを背景に,自転車保険加入の義務化など,本市で施行された自転車条例を受け,現時点での成果をお示しください。
 イ,交通手段として通勤・通学時の自転車利用者などに対する自転車保険加入率の目標があれば,現状とあわせお示しください。
 ウ,保険加入率の向上,ヘルメット着用など,自転車条例の実効性につながる今後の取組をどのようにお考えですか。
 (4)歩行者利便増進道路について。
 飲食店等が店先の道路でテラス営業やテークアウトしやすくする歩行者利便増進道路に表町商店街や岡山駅前商店街の3区画が4月1日付で指定されました。
 そこでまず,コロナ対策の緊急措置として昨年夏から実施されたテラス営業の効果と課題をどのように分析,把握されていますか。
 また,今後の歩行者利便増進道路のエリア拡充をどのようにお考えですか。
 (5)脱炭素社会について。
 ア,国は2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロの脱炭素社会の実現を目指していますが,本市はどのような新たな取組に力を入れていこうとお考えですか。ロードマップもあればお示しください。
 イ,脱炭素社会の実現に向け,学校施設の空調整備と冷暖房の電力削減対策についてお尋ねします。
 本市では,特別教室を除き令和2年度までに全ての市立小・中学校の普通教室,特別支援教室の空調設置が完了しています。しかし,大半の小・中学校の建物は断熱性能が低いため,夏場の天井であったり,窓付近の温度は非常に高い状況です。
 そういった中,教室の断熱改修による省エネを図る自治体も出てきています。公共施設面積の中で大きな割合を占める小・中学校の断熱改修は有効と考えますが,御所見をお聞かせください。
 また,今後の学校施設における空調整備計画もあわせてお示しください。
 以上をもちまして1回目の質問を終わります。(拍手)
   
○和氣健議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎宮地千登世保健福祉局感染症対策担当局長
   大きな1番,新型コロナウイルス感染症対策の強化について順次お答えいたします。
 再開後の予約,接種の状況と接種完了までの計画,モデルナ社製ワクチンの異物混入の影響についてですが,現在予約,接種ともに順調に進捗し,11月中旬までに全対象者の8割の接種を完了する見込みです。また,モデルナ社製ワクチンの異物混入による接種計画への影響はありません。
 続いて,若者の接種推進については則武議員にお答えしたとおりです。引き続き,若い世代の接種率を注視し,必要であれば対策を講じてまいります。
 続いて,自宅療養者の支援の現状と課題,さらなる支援強化についてですが,自宅療養者の支援の現状につきましては,川本議員,松田議員,則武議員に御答弁したとおりです。協力医療機関が限られていることが課題であると考えており,今後も医師会等を通じ,さらに協力を求めてまいります。
 続いて,宿泊療養施設における課題をどのように把握しているか,市が必要と考えている協力についてですが,市として改善すべき課題があると認識してはおりませんけれども,今後も県と情報交換しながら協力をしてまいりたいと考えております。
 続いて,濃厚接触者のPCR検査について,移動手段や在り方の工夫についての所見ですが,移動手段がない方に対しましては近くの医療機関での検査を案内しております。また,必要に応じ保健所が自宅を訪問する場合もあり,今後も同様に対応してまいりたいと考えております。
 続いて,鬱病や鬱状態の人の本市の現状と対策についてですが,令和2年度のこころの健康センターにおける専用電話の相談件数は,前年度と比べ顕著な差はありません。今後も引き続き不安を抱える方への相談対応を丁寧に行ってまいりたいと考えております。
 続いて,この項最後,ワクチンパスポートの申請方法についてですが,原則として郵送による申請としておりますが,窓口に持参された場合は受け付けるなど,柔軟に対応しているところであります。
 以上です。
   
◎安東功夫産業観光局産業政策担当局長
    同じ項,大打撃を受けている業種把握についてですが,令和3年9月に財務省が発表した四半期別法人企業統計調査によると,4月から6月期の対前年同期の売上高の増加率はほとんどの業種でプラスになっておりますが,コロナ前の対前々年同期で見ると宿泊業,飲食業を含むサービス業がマイナス22%と非製造業の中で最も落ち込みが高く,次いで運輸業,郵便業のマイナス13.5%となっています。
 また,令和3年8月の総務省家計調査報告における岡山市内の個人消費額をコロナ前の対前々年同月で見ると最も落ち込みが大きいのは宿泊のマイナス96%,次いで外食のマイナス56.3%,被服及び履物のマイナス28.8%となっており,消費の面からも飲食業と宿泊業が特に大きな影響を受けていると思われます。
 次に,消費喚起対策,紙のクーポン券の併用策についてですが,今回の消費喚起事業は複数の運営会社で実施することを想定しており,対象となる店舗が増え,売上げが大きく落ち込んだ事業者を含め,より多くの事業者支援が図られるものと考えます。過去に実施したプレミアム商品券と昨年度2回実施したスマホ決済の実績から,紙のクーポン券では参加店舗が少ないこと,また飲食店での利用が少なく,大部分がスーパーでの利用に偏ることなどが見込まれるため,売上げが落ち込んだ幅広い事業者を支援するためにはスマホ決済を活用した消費喚起事業が最も効果的と判断したものです。
 次に,飲食店が発信するSNSを市が取りまとめてはどうか所見をについてですが,飲食店での消費喚起を促すためのSNSを活用した取組については,岡山市では商工団体において「料理人のソコヂカラ」が開設され,テークアウト,デリバリー,出張販売のできる飲食店を紹介されているところです。市が行う事業者支援としてどのような取組が効果的であるか,今後研究してまいりたいと考えています。
 最後に,スマホ決済ポイント還元事業以降の市独自策の今後の展開についてですが,スマホ決済ポイント還元事業については事業者が力を入れる年末商戦を後押しするため,ワクチンの効果がおおむね行き渡ることが想定される令和3年12月の1か月間で実施する予定です。本事業実施以降の市独自支援策については,新型コロナウイルスの感染状況を見ながら市内の経済状況や商工団体などからの御意見,国,県の動向を踏まえ,適時適切な時期に実施したいと考えております。
 以上です。
   
◎大杉誠市場事業管理者
    同じ項,市場の取引状況と独自支援に関する所見についてお答えします。
 まず,取引状況ですが,野菜や果物などの青果関係,鮮魚などの水産関係ともに緊急事態宣言下では飲食店関係の取引業者が休業してしまうことにより取引が激減し,場内業者にとっても厳しい状況となっています。また,切り花や鉢物などの花卉関係についても同様に厳しい状況です。
 支援についてですが,前回の緊急事態宣言適用時につきましては,5月,6月,いずれかの月で前々年度よりも15%以上落ち込みがある場内業者を対象に市場事業部独自の支援を行いましたが,今後の対応については取引状況を見ながら判断していきたいと考えております。
 以上です。
   
◎菅野和良教育長
    同じ項,自主休校者の現状,また自主休校の長期化による学力低下に対する方策でありますが,自主的に欠席している児童・生徒の現状につきましては,川本議員にお答えしたとおりであります。
 また,学習支援につきましては川本議員,則武議員にお答えしたとおりであります。
 以上でございます。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
    同じ項,プレミアム付きタクシー券についてです。
 プレミアム付きタクシー券については8月1日より販売を開始し,8月31日現在で約3,100冊販売しております。今後はより多くの方々に利用していただけるよう,販売窓口の拡大やPRに努めてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎中原貴美市民生活局長
    大きな2番,岡山市の魅力とにぎわい,環境に優しいまちづくりについての項,岡山芸術創造劇場「ハレノワ」についてお答えします。
 まず,こけら落とし公演についてです。
 こけら落とし公演は,大型の演劇やダンス,伝統芸能の中から考えていくこととしております。また,開館から約半年間は開館記念事業を行う予定ですが,そうした中で国内外の舞台で活躍する岡山市にゆかりの方々に御出演いただくことも検討してまいります。
 次に,工事遅延による財源等への影響についてです。
 9か月の工事遅延による保留床取得費への影響については,現在再開発組合や特定業務代行者と協議中ですが,最終的な影響,増額は避けられないものと考えております。
 なお,額については協議中のため,現時点ではお示しすることができません。
 次に,岡山市自転車の安全で適正な利用を促進するための条例「自転車条例」について順次お答えします。
 まず,条例化の現時点での成果についてです。
 自転車条例の啓発は,これまで市広報紙,テレビ,ラジオ,新聞等様々なメディアの活用のほか,公民館,町内会での説明や学校へのチラシ配布なども行っております。条例についての問合せも多くいただいており,以前より自転車の安全利用について関心が高まっていると感じております。
 次に,自転車保険についてです。
 自転車保険の加入率の正確な把握は困難ですが,令和元年度市民意識調査では31.8%の方が加入していると回答しております。加入率について市独自の目標は定めておりませんが,今後も保険加入の必要性の周知啓発に取り組み,加入率の向上に努めてまいりたいと考えております。
 次に,自転車条例に係る今後の取組についてです。
 9月21日から始まる秋の交通安全市民運動でも自転車条例の周知は重点項目の一つとしております。これからも各種交通安全団体と協力しながら様々な機会を捉え,条例の内容やマナーの向上についての啓発を行ってまいります。
 以上です。
   
◎菅野和良教育長
    同じ項,脱炭素社会の中,学校の断熱改修と空調整備計画についてでありますが,学校の断熱改修につきましては,今後他都市の事例など調査研究してまいります。
 特別教室へのエアコン設置につきましては,現在教育環境や他都市の事例などを調査研究しているところであります。
 以上でございます。
   
◎國米哲司環境局長
    同じ項,脱炭素社会の実現に向けての新たな取組とロードマップについてですが,岡山市は本年2月,2050年に岡山市の二酸化炭素排出実質ゼロを目指すゼロカーボンシティ宣言を,本年7月に市役所の使用電力を100%再エネ化する再エネ100宣言RE Actionへの参加を表明しております。これらの目標達成のためには再エネの促進,省エネの推進が重要であり,今年度から連携中枢都市圏の市町や倉敷市,産・学を交えゼロカーボン研究会を開催し,研究しているところです。
 ロードマップについては,これらの成果を踏まえ検討してまいります。
 以上です。
   
◎林恭生都市整備局長
    同じ項でテラス営業の効果と課題,それから歩行者利便増進道路のエリア拡充についてお答えします。
 テラス営業を実施した方からは,昨年度は人通りが増え,活気が出た等のお声をいただいており,一定の効果はあったと考えておりますけれども,今年度は新型コロナによる自粛もあり,人通りが減ってきているとの感想をいただいており,現時点での評価は難しいと考えております。
 また,他のエリアの方から御相談等があればにぎわいのある道路空間の創出に向けて協議してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
    同じ項,城下筋の自転車走行空間整備についてです。
 城下筋には路面電車のレールがあり,また今後延伸・環状化のためのレールを設ける区間もあるなど,限られた道路空間の中で自転車走行空間を生み出すための検討に時間を要しているところです。引き続き,自転車利用者が安心して通行できる環境整備に向けて検討してまいります。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   御答弁ありがとうございました。
 それでは,再質問に入らせていただきます。
 ワクチン接種について,昨日もいろいろと多くの議員の方がこの議会でも議論されました。私も,40歳以上の接種が8月10日でしたか,再開されたときになかなか予約が取れないんだという声をお聞きしました。また,メディアを通して若い方々が接種したがらないという声を過剰に聞いていたわけなんですけれども,実はこの8月10日以降,40歳以上の受付のときに10代の方から接種したいんだけどという問合せもあったと何人かのドクターの方から聞きました。
 接種の強制はできないわけでありますけれども,このワクチン接種は重症化を防ぐという意味では有効であると思っていますし,行政としてはしっかり接種の推進を図っていく取組の強化はしていかなければならないと思われます。
 11月中旬に8割の方の接種見込みであるということでありますけれども,今後若い世代の接種状況によっては思うように接種率が上がらない場合があると思います。インセンティブも含めて視野に入れた取組をしっかりと考えていかなきゃいけないのではないのかなと思っていますので,再度そこのあたりについての御所見をお聞かせください。
 そして,接種への働きかけというか,推進強化ですけれども,今は岡山市のホームページ等々でやっていますけれども,商工会議所をはじめ病院に行けばポスター等々も貼っていますけれども,例えば歯科であったり,薬局であったり,また町内会であったり,そういったところへのある意味総力戦での推進が必要ではないのかと私自身思っているわけであります。
 7月の接種予約の受付が停止されたことは皆さんよく知っているんですけども,実は8月10日に再開されたことを知らなかったという方も多いと思います。現時点ではかなり浸透しているとはいえ,接種における多角的な働きかけ,取組と情報収集の徹底,強化の必要性を感じていますので,再度そのあたりについての御所見をお聞かせください。
 そして,宿泊療養施設ですけれども,私も罹患して当初は宿泊療養施設に入所しました。本当に厳しい現場の中で医師であったり,看護師,医療従事者の方々の献身的な対応,また心身ともに大変な思いで従事してくださっているんだろうということは肌で感じています。
 私自身も含めて深く感謝しているところでありますけれども,冒頭に触れましたように宿泊療養施設は医療提供,医療措置をする場ではないわけです。現場では,たくさんの患者を抱えている看護師さんがいます。多いときには50人以上抱えていらっしゃるという声も聞きました。重症化のおそれがある入所者など,どうしても優先順位をつけざるを得ないというもどかしさ,そういった思いも聞かせていただきました。
 よく入所者の方がほっとかれているんではないかといった不安に陥っているという声も聞きますけれども,医師,看護師さん,そしてその他スタッフの方々は本当に最大限の連携体制の中で従事に努めてくださっているということは理解するわけでありますが,私自身も感じたことはあの狭い空間の中で宿泊療養施設には医師がいない。オンライン診療を受けるときにもたまたま私の場合だったのかもしれませんけれども,午後3時頃オンライン診療を受けたいということで申し出ても次の日の昼前。やはりこれだけのタイムラグがあるわけですよね。
 先ほど,課題は把握されていないと。当然県が主体ですので,そこのあたりの情報があるかどうかは分からないにしても,県内の感染割合,100人を岡山県内で切ったというふうな状況ですけれども,大半が岡山市民ということでありますので,そういった市民を守るという意味でもぜひ率先して,この宿泊療養施設については顔の見える医療提供の充実の仕組みの再構築をぜひ県としっかりと話し合っていただけないかと思っているところでありますので,そこのあたりについての御所見を局長お聞かせください。
 PCR検査の在り方についてでありますけれども,今保健所が対応されているということであります。しかし,濃厚接触者の方が外出することによって感染拡大する可能性が出てくるわけであります。保険医療機関300ぐらいがPCR検査を実施されているということでありますけれども,そういった方々の業務がかなり多くなってきておりますので,そういった業務分散・軽減のためにもこういった唾液PCR検査キットを輸送できる,代行できる事業者等々も上手に使っていける仕組みが考えられないのかなあと思うわけであります。そこについても御所見をお聞かせください。
 今後の市独自のスマホ決済ポイント還元事業,局長ありがとうございました。
 スマホ決済ポイント還元事業,多くの本当に効果,183億円でしたっけ,8月と12月と1月合わせて本当に大きな効果があったと思います。当然多くの方々が使われていますが,満遍なく効果があったかどうかというとなかなか難しいところがある。8割の方が満足しているからそれでオーケーではなくて,2割の方,光が当たらない方にどうやって対応していくかといったことが大切だと思います。
 前回,今年の3月でしたっけ,感染症拡大による事業継続への影響に関する緊急アンケート調査をやられたと思います。1,800件ぐらいのアンケート調査の結果があったということでありますけども,その中で飲食店が何%でしたっけ。216件ですんで,12%ぐらい。しかし,このアンケート調査を知らなかったという個人事業主の方が多くいたんですよね,飲食店の関係で。こういった調査自体を知らなかった方々が多かったという声も聞いておりますので,ぜひ今回の12月のスマホ決済が有効に,そしてまた最大限の効果を出すように,その意味も込めて幅広い,今までそういったアンケート調査を知らなかった方々にも声かけしてアンケート調査を実施して,今必要とされている支援策,かゆいところに手が届く対策につなげていっていただきたいと思います。そのアンケート調査の実施について検討できないかどうか,お聞かせください。
 そして,市場への支援策について,管理者ありがとうございました。
 2年前からと比べるとかなり落ち込んでいる,当然昨年よりも魚の価格も含めて落ち込んでいる,そういった苦しい状況を耳にしています。
 しかし,こういった状況だからといって,緊急事態宣言だからといって市場卸,仲卸の方々は取扱いをやめるわけにはいかないんです。この緊急事態宣言中の取引状況を見て検討してくださるということはありがたいことなんですけれども,この緊急事態宣言を通して,また市場事業部としてこの有事に今後の市場の安定供給のための対策をどう考えて取り組まれていこうとされているのか,その思いをお聞かせいただけませんか。
 そして,プレミアム付きタクシー券,ありがとうございました。1か月で3,100冊ということで,うちの周りの高齢者の方々から結構これありがたいなあという話を聞いていますので,ぜひしていっていただきたいと思いますが,1件だけ相談を受けたのは,今回の事業支援はある一定程度の経済の安定を図るための事業なのか,それとも継続的にそこのあたりの利便性,いわゆる公共交通の利便性の向上を図るために継続的な事業として視野に入れた考えなのかどうか,そこのあたりについての御所見をお聞かせください。
 そして,自主休校については御答弁したとおりというふうな教育長の答弁でしたけれども,自主休校と不登校の見極めというのは非常に難しいと思います。昨日数字も言われていましたけれども,そこのあたりどのような対応をされているのか,そこを確認させてください。
 自転車条例についてもお尋ねさせていただきました。4月からのスタートですので,まだこれからなんですけれども,この条例を制定したことによって市がどういった目標を持ってどういった形に持っていくのか,そこのあたりをしっかりと定めていっていただきたいと思います。ロードマップも示せない状況じゃなくて,そこのあたりはしっかりと示していっていい効果になるように──保険に入ってもらうことが目標ではなくて,安全に自転車運転をしていただくということが最終目的だと思いますので,そこのあたりをしっかりと強化していっていただきたいと思います。これは要望に変えさせていただきます。
 歩行者利便増進道路についても局長にお尋ねさせていただきました。ありがとうございます。
 今,コロナ禍でなかなかこのテラス営業に光を当てたくても当たりにくい。しかし,道路占用料の100%減免であったり,そういった対応をしっかりとしてくださっているわけであります。歩行者利便増進道路のエリア拡充はこれからだというふうな,申出があればという言葉だったと思いますけれども,ではこういった拡充も視野に入れて本市はこの道路エリア内周辺についてどのような将来像を描いていきたいと思っているのか,そこのあたりをお聞かせいただいて,私の再質問を終わらせていただきます。
   
◎宮地千登世保健福祉局感染症対策担当局長
    4点御質問があったかと思います。1つは,若い世代の方の接種率向上,インセンティブを視野に入れた形での取組がどうかというような御質問だったと思います。
 昨日もお答えさせていただきましたが,まずは若い世代の方に向けまして接種会場の拡大,それから時間帯の拡大等含めて広く受けていただくように会場等の設置をしているところでございます。また,接種率の状況を見まして必要な施策等は考えていきたいと考えております。
 それから,2つ目が各団体を巻き込んだワクチンの周知を図るようにというような御質問だったと思います。
 8月10日の再開等につきましては,本部会議等で発信をさせていただきました。また,各新聞やメディアのほうにも取り上げていただくように働きかけをさせていただいているところです。引き続き,各団体またメディアの方々も含めまして発信をお願いしたりという形で進めていきたいと考えております。
 それから,宿泊療養施設について,医師の診察等に課題があるということで,その課題の共有をということだったと思いますが,まず宿泊療養については議員おっしゃったようにオンラインでドクターにしていただいているというのはこちらも存じ上げているところです。ただ,宿泊療養に入られていろんな御意見があるということもお聞きしておりますので,そこにつきましてはまた県とも情報共有しながらこういった意見があるということをお伝えさせていただこうかと考えているところです。
 それから,PCR検査について,民間企業の活用をということですけれども,既に市内の各医療機関,それから保健所での直接の検査,それから民間企業を活用しての検査も進めて実際やっているところでございますので,引き続き活用させていただこうと考えているところです。
 以上です。
   
◎安東功夫産業観光局産業政策担当局長
    事業者の状況をしっかり把握するためのアンケートの実施,工夫という御質問です。
 市では新型コロナウイルス感染症が拡大した昨年の4月以降,合計5回市独自のアンケートを実施して,支援策の検討の参考としてきたところです。今後につきましても,アンケート等を実施する際には事業者の状況についてより幅広く多くの声を把握できるよう,工夫していきたいと考えております。
 以上です。
   
◎大杉誠市場事業管理者
    今後の市場の安定供給への管理者としての思いということで再質問がありました。
 卸売市場は,議員言われたとおり生鮮食料品を安定供給する,止められないと。市場法の中でもある程度規制がかかっている中で場内業者の方には一生懸命頑張っていただいていて,非常に感謝しております。市場事業部としましても,昨年度,今年度と2回にわたって施設使用料の支援,それから安定供給の助成事業というのをやってきました。今後につきましても,先ほど言った今の状況も把握してまた判断するというのは一つなんですけど,今までも業者の経営状況とか,いろんな相談にも乗っていますので,こういうこともしっかりやりながら,安定供給について今後とも努めていきたいと思います。
 以上です。
   
◎菅野和良教育長
   自主休校の者と不登校の者の見極めといいますか,見分けでございますが,これは大変困難であります。しかし,いずれにしても子どもたちが不安にならないように学校としてしっかり対応していくことが大切だと考えております。
 以上です。
   
◎林恭生都市整備局長
    歩行者利便増進道路の周辺の将来像についてというお尋ねです。
 歩道の一部を利用して,そこにテーブルや椅子を置いていただいて,そこで食事したり,ゆっくりコーヒー飲んだり,こういうところに街路樹があって,木陰があってというのがずうっとつながっていくような,こういう通りになればなあと,これがまちのにぎわいや活気につながるんじゃないかなあと思っております。この歩行者利便増進道路が広く面的に広がっていくようなことになっていけばなと思っております。
 以上です。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
    プレミアム付きタクシー券について,期間限定か,それとも継続的なものなのかというお尋ねだったと思います。
 プレミアム付きタクシー券は,新型コロナ感染症の影響によって利用者が大きく減少し,経営が大変厳しい状況になっているタクシー事業者を期間限定で支援するものでございます。
 以上です。