令和元年 9月定例会 - 9月11日

◆二嶋宣人議員
   皆様こんにちは。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人でございます。
 傍聴席の皆様,こんにちは。お昼前,きょうはまた外も暑いと思いますけれども,この岡山市議会に,また生のライブにお越しいただきまして本当にありがとうございます。
 さて,先ほど市長のほうから冒頭,岡山市で頑張っていらっしゃるプロ,アマの選手のお話がありました。来年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されるということでありまして,この熱が高まっている中で,その前に注目すべき大会を少し御紹介させていただけたらなと思います。もちろんラグビーワールドカップもあるわけでありますけれども,今月の27日からカタールのドーハで世界陸上が行われます。私が個人的に応援している選手がおりまして,それは400メートルハードルの安部孝駿選手であります。実は私と同じ高校の玉野光南高校の出身でありまして,妹尾中学校,岡山市ということで,私個人的に応援しているわけでありますけれども,そういった後輩が世界で活躍していることをしっかりと誇りに思いながら,私も違うフィールドではありますけれども,しっかりと頑張っていきたいなと思っているところであります。また,同じ議員で頑張っている江田厚志議員も実は玉野光南高校,共産党の田中議員も光南高校ということで,しっかりと私自身も自分の個性を生かしながら頑張っていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 それでは,質問に入らせていただきます。
 1,観光誘客の推進について。
 観光庁の統計では,2018年の訪日外国人数は3,119万人,旅行消費額は4兆5,189億円と右肩上がりに推移しており,インバウンド産業は日本の経済において重要性が増してきています。岡山市では滞在時間の延長や認知度の向上などの課題はあるものの,訪日外国人数は増加してきています。今後,インバウンドの需要を成功に導くため,固定概念にとらわれることなく,世界に目を向け,さまざまな事例を研究し,魅力ある取り組みを積極的に展開されることを期待しています。
 そこで質問します。
 (1)インバウンド対策として体験型メニューやナイトライフの充実を目指していますが,これまでの取り組みと今後の展開をお示しください。
 (2)サブカルチャーは,海外から人気の日本文化の一つです。内閣府の調査では,アニメや漫画などがきっかけで日本に興味を持った人が欧州で75%,アジアで56.6%,北米で23.1%です。サブカルチャーの活用について御所見をお聞かせください。例えば今人気の日本の伝統文化の体験型とサブカルチャーを絡めた誘客は有効と考えますが,御所見をお聞かせください。
 (3)観光庁は,観光地の「まちあるき」の満足度向上整備支援事業により訪日外国人旅行者の受け入れ環境の改善を支援しており,8月16日時点で整備計画55件を認定しています。この新たな支援メニューの活用はできませんか。本市における今後の見通しがあればお示しください。
 (4)日本遺産活用推進事業について質問します。
 本年度設置予定の日本遺産のストーリーを伝える統一的な看板はどのようなものなのでしょうか。また,今ある文化財を紹介する多くの既存の看板とどのようにすみ分けを図るお考えなのでしょうか。
 (5)ガイドの養成研修,ガイドマニュアルの作成についての具体的な取り組み,内容をお示しください。
 (6)訪日外国人との言葉の壁も課題です。観光案内等での多言語対策をお示しください。
 (7)情報発信事業について質問します。
 本市では,桃太郎のまち岡山Wi−Fiとして,岡山城天守閣や本庁舎待合スペースなどでサービスが提供されていますが,まだまだエリアは限定的と感じます。簡単に情報収集できるフリーWi−Fiは,旅行者の消費額や満足度,リピーターの増加を図るためには有効な手段の一つであり,さらなる充実を求めますが,今後エリア拡大の考えはありますか。また,地域協働事業で連携協定しているぐるなびとの取り組みをお示しください。
 (8)岡山県では,台湾からの観光客を対象に,この秋からレンタカー利用助成を試験的に実施する予定です。これを機に,短距離でも気軽に乗れるタクシー料金の工夫やレンタル自転車の手続等を簡素化する仕組みをつくり,観光する上で重要な交通機関の利便性の向上を図るため,県と連携してはいかがでしょうか。
 (9)桃太郎線沿いには日本遺産の吉備津彦神社や白山神社など,桃太郎伝説ゆかりの観光資源があり,LRTの駅と観光地を結ぶ公共交通の整備は重要と考えます。周辺地域の観光地への訪日外国人の移動手段の確保策をどのようにお考えでしょうか。現段階でのLRT基本計画の進捗状況,スケジュールの確認も含めて,御所見をお聞かせください。
 (10)訪日外国人の誘客増を図る上で,台湾・新竹市等の国際友好交流都市との関係強化も重要です。これまで本市は,各都市と市民訪問団など,さまざまな交流事業を展開してきました。今後,人口減少が加速し,本市を取り巻く環境が大きく変化すると推察される中で,例えば健康や医療,福祉等の新たな分野での交流,また新たな都市との交流を模索してはいかがでしょうか,御所見をお聞かせください。
 2,ふるさと納税について。
 先月,総務省が公表した2018年度のふるさと納税の寄附総額は約5,127億円,受け入れ件数は約2,322万件となり,大幅に拡大しています。人口減少を見据えた上でも,本市の魅力発信とともに歳入増が図られれば,ふるさと納税は本市の強い経済をつくる有効な制度の一つになると考えます。
 そこで質問です。
 (1)本市の平成30年度ふるさと納税の実績とこの制度による効果,評価をお示しください。
 (2)返礼品は本市の魅力発信につながる有効なツールですが,返礼品の選定方法,情報発信の手段をお示しください。
 (3)現地に訪ねてもらう体験型の返礼品が出始めています。観光面での誘客など,本市の付加価値を高める工夫が必要と考えますが,御所見をお聞かせください。
 (4)本市のふるさと納税(個人版)の担当課は,財政局税務部税制課であります。返礼品には地場産品であるということと魅力の創出が求められています。この観点から,産業観光局が担当することで優位性を発揮できると考えますが,他都市の状況も踏まえ,御所見をお聞かせください。
 3,ブロック塀の安全対策について。
 昨年6月に起こった大阪府北部地震によって小学校のブロック塀が倒壊し,女児が亡くなりました。その後,国は本年度中の工事完了を条件として臨時特例交付金を設け,塀の安全対策を推進しています。
 そこで質問します。
 (1)大阪府北部地震を受けて調査した市有施設における建築基準法上不適切なブロック塀の状況と対応をお示しください。また,民間所有の危険な塀の状況はどのように把握されていますか。
 (2)民間所有の塀に対し,岡山市ブロック塀等撤去補助制度が新設されました。制度内容と申し込み状況をお示しください。また,この補助制度は撤去のみが対象ですが,復旧費用までの補助は考えられませんか。
 4,認知症事故救済制度について。
 以前,本会議で触れましたが,2007年12月,愛知県で当時91歳の認知症男性が徘回中に電車にはねられ死亡した事故で,鉄道会社が家族に賠償責任を問う裁判があり,最終的には鉄道会社側の逆転敗訴という判決が確定されました。この判決は,認知症の方を介護する家族などの現場に大きな影響を与えたと思われます。
 今後さらに高齢化が加速し,認知症の方が増加すると推計される中で,認知症の方が起こした事故を賠償する自治体における事故救済制度のニーズは高まると考えます。既に神戸市や神奈川県大和市などでは実施されており,先月,総社市でも民間の保険を活用した救済制度を開始しています。
 認知症になっても安心して暮らし続けることができる社会を目指す上で,本市でもぜひ積極的に取り組んでほしいと思いますが,御所見をお聞かせください。
 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   
○浦上雅彦議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎大森雅夫市長
   それでは,二嶋議員の質問にお答えします。
 私は,ふるさと納税について,返礼品の選定方法,情報発信の手段,また付加価値を高める工夫,こういった点についてお話を申し上げたいと思います。
 岡山市としては,日本を代表する政令指定都市の一つとして,またふるさと納税を今後も持続するという観点から,私はさまざまな場において節度を守ってふるさと納税を進めていこう,維持していこうと申し上げておりました。幾つかの市で必ずしも節度が守られてないというようなこともあり,地方税法が改正され,ことしの6月から過度な返礼品を贈る自治体がなくなり,全国の自治体が同じ条件で競い合えるようになったことはよかったと思います。本来の趣旨はふるさとに対してその思いを還元していくということでありますから,返礼品の問題が余り大きく議論されるということにも若干の問題があるんではないかなと思っております。
 ただ,返礼品制度があるわけでありますから,我々としては国の基準に合致するものを返礼品として選定していたわけでありますけれども,二嶋議員が御指摘のように,我が岡山の産品をその返礼品にしていくということは地場産品の掘り起こしにもつながってまいります。したがって,そういう目的に合致するように公募を行ったところでありまして,決定した提供事業者の返礼品で本年の6月から対応できるようになったところであります。
 情報発信につきましては,市のホームページや民間のポータルサイト等で行っているところでありますが,ほとんどの寄附がポータルサイトを経由していることから,より多くの方の目に触れるよう,ことしの6月からは民間のポータルサイトを1カ所から2カ所にふやして対応しているところであります。6月に施行されてまだ3カ月半であります。状況自体がどのように変わっているのかというのはまだちょっと見きわめられないところもありますけれども,今後の動きなどをよく見て,また新たに制度に精通した方のお話を伺うなどして,より多くの方にこの岡山へのふるさと納税をしていただけるよう,返礼品に工夫を凝らしていきたいと考えております。
 私からは以上です。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   1,観光誘客の推進についての項,順次お答えいたします。
 まず,体験型メニュー,ナイトライフの充実についての取り組みと今後の展開についてですが,体験型メニューについては,すしづくり体験,着つけ体験,備前焼体験,フルーツ狩りなど,インバウンド向けに造成した商品を旅行会社向けのパンフレットに掲載し,セールスコールや商談で紹介するとともに,海外からの招請ツアーにも取り入れるなどの取り組みを進めております。また,ナイトライフについては,幻想庭園,烏城灯源郷やゴールデン夜市など,日本の夜の魅力を体感できるイベントの開催や情報発信を行っております。今後は訪日外国人にとって魅力的な体験型メニューのさらなる開発,造成を行うとともに,ナイトライフについては地元で活躍している団体等と連携し,飲食店もPRできる方法を研究してまいります。
 次に,サブカルチャーの活用の所見,それから日本の伝統文化等の体験とサブカルチャーを絡めた誘客についての御質問ですが,議員御指摘のとおり,外国人が日本に興味を持つきっかけとしてサブカルチャーは大きな役割を果たしており,インバウンドにおいても有効なコンテンツであると考えております。その活用については,岡山市に興味を持ってもらえるようなサブカルチャーが何なのかなどの情報収集を行うとともに,その効果的な活用方法を検討する中で伝統文化との融合についても研究してまいりたいと考えております。
 次に,観光地の「まちあるき」の満足度向上整備支援事業の活用についてですが,観光地の「まちあるき」の満足度向上整備支援事業は,公共交通機関の駅などから個々の観光スポットに至るまでの散策エリアについて,多言語サイン看板や公衆トイレの洋式化,清潔等機能向上などを面的に整備する取り組みや外国人観光案内所の機能強化などを集中的に整備するための補助制度でありますが,来年度の岡山駅構内2階の観光案内所の整備や令和3年度の岡山城天守閣の耐震改修にあわせて実施する本丸内エリア全体のバリアフリーなどは,年次的なスケジュールのもと,他の補助制度により環境整備を実施する予定であります。観光庁では観光地域づくりに対するさまざまな補助制度が用意されていることから,今後も面的な取り組みを視野に入れながら有効な補助制度を活用して,外国人を含む観光客の受け入れ環境の改善,充実を図ってまいりたいと考えております。
 次に,日本遺産で整備する看板と既存看板のすみ分けについてですが,日本遺産で整備する看板につきましては,統一したデザインで整備し,広域に点在するそれぞれの構成文化財をつなぐ役目を担えればと考えております。
 なお,既に桃太郎伝説の記載がある文化財については,日本遺産のマークや多言語対応のためのQRコードを記した小サイズの看板にするなど,看板が乱立しないよう,現況を把握した上で整備していきたいと考えております。
 次に,ガイドの養成研修,ガイドマニュアルの作成についてですが,個別の文化財のみでなく,日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」を包括して案内できる観光ガイドが必要と考えていることから,バス事業者や紹介所に登録されている岡山県内のバスガイド,各地域のボランティアガイドなどを対象にしまして,日本遺産のストーリーや構成文化財の知識などについて有益な知識が習得できる養成研修を実施したいと考えております。さらに,ガイドマニュアルについては,ガイド養成研修参加者などの意見も取り入れながら,ガイドを聞く人の心に残るような内容なども盛り込み,利用しやすいガイドマニュアルを作成していきたいと考えております。
 次に,観光案内などの多言語対応についてですが,この秋,岡山市では国内外から多くの方が訪れる交流イベントが開催されます。岡山を訪れる外国人旅行者などの利便性,満足度を向上させ,訪れる方々を温かくおもてなしし,岡山市の魅力を積極的に発信していくことは重要であることから,ももたろう観光センターにおいて英語以外に2言語以上での常時対応等が求められるカテゴリー3の外国人案内所としてJNTOに申請し,このたび認定をいただきました。今後はこの充実した機能を十分に発揮し,一層の情報発信等を行ってまいりたいと考えております。
 次に,フリーWi−Fiについて,今後のエリアの拡大,それからぐるなびとの取り組みについてですが,昨年8月1日から開始しました桃太郎のまち岡山Wi−Fiの整備により,市有施設での利用箇所や接続時間・回数もふえたところです。また,県が整備したOkayama Free Wi−Fiや民間店舗のフリーWi−Fiとの認証連携ができるスポットもふえてきており,エリア的には徐々に拡大されてきていると考えております。今後も利用者のニーズ等を考慮しながら検討してまいりたいと考えております。
 また,平成28年2月から連携を開始しましたぐるなびとは,これまでぐるなびのサイト内に岡山市の観光特集ページを設置,あるいは岡山市のまち歩き企画やハラル事業における店舗紹介,インバウンドセミナーの開催,西日本豪雨災害時には首都圏の店舗にポスター掲出などを行ってきております。
 次に,交通機関の利便性の向上を図るため,県との連携についての御質問ですが,岡山県では台湾からの岡山空港利用者に期間限定で岡山駅までのリムジンバスを無料にする事業を実施しておられますが,岡山市においては市内に来られた観光客の利便性向上のため,タクシーについては通常より割安の料金で観光地をめぐるプランや,短時間でも岡山市の主要な観光地をめぐるプランを日本遺産のウエブサイトで紹介するなど,情報発信を行っております。また,自転車については,ももちゃりを活用した宿泊プランの販売について,宿泊施設へ聞き取りを行っております。今後もこれらの取り組みを進めるとともに,岡山県とは効果的な連携方法について検討してまいりたいと考えております。
 次に,交流都市の活用,それから新たな都市との交流の模索についての御質問ですが,国際友好交流都市との交流は,それぞれの都市の特色やこれまでの交流の積み重ねを生かしながら取り組んでおります。今後については,既存の交流都市でこれまで交流してきた分野に加え,より幅広い分野で連携,交流を深めるとともに,新しい都市との交流についても経済分野において検討していき,これらの取り組みを誘客の増加につなげてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長
   同じ項,桃太郎線周辺地域の観光地への訪日外国人の移動手段の確保策について,LRT基本計画の進捗状況,スケジュールの確認も含めての御質問にお答えいたします。
 桃太郎線LRT化については,今年度中の基本計画の策定を目指し,現在,岡山市,総社市,JR西日本の3者で新駅の設置,ダイヤの設定,併用軌道区間,行き違い施設などについて,技術的な内容も含めた検討を進めているところです。今後,観光資源などへのアクセスについても,外国人を含むさまざまな方々がスムーズに移動できるよう,フィーダー交通の確保など,いろいろと御意見を伺いながら検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎小川浩財政局長
   ふるさと納税についての項,市長答弁以外についてお答えします。
 まず,1番目の本市の平成30年度ふるさと納税の実績とこの制度による効果,評価についてでございます。
 岡山市が平成30年度に受領したふるさと納税は,寄附件数6,071件,寄附金額1億2,198万498円で,岡山市民の方が平成30年中に他の自治体にふるさと納税をされ,控除される市民税額の合計が13億5,660万9,850円となっております。
 なお,控除税額の一部が地方交付税で措置されますが,事業経費の支出を含めますと,全体の収支は2億5,900万円余のマイナスと試算されます。
 この制度の効果,評価ですが,寄附者の希望使途を踏まえるというのがふるさと納税の趣旨でございます。そういったことで寄附金を有効に活用させていただいているところでございますけれども,より多くの方から御協力が得られるよう引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
 次に,4点目のふるさと納税は産業観光局が担当することで優位性を発揮できるのではないか,他都市の状況を踏まえて所見をというお尋ねでございます。
 ふるさと納税の担当部署は自治体によってまちまちでございます。産業・観光部門が担当しているのは,政令指定都市20市中1市,岡山県内15市では3市でございます。税部門が担当しているのは政令市で2市,岡山県内で2市と聞いております。今後においても全庁で連携して取り組んでまいりたいと考えております。
 続きまして,大きな3,ブロック塀の安全対策についての項でございます。
 市有施設における建築基準法上不適切なブロック塀の状況と対応についてというお尋ねでございます。
 小学校と中学校及び企業会計を除いた市有施設でございますが,今年度の対応分としては72施設を予算計上しております。それぞれの施設所管部署において順次対応を進めているところでございます。また,それ以外に施設の改修時期に合わせて対応するものもございます。隣接地の所有者と修繕方法を協議するものなどもございまして,これらについても施設所管部署で順次対応していくこととしております。
 なお,企業会計のものにつきましては,昨年度既に対応済みとなっております。
 以上でございます。
   
◎菅野和良教育長
   同じ項,小・中学校におけるブロック塀の対応状況でございますが,建築基準法上等に不適切なものが小学校では15校,中学校では11校ありまして,前年度からフェンスに改修する等の対策を講じております。今年度中の完了を目指しております。
 以上でございます。
   
◎林恭生都市整備局長
   同じ項,民間所有の危険な塀の状況の把握について,それから補助制度の内容と申し込み状況,それから復旧費用の補助をしないのかというお問い合わせです。
 民間所有の危険なブロック塀等については,昨年6月の大阪府北部地震を契機に対策を進めることとしておりますが,設置に際して届け出等の必要がないこともあり,状況については把握しておりません。まずは地震により倒壊するおそれのある危険なブロック塀等があることを市民の方に周知するとともに,所有者の方に対してはチェックポイントによる安全点検の呼びかけや撤去に対する補助制度の活用について,パンフレットや市ホームページ,広報紙などで周知を図っております。
 ブロック塀等撤去補助制度は,危険なブロック塀等の撤去を目的としているため,撤去に要する費用のみを助成対象としており,その内容は,避難道路沿道において高さが1メートル以上の危険なブロック塀等で,その撤去費用の3分の2,15万円を上限に助成する制度であり,ことし4月から8月末現在の申し込み状況は60件となっております。
 以上です。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   4,認知症事故救済制度についての項,本市でも積極的に取り組んでほしいと思うが所見をとのお尋ねです。
 認知症事故救済制度については,損害賠償責任は本来個人に生ずるものであり,さまざまな収入状況の中で一律に負担することや認知症の方以外にも判断能力が議論になる方がいらっしゃることなど,公費での賠償の範囲に課題があると考えております。また,民間保険会社の損害賠償保険も充実してきており,地域包括支援センター等に相談があった際にはその紹介をしたり,認知症サポーター養成講座等でも周知しているところです。
 岡山市ではこれまで行方不明高齢者さがしてメール事業,高齢者・子どもの見守りネットワーク事業などを行っていますが,6月から認知症かかりつけ医制度を開始したところであり,早期発見,早期診断ということにも力を入れていきたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   御答弁ありがとうございました。
 市長,御答弁ありがとうございます。
 それでは,一問一答で再質問に入らせていただきます。
 まず,観光誘客の推進についての体験型メニューであったりナイトライフの充実について局長にお尋ねいたしました。冒頭でも触れましたように,来年は東京五輪・パラリンピックが開催されて,特にこの期間中には訪日外国人の方が地方に波及すると言われていますけれども,大きな期待を寄せている自治体も多いわけでありますし,岡山市もそうだと思います。ですから,各自治体のこの1年間の取り組みというのが今後のインバウンドであったり観光地を盛り上げる,優位性につなげるための生き残りをかけた取り組みになるんだろうなと私自身も感じているわけでありますけれども,そういった中で開催地のメーンとなる東京都では,ナイトライフのこういったイベントであったり,地域のナイトライフへの取り組みに対して経費の一部を助成していると。局長からも答弁をいただきましたけれども,民間であったり地域の活用によるこういった体験型やナイトライフをどのように考えているのか,必要性も含めて御所見をお聞かせください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   議員御指摘のとおり,民間の動きというのは非常に有効といいますか,まずはいろんなさまざまな動きというのが実際にはありますけれども,例えば西川緑道周辺では民間の動きによって周辺の飲食店のPRであったりとかそういうところの活動もあります。その方たちの動きによってまさにお店も盛り上がるというようなことにもつながり,それが波及してインバウンドにもつながり,おもてなしにもつながりということになりますので,その方たちと一緒に盛り上げていくということを心がけていきたいと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   そのあたり,ぜひよろしくお願いいたします。
 フリーWi−Fiの環境整備についてもお尋ねいたしました。これも産業観光局長から答弁をいただきましたが,県や民間店舗のフリーWi−Fiとの認証連携が可能になって,利用環境が整っているというふうな状況であると思いますけれども,しかし現状は点の整備にしか過ぎないといいますか,全体,例えば岡山市の市有施設を見てもやっぱり面的整備までには至っていないというのが現状だと思います。だからこそこのフリーWi−Fiを含めたICT全体を見たときに,この面的環境の整備,面的整備をしっかりと進めていくという方針をやっぱり明確に示していくことが必要だと思います。産業観光局長から答弁をいただいたんですけれども,総務局長,市有施設全体を見たときに,こういった面的整備の必要性,やっぱり岡山市として方針をしっかりと示すべきじゃないのかなと思います。ICT推進課もあるわけでありますので,局長,そこらあたりの御所見をお願いします。
   
◎森安浩一郎総務局長
   市有施設だけに限らず,面的整備というのは重要だと思っております。どのような整備にしていくかというところは,その環境なんかの違いによっても情報の少ないところとか多いところがたくさんあると思いますので,そこは市としてどういう取り組みが必要なのか検討していきたいと思っております。
   
◆二嶋宣人議員
   局長のほうから今後の利用者のニーズも考慮しながら検討していきたいという話でありましたけれども,じゃあニーズをどのように把握していこうとしているのか,そのあたりについてお聞かせください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   直接的なアンケート調査というところまでは至っておりませんけれども,一部そういうお声をいただいたりとかしております。中には,Wi−Fiがあるにもかかわらず接続しにくいとかという声も出てきておりますので,そういうところの改善も必要だと思っておりますし,少しずつ声を聞きながら充実させていきたいと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   面的整備を目標にするんであれば,そこのあたりはしっかりと調査研究する必要があるんじゃないんですか。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   どういう調査をするのかというのを含めて,今後検討させていただきたいと思っております。
   
◆二嶋宣人議員
   ぐるなびとの取り組みについてもお尋ねさせていただきました。
 まず,このぐるなびとの連携強化による効果,評価をお聞かせください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   ぐるなびと連携を深めた結果,先ほども御説明しましたセミナーという形でお店との連携を深め,それで実際にはその英語版のページの作成もしていただいておりますし,それによってお店のほうも改善といいますか,そういうところにもつながったと聞いておりますし,それがお店のほうもそういう点でふえていっているということもございますので,そこら辺が評価と言えるんじゃないかと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   ちょっと聞き漏らしたのかもしれませんけど,じゃあ今後ぐるなびとどのような展開に力を入れていこうとしているのか。3つの協定内容があったと思いますので,そのあたりについても御所見をお聞かせください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   まずは,やはり連携するお店の数をふやしていただくというのがぐるなびさんとの話だと思います。それから,やはり先ほども触れました外国語とかに対応したページを充実していくというところでインバウンドにも対応していきたいとは考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   この協定の中では,食文化のあたりに対してはかなり今力を入れていますよといった状況だと思います。特に訪日外国人の方は,こういった観光地を選ぶ際に旅行サイトなどの口コミをよく利用されるとお伺いしています。先ほどもいろいろとありましたけれども,ぐるなびも含めて,私もそのホームページを見せていただいて,岡山市に入らせていただいたわけでありますけれども,まだまだやっぱりこういった情報発信が弱いように感じます。とりわけ観光客が多いところでは,この旅行口コミサイト,例えばトリップアドバイザーであったり,そういったところのQRコードをあらゆる箇所に掲示して口コミ誘導による誘客増を図る取り組みに力を入れています。岡山市としてこの口コミ強化の有効性についての考え方をお聞かせいただけたらと思います。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   口コミは,食だけでなくて,観光についても個人旅行がふえているということもございますので,口コミというのが旅行を選んでいただく際の大きな指針にもなってくるかと思います。実際にはぐるなびさんに関係するQRコードを使った口コミサイトなんかも,岡山ではまだ少ないですけれども,設定しているところもあるようでございますので,そういうところをいろんな形で生かしていければと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   ぜひいろんな策を講じていって,訪日外国人が岡山市に行きたいなという状況,環境をつくっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 そして,県が試験的に実施するこのレンタカー,リムジンバスとの連携による交通機関の利便性を図る取り組みについてお尋ねさせていただきました。提案させていただきましたけれども,タクシーであったりそのあたりですね。なれない土地でのタクシーは便利な交通手段であって,外国人の方にとってこのタクシー,日本で利用するとやっぱり料金が割高であるため利用しないといった調査結果も国の調査で明らかになっています。
 ももちゃりの話も出ましたけれども,私もいろいろと見せていただいて,ももちゃり自体のシステムはいいのかもしれませんけど,外国の方には使いにくいのかなと感じています。というのも,路上端末機には日本語と英語と中国語と韓国語で対応できるようになっておりますけれども,そもそも外国の方はICOCAなどのカードを持っていないために,運営ホーム等々で専用カードを発行しなきゃいけないという状況であります。この運営ホームも岩田町です。市が調査した中で,実際このももちゃりの利用者の3分の1がわかりにくいといった結果も出ていたと思います。これらの課題解消として,先ほども答弁で触れていただきましたけれども,カテゴリー3の外国人観光案内所として認定されたももたろう観光センターをこういった窓口として活用することは今後ある意味有効なんじゃないかなと感じたわけでありますけれども,そのあたりについての御所見をお聞かせください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   ももちゃりを借りるための窓口といいますか,それについてですけれども,人員の配置,あるいはシステムとかというところがございますけれども,関係部局と協議のほうはさせていただきたいと思っております。
   
◆二嶋宣人議員
   環境的なことも当然ながら,有効なのか有効じゃないのかという質問をしているんで,そのあたりについてしっかりと答えていただけたらと思いますけれども,よろしくお願いいたします。
 LRTについてお尋ねさせていただきました。これは私も毎回聞かせていただいておりまして,同じような質問で同じような答弁をいただいているので,ありがとうございます。
 技術的な検討をしているということでありますけれども,基本計画が順調に進んでいるんだろうなと信じているわけでありますけれども,市長のほうから以前新駅の設置基準であったりとか,また町内会の方々への説明会に入られたりとか,そういったことで取り組んでいるわけでありますけれども,大半の沿線地域の方々から聞く話が,やっぱりこのLRTと沿線地区のまちづくりはどうなっていくのかといったイメージが見えてこないということであります。当然それを基本計画で示していくんだとは思いますけれども,できることからしっかりとやっていく。例えばPR動画もつくっていく。PR動画で市民の方々にしっかりとそういった啓発をしていく,周知徹底を図っていく。そういったことも必要だと思いますので,ぜひこういった地域の方々に定期的にそういった情報,進捗状況を発信していただきたいと思うわけであります。そのあたりのことは可能でしょうか,御所見をお聞かせください。
   
◎栗田泰正都市整備局都市・交通・公園担当局長
   地域の方々への発信ということでございますけれども,今3者でいろいろ基本計画の中身を詰めております。運行をどうするのかというようなそういうところも含めて,今鋭意調整しておるところでございますが,できるだけ早く整理していって,また運行だけではなくて,先ほどおっしゃっているような地域がどう変わっていくのか,これはPR動画というのもありますし,LRT化すれば一挙に全てが変わっていくことじゃなくて,LRT化の前からでもできることはやっていかなきゃいけないというところもあると思います。どういったまちづくりを進めていくのか,またそれをどうイメージしてもらうのか,そういうことも少し考えながら,なかなか進んでいないじゃないかという心配にならないように適宜情報なりを発信させていただきたいなと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   期待している意味で質問したので,決していじめているわけでもありませんし,応援しておりますので,よろしくお願いいたします。
 ふるさと納税については市長のほうから御答弁をいただきました。当然この我がふるさとに対して応援していきますよといったそもそもの趣旨であって,趣旨にそぐわない自治体も多々あったということは確かだと思います。しかし,岡山市を見ますとこの寄附金額から税額控除を差し引くと約12億3,400万円の赤字,地方交付税で75%負担されれば2億5,900万円の赤字だということであります。先ほども触れましたように,人口の規模が違えど,こういったふるさと納税の趣旨に沿って適切に行った上で黒字に転換している自治体も多いことも確かです。政令指定都市が20市あって,政令市は全部赤字だそうです。他都市のことはいいんですけれども,2億6,000万円もの赤字という岡山市の現実を見ると,返礼品制度がある以上はやっぱり今までの取り組みの見直し,それから工夫が求められてくると思います。そういった中で岡山市としてどういった改善を図る考えなのか,課題と認識されている点も踏まえて御所見をお聞かせください。
   
◎小川浩財政局長
   返礼品については,岡山市の場合は,皆さん御存じだと思いますが,桃とかブドウといったものが返礼品の約7割を占めるとなっております。ただ,この桃とかブドウというのはオールシーズンのものではございません。なので,オフシーズンにおいてもいろんなものを寄附者の方に提供できればそれに越したことはないんですが,それが今はできていないという状況が一つあります。
 それから,物品だけに特にこだわっていたわけではありませんけれども,結果的には物品しか適用できていないということがございます。コト消費とかいろんなことが言われています。ほかの政令市とかを見ましても,物品だけではなく,いろんなものを工夫して返礼品に登場させているということがあります。寄附が多いところ,政令市では浜松市が一番多いということになっております。浜松市はポータルサイトも7つほど用意していまして,非常に積極的にそういう意味ではやっているということもございますし,ほかにも多分要因があるんだろうと思います。正直勉強不足のところもございますので,そういったところを研究して,これから見詰め直していきたいと思います。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   よろしくお願いいたします。
 時間も限られておりますので,ブロック塀の安全対策についてであります。
 民間のほうは把握していないということでありますけれども,しっかりと制度の周知徹底も図っているわけでありますし,例えば町内会の方々は小学校の通学路であったりとかそういったところで民間のブロック塀の危険がないかどうかということも調べているわけでありますので,地域の協力を仰ぐということはいかがでしょうか。
   
◎林恭生都市整備局長
   今ブロック塀そのものは建築基準法上での届け出等の必要がなくて,全体像が把握できていないという状況にあります。今回一番問題視しているのは,道路沿いのようなところで基準を満たしていないブロック塀が倒壊等して歩行者等が危険にさらされているというところに着目しているわけです。優先順位を考える上で,例えば緊急避難道路とかそういうところをまずは調べていく必要があるんじゃないかと考えているところです。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ここのところもまだ60件ほどの応募ということでありますし,地域の状況もしっかりと把握できるように町内会等とも連携をとっていただきたいなと思いますので,よろしくお願いいたします。
 そして最後,認知症の事故救済制度についてもお尋ねさせていただきました。本市としての取り組みも認知症サポーターであったり,またかかりつけ医制度の設置であったり,地域の見守りであったり,そういった取り組みに力を入れていこうとしていると。しかし,事故救済制度に対してはどうだったんですかといった質問に対しては,まだ時期尚早で考えていませんよといった感じの答弁だったと思います。
 税を投入することになったら当然いろいろと考えていかなきゃならないことは多いわけでありますけれども,あえて後ろ向きか前向きかといったことを聞くのはあれかもしれませんけども,この制度自体に前向きになれない理由はどういったことなのかなということを改めて聞かせてください。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   認知症対策の中で,当然議員さんがおっしゃられているように安心して暮らせる社会づくり,地域づくりというのは同じ方向性だとは思います。そこに向かってどういったことをやっていくかということになろうと思うんですが,保険といっても認知症だけじゃない,がんだったりいろんな場合があって,どこに公費をつぎ込んでいくかということも考えていかなきゃいけないと思っています。これだけ医療とか介護の資源が他都市に比べても充実しているエリアという特質を生かして,まずできることから始めていくという中でかかりつけ医制度とかも始めて,その中からまた見えてきた課題だったり,強化していかなきゃいけない部分とか診断のこととかもあるでしょうし,意識づけとかも非常に重要だと思います。そういうふうなことを含めてちょっと考えていきたいとは思っています。認知症対策自体を決して軽視しているわけではなくて,よりその強化はしていかなきゃいけないという認識でございます。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   実際,先行的に神戸等々がやっていまして,神戸市モデルと言われていて,ここに僕がポイントだなと思うのが,認知症のこの助成制度と事故救済制度の二本柱になっていると。65歳以上の方なら無料で診断できて,そこで認知症と判断された場合は事故救済制度を受けることができる,申し込みすることができる仕組みであると思います。とりわけ神戸のほうは無償で診断できるということもあって,多分4月1日から始まって,2カ月ちょっとで9,000人近い方々が申し込みされたと。そういった意味では市民の認知症への関心も高まるし,また岡山市が推進している早期診断,早期発見にもつながる効果があると思います。では,岡山市は行政という立場として,この事故救済制度に対して何をすべきだと考えているのか,そのあたりについての御所見をお聞かせください。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   今議員さんもおっしゃられたように,神戸も保険のほうの助成と診断という2つの助成をされていると。岡山市もこのかかりつけ医制度をまだ6月に始めたところではありますけれども,結局地域包括支援センターで最初の疑いを見つけ出すという形にはなるんですが,本当に大事なのはその後どう診断につなげていくかとか,意識づけにつなげていくかというところで,その診断がなかなか,全てがスムーズにつながっているわけじゃあ……,まだ2カ月少々ですが,というのは聞いております。なので,そこで例えば診断にいかにしたらうまくスムーズにつながるかというあたりで,先ほど申し上げました公費をどういった形でつぎ込んでいくかということもその中で研究していきたいと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   局長の言いたいことはすごくわかるわけでありますけれども,例えば認知症に限らずといった答弁もあったと思います。そういった方々も含めて,やっぱり家族に寄り添う観点での政策というのをしっかりと進めていってほしいなという思いであります。ですから,この認知症で言えば診断を受けてもらいやすい環境にして,診断,そしてそこの対応までしっかりとつなげていくといったことが必要なんだろうなと思っております。私は,神戸市であったり大和市であったり総社市と同じことをしてくれと言っているわけじゃなくて,岡山型といったら変ですけれども,岡山市の環境に応じた柔軟な救済制度につながるような考え方をしっかり持ってほしいなという意味でぜひこの救済制度はできませんかといった質問をさせていただきましたので,そのあたりをお聞かせいただいて,私の最後の質問とさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
   繰り返しの部分もあるかもわかりませんが,やはりこの岡山という場所の医療,介護が充実しているというそういった特質も生かした上での岡山モデルと言えたら最もいいですけども,そういった岡山ならではの特徴を生かした救済といいますか,認知症の方であっても安心して暮らせる,そういった地域づくりの施策というのをいろんな方向から検討して,突き進んでいきたいとは思っております。
 以上です。