令和2年 9月定例会 - 9月10日

◆二嶋宣人議員
   皆様おはようございます。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。
 傍聴席の皆様,本日は大変お忙しい中,この岡山市議会の議場にお越しいただきましてありがとうございます。今回はソーシャルディスタンスということでの傍聴となりますこと,どうぞ御了承いただけたらと思います。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
 それでは,早速ではございますけれども,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
 1,新型コロナウイルス感染症対策に関する今後の対応について。
 (1)6月議会で大森市長は,感染予防対策に努めながらも地域経済の回復に軸足を置いた経済対策を実施する方針を示されました。現状を考えれば感染予防対策と経済対策の両立が求められるわけですが,理論的には成り立っても現実的には大変難しい課題と感じています。現時点での大森市長の率直な思いをお聞かせください。
 (2)本市では7月中旬から始まった感染の波が8月上旬で一旦落ち着いたと判断されています。予断を許さない状況ですが,これまでの検証は必要です。第1波と言われる4月,5月の感染者数は延べ16人でした。なぜ16人で抑えることができたかという検証はなされましたか。
 (3)市民の方へ正確な情報提供は必要です。新型コロナウイルスはインフルエンザと比べてどうなのか,PCR検査の精度,陽性と判断された市民の方の退院後の現状と市の対応,軽症・無症状者の宿泊療養施設である民間のアパホテルにおける医療体制と感染対策をお示しください。
 (4)クラスター対応における県と市の役割分担をお示しください。また,市内で発生したクラスターへの初動体制に対する評価もあわせてお示しください。
 (5)9月末まで市主催行事での人数制限撤廃を先送りしました。各地域でもコロナ感染の不安から,夏祭りなどの地域行事が軒並み中止となっています。現状を鑑みると致し方ないわけですが,いつまでも何でも中止では地域コミュニティーの構築に大きな影響を与えます。行政からの各町内会イベント開催の基準の明確化が必要と考えますが,御所見をお聞かせください。
 (6)クラスターの発生は,特に外出を伴う外食業界に再び打撃を与えました。経済を回さないといけないが,感染というリスクを考えると外食する気にはなれないという市民の方が少なくないのも現状です。本市の社会経済活動の現状と,感染対策の実施状況を見える化したおかやま飲食店イートイン安全安心宣言の効果と課題をお示しください。
 (7)8月にスマートフォン決済利用者へのポイント還元キャンペーンが実施され,消費効果は35億円と好評でした。厳しい地域経済の現状を鑑みると第二弾の実施を期待する声もありますが,実施意向はありますか。
 (8)観光需要喚起策として市独自の宿泊・グルメクーポン事業が間もなく開始されます。これを機に,打撃を受けた市内宿泊施設,飲食店の売上げ回復を願うところですが,こういったときだからこそ観光資源の再発掘,再構築を図り,観光需要喚起策を打ち立てるべきではありませんか。御所見をお聞かせください。
 (9)新しい生活様式に対応するため,Zoomを使ったオンラインなどが普及しています。今後,岡山市外での対面での行政業務を進める上でのオンライン,Wi−Fi環境整備をどのようにお考えですか。
 (10)水産及び花卉関係事業者を中心に売上高が急減している中,国の家賃支援給付金の対象にならない卸・仲卸業者,これら入場事業者に対し,市独自の施設使用料支援給付金が今議会に補正予算として計上されました。今回支援対象となる入場事業者はどの程度見込まれていますか。また,今回の支援は大きな一歩ですが,入場事業者の健全性を図る義務がある市場事業部としては,今後の財政支援のタイミング,長期的な経営支援策をどのようにお考えですか。
 2,周辺地域の振興と中心市街地の活性化について。
 桃太郎線LRT化。
 (1)基本計画策定の遅れ,新型コロナウイルスによる合意内容,事業費への影響はありませんか。
 (2)本年度予算で駅前広場,アクセス道路の設計など,事業化の一部が措置されていますが,具体的な実施内容をお示しください。
 (3)駅の場所は,交通渋滞の解消,車から公共交通利用への転換,沿線・周辺地域における人口集積地をカバーできる場所が適所であると認識していますが,市の方針を確認させてください。
 さて,当初足守駅は移設予定でしたが,行き違い施設整備の必要性から見送られる方針が示されました。技術的条件が優先されての変更と感じますが,今後も技術的条件が優先されるのですか。
 (4)新駅等周辺への都市機能の集積,沿線への居住誘導(線引き)に向けてのスケジュールと現時点での取組をお示しください。また,議論されている立地適正化計画へLRT化構想はどのように反映されるのですか。
 (5)PR動画制作について,提案書の公募による企画競争が昨年実施されました。選ばれた提案内容と動画の発表予定時期をお示しください。
 (6)国道180号を走行していた民間バスが運休し,沿線地域住民の方は利便性の高いLRTと新たな生活交通の実現に大きな期待を寄せていますが,新たな生活交通の導入は地域にとって現実的には課題山積です。今計画において生活交通の実現を地域へどのように落とし込んでいくお考えですか。
 吉備サービスエリア,スマートインターチェンジの活用。
 (7)本年度,吉備スマートインターチェンジの大型車対応,24時間化に向けた道路整備事業が本格化しますが,事業のロードマップをお示しください。
 (8)平成30年に実施された岡山・米子線沿線交流促進社会実験では4,771台の利用があり,市としては一定の効果があったとの評価でした。今後,高速道路や吉備サービスエリアを利用した地域の振興にも寄与するような事業展開が考えられませんか。具体的な事業展開があればあわせてお示しください。
 表町地区の将来像。
 (9)平成27年,イオンモール岡山のオープン前後で本市の商業に与える影響の調査が実施されました。商店街個店においては,イオンモール岡山のオープン後,プラスの景況感が出てきているが,売上収益にはいま一つ結びついていないとの調査結果が示されています。現時点での商店街個店の状況をどのように把握されていますか。
 (10)千日前地区に建設中の岡山芸術創造劇場には,新たなにぎわいの創出,回遊性の向上,さらには周辺への波及効果が期待されています。先日,表町商店街を歩きましたが,来街者の回遊は局所的と感じました。
 新劇場完成後,表町商店街をはじめとする表町かいわいのにぎわい創出を図るには民間の力も欠かせないと思われますが,市は民間の力をどのように落とし込むことが表町かいわいのにぎわい創出に有効とお考えですか。一つの手法としてタウンマネジャーの配置を議論してはと考えますが,この点についても御所見をお聞かせください。
 (11)岡山芸術創造劇場等への回遊性向上のため,中心市街地における路面電車のネットワーク化が計画されています。現在,大雲寺と西大寺町区間における予備設計が実施されていますが,どういった条件の下,設計がなされているのか。また,実施に向けてのロードマップをお示しください。
 旧市民病院跡地の活用。
 (12)岡山芸術創造劇場ができることで周辺地域への波及効果も期待されていますが,近隣の旧市民病院跡地の活用方針はいまだ示されていません。現時点でどのような活用を模索されていますか。また,跡地活用においては,地元清輝学区との意見交換も丁寧に行っていただきたいと思います。これまで地元とはどのような話合いがなされましたか。
 3,今後の保育・幼児教育について。
 本市は,36中学校区に各1園の公立認定こども園の整備と公立幼稚園・保育所を学校法人または社会福祉法人へ移管する方針を示されています。先般,私の地元中山中学校区で対象となる平津,馬屋下,桃丘学区では連合町内会長さん等へ就学前施設整備に関する説明がなされましたが,公立からの法人移管や近隣園との統廃合に抵抗を感じる地域住民の方は少なくありません。
 そこで幾つか質問させていただきます。
 (1)今計画は市の費用負担軽減,保護者ニーズの変化などの理由から進められていますが,法人移管で変わる点をお示しください。
 (2)法人移管等を進める上での地域協議内容と法人募集から開園までの流れを含めたロードマップをお示しください。また,法人化に向けての園児の生活環境が変化することへの配慮や公募の申込みがなかった場合の対応をお示しください。
 (3)地域の方の意見を伺う中,地域の特性を踏まえながら公立幼稚園・保育所の維持という選択肢の再考も必要ではないかと改めて感じていますが,御所見をお聞かせください。
 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   
○松田安義副議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎大森雅夫市長
   それでは,二嶋議員の質問にお答えいたします。
 まずは,最初の感染予防対策と経済対策の両立は難しいのではないかということであります。
 確かに難しい問題だと思いますが,やっていかなきゃならない問題だろうと思っております。今日ももう議員の皆さん方はもちろんのこと,メディアの皆さん,また傍聴におられる方も全員マスクをつけておられます。そういう面で我々一人一人,また消費者という立場で我々一人一人,そしてお店,例えば飲食の皆さん方も非常に努力されています。そういうような結果が徐々に私は現れているんじゃないかなと思っています。
 最も直近の9月第1週の中心市街地の滞在人口を見ると,昼間で前年比14%,夜間で前年比23%の減少になっております。もちろん減少幅は結構あるんですけれども,感染が拡大していった7月等々と比べると随分戻ってきております。お互いがウィズコロナというところに大分慣れつつあるというような状況なんじゃないかなと思っています。
 そういう面で8月に行わせていただいたPayPayによるポイント還元キャンペーンですけれども,決済金額は約35億円,ポイント還元額だけで4億6,000万円という大きな効果を得たと思います。政府のほうのGo Toトラベル,Go Toイートもまたこれから始まっていくわけであります。こういったことの中で徐々に徐々に戻ってくるんではないかと思いますし,一層それを促進する対策が必要ならば我々として打っていかなきゃならないなと思っております。
 そういう面で二嶋議員の質問の一つにポイント還元キャンペーンの第二弾の実施意向はという話がございました。
 今申し上げましたように35億円と,ポイント還元額で4億6,000万円という数字になりましたが,実に興味深い資料がございまして,平成27年に実施いたしましたプレミアム付き商品券発行事業と比較してみました。そうすると,飲食店での利用割合ですが,プレミアム付き商品券発行事業では利用総額の2%しか飲食店に行っていない。それに対して今回のポイント還元事業では利用総額の約14%ということになっております。そういう面で非常に増えてきている。
 今回,何度も申し上げていますように,落ち込み幅が激しいのが宿泊,飲食であります。宿泊も,政府のGo Toトラベルも本格的にまた動き出しますし,我々もこの9月の中旬から宿泊,飲食の事業も動かしていきます。そういったこと,全体として動きつつあると。
 特にポイント還元事業のアンケートを見ますと,こういうものがあるんです。御紹介しますが,「お客様に喜んでもらえて,話題も明るくなってよかった」「飲食店にとって救世主となった」「キャンペーンがあったので普通だと食べないようなものも食べて楽しんだ」「コロナ禍ではあるが,何か月も行っていなかった外食をするきっかけになった」等の声も聞こえております。これは担当のほうからいいのだけ出したというわけじゃなくて,こういうのが多いというような話を昨日の会議ではされていたということであります。我々としては,効果は大きなものがあったと認識しております。
 第二弾をどうするかということでありますが,まず一つは財源の問題があります。そこの整理が一つと,それからあとは今のような結果を踏まえながら,また商工会議所とかそういう経済界とも話をしていかなければならないと思っています。そういう中でどういった経済界の意見があるのか。我々のデータを踏まえながら最終的な調整を行っていきたいと思っています。ここで明言できれば言うことはないんでしょうけれども,まだその段階ではありません。十分経済界と相談しながら,また懐具合とも相談しながら,対応を考えていきたいと思います。
 以上です。
   
◎門田和宏総務局長
   1番,新型コロナウイルス感染症対策に関する今後の対応についての項,対面での業務を進める上でのオンライン環境の整備についてお答えいたします。
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,国や県,委託先事業者,外部関係団体などからオンライン会議開催の要望が多く,4月末から本庁の一部の会議室での試行運用を開始しました。さらに7月からは庁内LANを使用して全庁的に利用可能な環境を整備し,本格運用を開始しているところです。現在は外部との会議以外に本庁と出先機関など内部の会議でも利用されており,今後も利用拡大に向けて周知してまいります。
 以上です。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   同じ項で4月,5月の感染者数が延べ16人に抑えることができたことの検証についてです。
 岡山市では3月から5月までで再陽性の方を除くと15人の感染者がありました。市内の検証は行っておりませんが,15人中10人──約67%ですけども──が海外,県外からの持込み例であったという特徴があります。国外からの入国や,4月16日から5月14日まで政府の緊急事態宣言の区域が全都道府県となり,県をまたぐ移動が減少したことが寄与したところがあるんじゃないかなと思っております。
 次に,インフルエンザとの比較,PCR検査の精度,陽性と判断された方の退院後の現状と市の対応,宿泊療養施設の医療体制と感染対策についてお答えいたします。
 発熱,頭痛,せきといった症状は共通しておりますが,味覚・嗅覚障害は新型コロナウイルスに特徴的な症状です。他の人に感染させる期間に違いがあり,新型コロナウイルスは発症2日前から感染させる可能性があります。
 PCR検査の精度ですけども,感染している人に陽性が出る確率は約70%と言われております。
 退院後には,退院の翌日,1週間後,2週間後に電話で健康観察を行っており,著しい後遺症のある方は把握しておりません。
 県による宿泊療養施設の医療体制としては,看護師が常駐し,体調不良時には医師も対応しております。また,患者の行動範囲を物理的に区別した対応を行っております。
 次に,クラスター対応における県と市の役割分担と初動体制に対する評価についてです。
 県と市の役割分担ですが,原則クラスターが発生した場所の管轄保健所が対応することになります。クラスター発生時に,入院など医療の確保や福祉,介護等の施設職員の確保については,県に協力いただく場合もあります。
 岡山市の初動体制については,クラスター対策として,接触者に対して幅広くPCR検査を行いました。店舗に対しては,来店者の情報提供など,可能な範囲での協力を求め,必要と判断した際には店名を公表するなど,適切に感染拡大防止対策を取れたのではないかと考えております。
 以上です。
   
◎亀井良幸市民協働局長
   同じ項,町内会イベント開催基準の明確化が必要ではについてお答えします。
 新型コロナウイルス感染症を正しく認識し,感染拡大防止を基本としながら社会経済活動との両立を図る中,区づくり推進事業実施団体や連合町内会からイベント開催に係る感染予防対策を示してほしいといった声があり,このたびイベントなどの地域活動を行う際の感染症対策と留意事項等をお示しするガイドラインを作成しました。今後,関係団体等に順次周知していく予定としております。
 以上です。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   同じ項で,まず本市の社会経済活動の現状とおかやまイートイン安全安心宣言の効果と課題についてですが,総務省の家計調査を見ると,国から緊急事態宣言が発出された今年4月から6月までの岡山市の2人以上の世帯における外食金額の前年同月の比較では,4月はマイナス1万885円,5月はマイナス6,723円,6月はマイナス3,953円といずれの月も減少しており,活動の自粛が飲食業の売上減少に大きく影響しているものと考えられます。
 また,おかやま飲食店イートイン安全安心宣言については,飲食店と利用者のコミュニケーションツールとして活用いただいていることについて一定の効果があるものと認識しておりますが,これまで本市のホームページ等で広報しているものの,飲食店,市民の皆様に広く認知されているとは言えないことから,今後も引き続き市内全域の飲食店に広く活用していただけるよう取り組んでまいります。
 次に,観光資源の再発掘,再構築を図り,観光需要喚起策を打ち立てるべきではないかについてですが,新型コロナウイルス感染症の影響下にあり,全国的な人の移動が見込めない状況においては,体験プログラムの開発,民間と連携した岡山市の新しい観光の魅力づくりとともに,宿泊クーポンの発行や魅力的なイベントの実施により市民の地元観光地への来訪を促し,その資源に触れていただくことで魅力の再発見につなげ,地元岡山を盛り上げる機運の醸成につなげてまいりたいと考えております。これら地元の方々と一体となった魅力アップにより,人の移動が自由になった際の観光ニーズに合わせた形での活用を図ってまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎大杉誠市場事業管理者
   同じ項,今回支援対象となる入場事業者数はどの程度見込まれるのか,また今後の財政支援のタイミング,長期的な経営支援策についてお答えします。
 このたびの市場施設使用料支援給付金の対象となる入場事業者数は,本年の4月から6月までの取扱金額の状況などから,卸売業者3社,仲卸業者21社を見込んでおります。今後の支援については,感染状況,それから市場取扱金額への影響や国等の動向を見ながら判断していきたいと考えております。
 以上です。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   2番目の周辺地域の振興と中心市街地の活性化についての項で,旧市民病院跡地の活用についてどのような活用を模索しているか,また地元との話合いについてです。
 平成27年の市民病院移転後,年に1回程度地元連合町内会の皆様と意見交換の場を設けており,人が集まれる場や災害時の避難に使用できる施設としてほしいといった意見をいただいているところです。引き続き,地元住民の方々の御意見をお聞きしながら,岡山芸術創造劇場開業後の地域の状況変化等も見据え,活用方法,事業スケジュール及び事業手法等の検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   同じ項で現時点での商店街個店の状況についてですが,新型コロナウイルス感染症の影響について,7月に岡山市商店会連合会に加盟している市内商店街の皆様と商店街個店について意見交換いたしました。昨年と比較して4割以上売上げが減少した店舗が複数あり,催事の縮小やパーティー,お茶会などの行事が行われないことなどから,衣料品の売上げが深刻との情報をいただきました。また,感染予防対策のため,時短営業や休日を増やした店舗があるとの情報もいただいております。
 次に,タウンマネジャーの配置についての御質問ですが,一定のエリアにおけるまちづくり全体の将来像を描き,そのエリア内における経済の活性化を図るために専門的な知識や経験を有する人材を活用してマネジメントすることは有効な手法ではありますが,そのためには地域における盛り上がりの機運も必要であることから,今後地元とともに研究してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎林恭生都市整備局長
   同じ項で吉備スマートインターチェンジの大型車対応,24時間化のロードマップについてお答えします。
 本事業は,吉備スマートインターチェンジの利便性向上による山陽道の流出入の分散化を図ることを目的に,スマートインターチェンジのゲートの大型車対応,24時間化への改良と総社・一宮バイパスへの新設道路の整備を行うものです。新設道路と高速道路との接続が昨年9月国に許可され,現在,関係者と協議を行いながら詳細な設計を進めているところです。来年度を目途に用地買収に着手し,埋蔵文化財調査や工事へと進めていく予定です。
 次に,社会実験を踏まえての吉備サービスエリア等を利用した地域振興に寄与するような事業展開についてです。
 この社会実験は,連携中枢都市圏の交流促進事業として,高速道路の料金割引によって各地区の観光地を周遊などすることで岡山・米子自動車道など高速道路の利用を促すことを目的として行いました。今後,吉備スマートインターチェンジの大型車対応,24時間化によりさらなる交流促進が見込まれる中,観光資源,特産物等を生かした地域振興に資する施策ができないか,連携中枢都市圏の枠組みの中でも考えていきたいと思っております。
 以上です。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
   同じ項,桃太郎線LRT化についてで,基本計画策定の遅れ,新型コロナウイルスによる合意内容,事業費への影響についてです。
 岡山市,総社市,JR西日本の3者での基本計画策定に向けた協議状況については,自民党市議団を代表しての小川議員に御答弁したとおりですが,3者での早期の対面協議再開についてJR西日本と協議してまいりたいと考えております。
 次に,本年度予算の駅前広場,アクセス道路の設計など具体の実施内容,駅の場所についての市の方針,足守駅について当初は移設予定だったが,行き違い施設の整備の必要性から現在の位置のままという方針が示されたが,今後も技術的条件が優先されるかについて一括してお答えします。
 新駅や足守駅に関する市の考え方につきましては,自民党市議団を代表しての小川議員に御答弁したとおりです。
 駅の設置の位置については,所要時間の増加を最小限とするための行き違い施設の配置,地形等の物理的制約,運行の安全性,コストなどを総合的に勘案して選定する必要があると考えております。今年度は5つの新駅について設置位置を検討するとともに,あわせて岡山駅を除く既存の6駅を含めた11駅の駅前広場の設計を行うこととしております。また,三門駅周辺の併用軌道区間における環境影響評価や都市計画の手続に必要な資料作成についても行うこととしております。
 次に,新駅等周辺への都市機能の集積や沿線への居住誘導に向けてのスケジュールと現時点の取組,立地適正化計画へLRT化構想の反映についてです。
 都市計画マスタープランでは,今後人口減少が進展する中,市街地については一定の密度を保った適正な規模を維持する観点から,原則として市街化区域の拡大は行わないこととしております。一方で拠点周辺や主要な駅周辺などでは,コンパクトな市街地の形成にとって真に必要な場合には,計画的な市街地形成を前提として,農林漁業と適切な調和を図るなどして市街化区域への編入を検討することとしております。JR桃太郎線沿線につきましては,今後LRT化の計画が具体化された段階で,新駅等周辺の拠点性の向上に向け,区域区分の在り方を含めた適切な土地利用について検討を行ってまいりたいと考えております。
 次に,PR動画制作について,選ばれた提案内容と動画の発表予定時期をとのお尋ねです。
 PR動画については,コンピューターグラフィックスやアニメーションによるLRTの走行イメージや先進都市でのインタビューを用いて,LRTとは何か,LRT化によってまちや暮らしがどう変わるのかを分かりやすくお示しする動画を提案した事業者を企画競争により選定いたしました。現在,PR動画の制作を進めているところであり,完成後の公開のタイミングにつきましては,基本計画策定の状況を踏まえながら3者で検討してまいりたいと考えております。
 次に,今計画において生活交通の実現を地域へどのように落とし込んでいくかについてです。
 桃太郎線LRT化では,より多くの方々が公共交通を利用できるよう,駅へ接続するフィーダー交通の導入により桃太郎線を軸とした公共交通ネットワークの構築を進めていきたいと考えております。フィーダー交通については,路線バスでの定時定路線運行に必要な需要が見込めない場合は,現在本市が取り組んでいる地元検討組織が主体となった生活交通の導入を検討する必要があると考えております。生活交通の導入を検討する際には,どのように地元検討組織を立ち上げるかも含め,市も一緒になって検討してまいりたいと考えております。
 次に,市は民間の力をどのように落とし込むことが表町かいわいのにぎわい創出に有効と考えるかというお尋ねです。
 町なかの魅力を向上し,にぎわいを創出していくためには,地域の方々が主体的にまちづくりに取り組むことが重要であると考えております。にぎわいの創出や回遊性向上を目的に取り組んでいる県庁通りでは,市と沿道店舗などの地域の方々が連携し,エリアの将来像のイメージについて議論を重ね,地域主体の組織や道路空間活用のルールづくりを進めているところです。表町商店街をはじめとする表町かいわいについても,まずはエリアの将来像のイメージづくりに向けて,地域の方々とヒアリングや意見交換等を行ってまいりたいと考えております。
 次に,現在大雲寺と西大寺町区間における路面電車延伸の予備設計が実施されているが,どういった条件の下,設計がなされているのか,また実施に向けてのロードマップのお尋ねです。
 現在,都市計画決定に必要な予備設計を行っているところであり,路面電車の軌道の敷設につきましては,現状の道路幅の中で車線数を維持するなど,道路交通への影響を最小限に抑えることを考慮しております。予備設計を行った後,都市計画などの所要の法手続を経て工事に着手することになります。
 以上です。
   
◎田渕澄子岡山っ子育成局長
   3の今後の保育・幼児教育についての項に順次お答えします。
 まず,公立幼稚園・保育所を学校法人,社会福祉法人へ移管する際に変わる点についてですが,中山中学校区の市立幼稚園──平津幼稚園,馬屋下幼稚園,桃丘幼稚園──につきましては,入園児数が著しく減少しているため,就学前教育における集団教育の重要性に鑑み,保育要件を加えた幼保連携型認定こども園を民間の力を借りて整備する法人への移管や近隣の私立園との統合について地域の方に御提案しました。
 なお,法人への移管は,市立施設が担ってきた役割や地域等との交流などを継続するとともに,公立,私立を問わず国の定める要領に基づき教育,保育を実施していることから,大きな変化は生じないと考えています。
 次に,法人移管を進める際の地域協議の内容,ロードマップ,法人移管における園児の生活環境の変化への配慮,応募がなかった場合の対応についてお答えします。
 地域協議の内容は,地域組織の設置,法人への移管の方針決定,募集要項の条件検討などです。ロードマップは,まず募集要項に基づく公募,次に審議会での審査と予定者の決定,そして法人による施設整備,認可,開園となります。事業予定者の決定から開園まで1年以上の期間を確保することとしており,法人への移管の方針決定からは2年程度を要します。また,法人,保護者,岡山市による3者協議会を定期的に開催し,移管後も継続したい行事等を協議するとともに,環境変化に伴う園児への影響を極力減らすため,法人の保育教諭との共同教育・保育を6か月程度実施することとしております。
 なお,法人の応募がなかった場合は,募集要項を見直しした上,再募集について検討を行います。
 最後に,公立幼稚園・保育所を維持する選択肢の再考も必要ではないかについてですが,将来にわたり安定的な就学前教育・保育を持続するためには,地域での就学前教育・保育のニーズを把握しながら,法人への移管などを進める必要があると考えております。地域説明会に際しましては,保護者や地元関係者に対して就学前教育・保育の現状や岡山市の施設配置の方針などを丁寧に説明し,一定の理解を得ながら進めています。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   それでは,再質問に入らせていただきます。
 市長,御答弁ありがとうございました。感染予防対策と経済対策の両立についての意見をいただきました。
 この両アクセルを踏みながら物事を進めるに当たって,市長もいろいろと悩みながらといいますか,難しい判断であったり決断をしてきたんだろうなと感じているところであります。そういった結果,市長を中心に,市独自の事業者への支援金であったり,またおかやま飲食店イートイン安全安心宣言の作成,スイッチ!おかやまによる新しい生活様式の発信,早急な支援策であったり,また対策の実施状況を見える化したこういった取組は本当に私も感謝しております。しかし,先ほどの市長の答弁にありましたように,依然厳しい経済状況であるということに変わりないと思います。
 飲食店,宿泊施設をはじめとするあらゆる事業者の方とお話しすることもありますし,また先ほど局長からも答弁がありましたけれども,地域の主体性が前提の上で,祭り等の地域行事開催に当たってのガイドラインが示される地域の方々は既にもう必死で感染防止対策に努めていて,安全な環境づくりがなされているものの,やっぱり不安が払拭できる状況にまでは至っていないということで苦慮されている状況をよく耳にいたします。
 有事の中,この時点で今何が市民の方々に求められているのかと自分の中でも考えました。それは市民を軸とした安全・安心を担保した行動につながる有効な具体的な情報発信といいますか,こういった形でガイドラインを示していますんでこういった形で動いても大丈夫ですよといった,もう少し踏み込んだ具体的な情報発信が必要だと思っています。それができるのは行政であると私は思っています。当然,市長の答弁にもありましたけれども,専門家の意見を踏まえながらの慎重な,丁寧な対応も必要だと思いますけれども,最終的には今の時点でゼロリスクではない中で,この有効な具体的な情報発信における市長の政治的な判断もある程度のタイミングで要るんじゃないのかなと感じているわけでありますけれども,市長の御所見をお聞かせください。
   
◎大森雅夫市長
   先ほど熊代議員の鼻うがいの話がありました。そこで100年前のスペイン風邪の話をさせていただき,栃木県の開業医の話もさせていただいたんですが,それはNHKBSプレミアムの「英雄たちの選択」という番組の中の一つだったんですね。スペイン風邪のときも政治家もいろんな発言をしているというような番組がありました。多分一人一人の政治家──政治家というのも人間でありますよね。だから,人間の持っている感性というのは随分変わってきている。47都道府県の知事さん,そして政令市の市長さんの考え方を見ても,やはり違いが見られるわけであります。私としてそこで心がけているのは,もちろん自らの感性というのもないわけじゃないんですけれども,客観的に何をすべきなのか,それが分からないなりに動いちゃいけない。やはり客観的な基準──感染症の学会の人たちが半年間かけて整理してきたこの新型コロナウイルス──を踏まえながらやっていく。そして,一方で経済の動き──感染の防止はここまでやれば,ゼロリスクじゃ無理というのは私もそのとおりだと思います。ゼロリスクを考えたら何もできません。ただ,ここまでなら,こういったところまで感染防止対策をやれば経済活動,社会活動をやってもいいんではないかと,こっちを動かしてもいいんじゃないかと,社会経済のために刺激を与える,そういったことが重要だと。この2つのバランスを冷静にやっていく。私は冷静に対応する,そして必要があればがんがんと動かしていく。この前申し上げましたよね,リーマンショックのときは一般財源を使わせていただいたのは,市の負担は7億円だったんです。それが68億円とかというオーダーになっている。そういう面でも多くのものをやらせていただいている。それは財源等を見ながらここまでならできるという整理の下でやらせていただいているわけで,今のような考え方がある面,政治決断というんであれば政治決断だろうと思っています。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございました。
 いろんな冷静な対応をしつつ,やっぱりここで──私が話をいろいろと聞いていく中で,市長の言葉,市長の行動であったりそういったことがある意味市民の行動であったり,また市民の安全につながっていく,市長が発するからこそそこに重みがあるといいますか,安心を与えるというふうなこともありますので,タイミングを見てしっかりとやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 第1波の検証,クラスターの対応,初動体制の検証について,局長,御答弁ありがとうございました。
 国の緊急事態宣言中に,他県でクラスターが発生した施設,今回岡山市でも起こったキャバクラ,ホストクラブ,カラオケ店等も挙げられていますけれども,そこへの出入りをできるだけ避けるようにといった県の要請があったと思います。結果論ではありますけれども,その方針を踏まえた上で対象施設への指導を含めてきちんと対策が講じられていれば,あくまでも結果論ですけれども,今回のようなクラスターが起こらなかったんじゃないかなという意見もあります。それはあくまでも結果論ですけれども。ですから,予測される事態にその対策は必要であって,これまで市内でクラスターの起こった施設以外に発生が予測される施設に対して,市としてはどういうふうな対応,対策を考えられているのか,そこのあたりについて確認させてください。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   それぞれの所管の部署もあるかとは思うんですけども,例えば保健福祉局内でいえば高齢者施設とか,特にクラスターが発生したら重症化にもつながりやすいといったようなところに対してガイドライン,手引的なものを作らせていただいて,それはもちろん相手方と協議の上で作っていったものなんですけども,そういったもので実際に感染防止策,それのチェックリストだとか,それから感染が起こった場合のフローチャートだとか,そういったことを徹底しながら,あとちょっとした訓練といいますか,そういったことも現場で実践していただいて,いざというときの備えにしていただこうとしております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   一つ一つ,予測される施設に対しては丁寧な対応というか,迅速な対応,迅速な施策を打っていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 観光需要喚起策について,赤坂局長にお伺いしました。左手が不自由な中,御答弁ありがとうございます。答弁から,観光資源そのものを磨き上げていくといったことは共通意識,認識があったんだと思います。
 では,このコロナ禍の下,観光自体の在り方が見直される中で,次のステップとしてアフターコロナを見据えた観光復興のための観光情報発信ですよね。そういった仕組みをどのように考えているのか,そこのあたりについて確認させてください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   アフターコロナを見据えてということになると思うんですけれども,それはやはり今の段階でもできること,いわゆるSNSであるとかウェブであるとかそういうところでの情報発信を既に始めておりますし,今年度予定しているものがなかなかできない状況ではあるんですが,それを徐々に始めて,それを基に,例えばインフルエンサーであったりとかそういう方たちを通じて皆様に周知といいますか,岡山のよさ,魅力を発信していきたいと考えております。まずはそこからスタートし,先ほど御答弁したとおり,コンテンツの磨き上げをして,お客様が来られたときに備えるというような形で今考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。
 時間も限られておりますので,周辺地域の振興と中心市街地の活性化についてに移らせていただきます。
 まず,桃太郎線であります。
 平澤局長,ありがとうございました。合意内容,事業費への影響について,これはあくまでも要望ですけれども,コロナの影響でJR側もかなり減収しているということを伺っております。そういった中で特に運営等々,大きな役割を担うのはJRになると思います。きちんと,そういった意味ではこのコロナ禍の下,事業展開がしっかりできていけれるのかどうか,基盤となるこの合意内容であったり事業費,そこのあたりは3者でしっかりと精査していっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 足守駅の移設についてもお尋ねいたしました。自民党の代表質問の中でも,行き違い施設,そして一定の直線距離が必要ということでの見送りだったということでありますけれども,市が作成された岡山市総合交通計画がありますけれども,そこの中でLRT化の趣旨として,沿線地域全体での利便性の高い交通ネットワークの形成を図るために行っていくとうたわれています。足守駅周辺を見ますと,429の交通渋滞であったり,また自動車依存からの脱却,そもそものこの沿線,それから周辺地域の人口集積地をしっかりカバーできる,これらが解消できる最適な場所が利便性の高い駅だと私は認識しています。そういった意味では,そういったことがこの利便性の高い交通ネットワークの形成につながっていくわけでありますので,述べられていたことは技術的なことがかなり優先されて進められるような考えがありますので,そこはしっかりと踏みとどまって,しっかりと周りを見ていただきたいと思います。
 というのが,今回の計画は市民を軸としてしっかりと前に進めていっていただきたいと思います。足守駅のみならず,既存駅,新駅設置に向けて市民の方々と地域の方々へ丁寧な説明,対応,連携,それらを経ての決定方針をしていただきたいと思いますが,ここはあえて,改めて局長からそのことに関しての御所見をお聞かせください。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
   既存の駅の改修とか新駅設置の位置について,当然ながら桃太郎線を基軸として周辺の地域も含めた利便性の向上を図って,周辺の地域も含めた皆様方が便利で使いやすい移動手段を確保したいと考えております。
 ただ,全体で新駅を岡山市内だけでも5つ設けることになります。そうすると,駅ができるということは電車がそこで止まって出発するまで時間を要します。そういった意味では,岡山から総社を結んでいる鉄道ですので,そこの部分というのは総社から岡山まで乗ってこられる方もいらっしゃいますので,そのことによる所要時間の増加というのはできる限り最小限にしないと,今使っている方にとって不便になっていくようでは困ってしまいますので,そういったところはしっかり考慮しないといけない。
 そういったことを考慮しながら,実際に必要なものを現地で設置するに当たって地形とか物理的な制約というものがあります。そこはいかんともし難いところがございますので,そこの部分はしっかりとクリアする中で市民の皆様の御意見もしっかり聞いて,例えばパーク・アンド・ライド駐車場とか,それからフィーダー交通との接続のためのロータリーとか,駐輪場とか,そういったものの適地がしっかりあるかどうかも確認しながら,整備の可否についてもしっかり検討してまいりたいと思います。
 そういった意味では物理的制約で少しいかんともし難いところもありますが,全体としての考え方は利便性向上を図っていくためですので,そこはしっかりと市民の方に,地域の方に丁寧な説明をしながら進めてまいりたいと思います。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ぜひ,そこのあたりよろしくお願いいたします。
 岡山・米子線沿線交流促進社会実験についてお尋ねいたしました。局長,ありがとうございました。
 この社会実験の目的は,高速道路を生かして人とものの交流促進を図る目的といった答弁がありました。では,次の事業展開までには至っていないものの,調査結果を踏まえた上で,市として次のステップとしてどういった視点からの事業展開が有効かということを模索されているのか,そこのあたりについて改めてお聞かせください。
   
◎林恭生都市整備局長
   前回,交流促進を狙いに実験を行いまして,一定の効果があったという状況です。高速道路を運営しているNEXCOさんの意向としても同じ実験をするのはあまり意味がないということで,どう違った形でできるのかということを今考えておりまして,それが一つの方向性で持っております。もう一つは,今これから事業が進んでいく吉備のスマートインターチェンジの改良と新設道路の工事,これによって交通量等が増えることが想定されます。そうした増えた交通量を地域としてどういうふうに生かしていくことができるのか,そういう視点も必要だろうと思っていまして,その両面で今後考えていきたいなと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ですから,地域振興に寄与できるインターチェンジ,サービスエリアの活用はどうですかといったことできちっとした答弁がなかったので改めてそこのあたりを聞かせていただきましたので,ぜひしっかりと──今はインターチェンジ,サービスエリアがかなり魅力の創出,にぎわい創出ができておりますので,そこから地域との連携を図っていく。そういった意味で地域と民間が一緒に盛り上がっていく,そういった仕組みもありだと思います。同じ実験ができないのであれば,そういったまちづくりの観点からも実験ができると思います。ぜひそこのあたりをしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので,御所見を再度お聞かせください。
   
◎林恭生都市整備局長
   特に地域振興を狙ったということになってきますと,単に都市整備局だけではなくて,関係部局とも連携しながらそこら辺を考えてまいりたいと思います。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   じゃあ,ぜひよろしくお願いいたします。
 結局最後になるかもしれませんけど,今後の保育・幼児教育についての質問をさせていただきました。局長,ありがとうございました。
 地域の方は集団教育・保育の重要性の上でこの民営化の必要性は理解されているものの,先ほど再募集もかけていくといった話もありましたけれども,仮にその再募集をした中でも,公募した中でもなかった場合,すぐにとはいかないけれども統廃合等々を視野に入れていかなければならないかもしれないということに対して不安を抱えていらっしゃるということであります。そういったことも踏まえて,地域の方々へ胸襟を開いた話をしながら丁寧な説明,対応に努めていただきたいと思いますし,そういった地域の特性を踏まえながら,そこのあたり具体的にちょっと聞きづらいところがあるんですけど,柔軟な対応でこの取組をしていただきたいと思いますけれども,この点をお聞かせいただいて私の最後の質問とさせていただきます。
 よろしくお願いします。
   
田渕澄子岡山っ子育成局長
   先ほど地域の協議会をつくっていただいて話をしていくということを申し上げましたが,そういった地域の協議体の中で実際多数の方が反対であるとか,もうこれはここでストップではないかとかというような意見が上がってきた場合には,もちろんそれを無理にでも進めていくということではございません。ただ,特に幼稚園におきましては少ない人数になって休園,廃園になったりしているところもございますので,そういったことも含めて丁寧に説明し,協議していきたいと思っております。
 以上です。